会計事務所の仕事内容をタイプ別に解説!

会計事務所は、規模やタイプによって仕事内容が大きく異なることをご存知でしょうか?
タイプにより、仕事内容や労働環境が大きく変わることもあるため、就職先を選びあぐねたり、入社後にミスマッチに気が付き、「こんなはずじゃなかった」と後悔する事になったりすることもしばしば。
そこで今回は、タイプ別に会計事務所の仕事内容を分類してみましたので、是非参考にしてみてください。

会計事務所のタイプ別の仕事内容

個人会計事務所

最も一般的な会計事務所とも言えるかもしれません。
街中によくある、経営者の自宅とおぼしき一般住宅や雑居ビルの看板に、「○○税務会計事務所」のように、苗字が付いた事務所名の看板がついているものを想像すると、わかりやすいかもしれません。

メインクライアントは、小規模個人事業主、いわゆる中小零細企業がほとんどです。

日常の税務相談から、毎年の春、あるいは事業年度の終了後に、税務署等に提出する、税目別の確定申告書の作成(個人事業所得の所得税・法人税・法人住民税等)を行っています。

数人で構成される中小企業や個人事業主の場合、経理機能をこのような会計事務所に一任して外注する場合がままあります。

そのため、事務員として勤め始めた場合、毎月、各企業から請求書や領収書等の経理書類を受け取り、会計ソフトに経理データを打ち込む、「記帳代行」という業務が主になることも少なくないようです。

したがって、一通りのことを学びたい人には、物足りないかもしれませんが、パートやアルバイト等で決められた業務だけを時間内にやりたいという人には良い環境かもしれません。
また、確定申告の時期や、クライアントの決算月になると、急に残業が増える傾向があります。

ただ小規模事務所が全てそうという訳ではなく、少数精鋭でレベルの高い仕事をこなしている小規模な会計事務所もあります。こうした事務所では、給与水準もさることながら求められるスキルも高い傾向にあります。また、所長が高齢でほとんど働けないような事務所の場合は、ほとんどの業務を任されることもあるようです。

小規模会計事務所へ転職をする際は、どのような仕事をしているのか、クライアントの規模はどのくらいか、自分自身がどのようなキャリアを歩んで行きたいのかなど、求人票や面接を通してしっかり確認するのがよいでしょう。

中堅規模の会計事務所

スタッフ数は、だいたい31名~40名位の所を指すことが多いようです。地方都市や郊外であれば、十分に大規模といえます。
会計事務所経験者のみならず、新卒者や会計事務所の未経験者も比較的多く採用されています。というのも、定着率や帰属意識・組織への忠誠心が強い傾向があり、教育効果も高いことが多いからです。

教育にも意識が高いところが多くなる傾向があり、組織的教育や業務の標準化による効率化を図ろうとしている所もあります。
したがって、一通りの定型業務を効率的に習得したい、という人に向いているといえます。

また、このクラスは、業務水準・在籍スタッフの平均レベル・給与水準、などのバランスが良いことが多く、比較的人気が高いため、正社員として入所するためには、ある程度のスペックと税理士試験の科目合格を求められることが多いです。ただし、昨今売り手市場ということもあり、比較的入所しやすい状況ではあるでしょう。

労働環境は事務所によって差が大きいことが多いため、面接時などに良く確認し、ミスマッチの予防を図ると良いでしょう。

もちろん、あらかじめ、ワークライフバランス重視タイプか、仕事最優先タイプか、自己分析も忘れずに。

BIG4を始めとする大手会計事務所

会計業界には、世界に名だたる有名な会計事務所があり、BIG4と呼ばれています。
いずれも、日本ではなじみのない名前かもしれませんが、アメリカ等では就職ランキングで常に上位に位置しています。

大勢の公認会計士や税理士を抱えており、上場企業の会計監査を行ったり、大企業をメインクライアントとして、国境を股にかけた複雑な会計や税務の課題等に対して、コンサルティング業務を行ったりしています。

なお、BIG4以外の会計事務所でも、大手の会計事務所では、海外進出支援等のグローバルな案件は増えてきます。
グローバルに活躍したいという方は、こうした事務所を選ぶのがいいかもしれません。BIG4等の大手の事務所でなければ経験できないような業務もあり、給与水準も業界平均より高いことが多いことから、一度はBIG4クラスの事務所で働いてみるのがよいでしょう。
ただし、業務が細分化され分業されていたり、クライアントの規模も大きいため、クライアントの顔が見え難いといった悩みもでてくるようです。BIG4で数年働いた後、コンサルティング会社や個人会計事務所、事業会社等へ転職して新たなキャリアを模索するケースも多くなっています。

専門特化型の会計事務所(資産税、医療、国際、SPC等)

資産税(相続・事業承継)、国際税務、不動産証券化(SPC)、医療などの業界に特化した分野の業務が中心となるタイプの会計事務所です。

所属スタッフの専門知識・スキルは高いことが多いです。
専門分野を持ちたい、または特定領域の会計経験を短期間のうちに多く積みたいという方には適しているのではないでしょうか。

また、専門分野は利益率が高いため、給与も業界水準より高めのところが多いようです。

ただし忙しいことも多く、長時間残業も往々にしてあり、資格試験勉強との両立やワークライフバランスの確保は難しいケースもあります。もし勉強中の方がこうした事務所への転職を考えているなら、資格取得に対して理解のある事務所かどうか、しっかりチェックしておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか?
一口に会計事務所といっても、様々なタイプがあるのですね。
ご自身の希望するキャリアプランや将来像と合わせて熟慮の上、選んでみてはいかがでしょうか。

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