社会保険労務士の転職 社会保険労務士の転職先とキャリアについて

近年、長時間残業や過労死が深刻な問題となっていることを受けて、働き方を見直そうという「働き方改革」への取り組みが各企業でさかんに行われています。そのため、人事労務のプロである社会保険労務士の果たす役割は今まで以上に大きくなっていますが、社会保険労務士の活躍できるフィールドにはどのようなところがあるのでしょうか。
社会保険労務士の転職やキャリアについて見ていきたいと思います。

社会保険労務士の転職先

社会保険労務士の転職①:一般企業の人事・総務部門で働く

まず、社会保険労務士のもっとも身近な転職先として、一般企業の人事・労務・総務部門があります。社会保険労務士として雇用されるケースはあまりなく、一般社員と同様の待遇で勤務することになります。

最初は、人事労務担当として3~5年ほど社会保険手続きや給与計算などの基本的業務の経験を積んでいきます。その後、人事労務主任もしくは課長として人事・総務部門のマネジメントや寺院時精度構築などに従事します。さらに5~10年ほど経つと、人事部長として人事制度の企画・運用や採用活動などに幅広く関わることになります。

なお、社会保険労務士事務所から企業の人事や総務部門へと転職を検討するケースや、
社会保険労務士の資格を取ったらこうした転職で有利になるのか?と疑問に感じている方もいらっしゃるようですので、
そうした方は合わせて以下の記事もご覧ください。

社会保険労務士の総務・人事への転職 企業に転職したらどのような仕事をするのか?

2018.10.10

社会保険労務士の資格は転職で有利なのか?

2018.05.11

社会保険労務士の転職②:社会保険労務士事務所・社会保険労務士法人で働く

次に、社会保険労務士事務所や社会保険労務士法人で働くという選択肢もあります。社会保険労務士事務所や社会保険労務士法人では、最初は1号・2号業務と呼ばれる労働保険・社会保険手続きや給与計算、年末調整などの業務からキャリアがスタートします。

2~5年ほど経つと、シニアスタッフとしてクライアントへのコンサルティング業務を担います。さらに5~10年ほど経験を積むと、クライアントの外からアドバイスをするのではなく、クライアント企業に入り込んで人事労務や採用業務など幅広い業務を担うと言う選択肢も出てきます。あるいは、事務所内でコンサルティング業務を継続して、より専門性を高めていく方向に進むことも可能です。

社会保険労務士の転職③:総合会計事務所や総合法律事務所で働く

さらに、社会保険労務士の転職先として、ワンストップでさまざまな分野に対応する総合会計事務所や総合法律事務所もあります。
総合会計事務所での社会保険労務士は、会計士や税理士と連携して、税務や会計業務とともに給与計算などの業務を請け負うことになります。
一方、総合法律事務所での社会保険労務士は、弁護士や司法書士と手を組んで、残業代未払いや不当解雇といった人事労務に関わる法的なトラブルが起こったときに解決を目指すことが主な役割です。

会計事務所への転職を検討されている社会保険労務士の方は、以下で会計事務所へ転職する際の注意点やポイントをまとめていますので、
こちらもご覧ください。

社会保険労務士の会計事務所(税理士法人)への転職

2018.04.17

社会保険労務士の転職④:労務コンサルティング会社で働く

最後に、労務コンサルティング会社で働く方法もあります。主に、就業規則の作成・見直しや人事評価制度の構築、公的機関への各種助成金の申請などを行ったり、従業員に気持ちよく働いてもらえる仕組みをつくるためのコンサルティングなどを行います。
また、クライアント企業とその従業員との間でトラブルが起こった際には、問題の原因を突き止め、解決に向けてサポートを行うのも労務コンサルティング会社の大事な役割です。労務コンサルティング会社で5~10年ほど勤務した後は、パートナーになったり、独立開業したりする人もいます。

社会保険労務士が転職する際は、ジェネラリストになるのかスペシャリストになるのかを考える

社会保険労務士は、企業でも社会保険労務士事務所などの事務所でも活躍できる資格です。しかし、企業と社会保険労務士事務所などの事務所では、経験できることが大きく違います。

企業の人事・総務部門の一員として幅広く業務に携わるジェネラリストになりたいのか。それとも社会保険労務士事務所などでスペシャリストとして専門性を磨きたいのか。転職の際には、そのことをよく考えることが大切です。

社会保険労務士として思い通りのキャリアパスを描いていくには、実務経験はもちろん、年齢やタイミングも大きくキャリアを左右する要素となります。社会保険労務士の資格を持って転職する際には、資格をどうキャリアに活かしていきたいのかを考えながら求人に応募するようにしましょう。

社会保険労務士の年収について見てみる

社会保険労務士の方の年収は転職先により大きく異なります。
事務所での勤務をお考えのかたもいるでしょうし、独立をお考えの方もいるでしょう。
また、一般企業へと転職した場合に年収がどうなるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
一概にどこに勤務するのが年収が高いとは言い難いのですが、勤務ということを前提に考えるのであれば、一般企業で勤務されている方の方が福利厚生まで考えると待遇が良いように感じます。
そのため、一般企業への転職を検討される社会保険労務士の方も多いです。
年収が気になるという方や独立した際にどのように年収を上げていけばよいのか不安に思っている方は以下の記事も参考にしてみてください。簡単ではありますが、社会保険労務士の年収について解説しています。

社会保険労務士の年収を勤務先の業界ごとに解説

2017.11.05

社会保険労務士の転職に詳しい転職エージェントの紹介

社会保険労務士の転職に強いエージェントの数はそれほど多くありません。
ただ、社会保険労務士をはじめとする士業の転職に強いエージェントや企業の人事・総務の転職に強いエージェントはいくつか存在しているため、転職をお考えの方はそうしたエージェントを活用すると良いでしょう。
社会保険労務士事務所での転職をお考えの方はハローワーク等も選択肢に入れる必要があるかもしれませんが、
事務所のみならず、一般企業の人事や総務部門への転職や会計事務所などへの転職も視野に入れているという方は、社会保険労務士も含めて、士業・管理部門の転職に強いエージェントを活用することをおすすめします。
社会保険労務士のキャリアの幅は広がっているため、こうしたエージェントを活用することで、新しい道が開けるということもあります。
転職をお考えの社会保険労務士の方はご参考ください。

MS-Japan
企業の管理部門(人事・総務・経理・法務等)や社会保険労務士事務所を始めとする士業事務所への転職に強いエージェントです。面接対策等はもちろん、書類の書き方に自信の無い方向けに、添削なども行ってくれるため、安心して転職活動をすることができるでしょう。
求人数も豊富で、社会保険労務士事務所の求人はもちろん、会計事務所や事業会社の管理部門への転職に強く、幅広い角度から求人やキャリアの提案を受けることが可能です。
社会保険労務士のキャリアは多岐にわたるため、こうした士業にも企業にも強い転職エージェントの活用は非常に有効です。



doda
総合型の転職エージェントです。大手ということもあり、応募書類の書き方から面接対策、退職交渉まで、しっかりとしたノウハウを持っているため、安心して転職活動をすることができます。
こちらのエージェントの場合、社会保険労務士事務所の求人数はそれほど多くありませんが、総務や人事へと転職したいとお考えの際にはおすすめの転職エージェントです。
ただし、はじめて転職されるというケースにおいては、上記のMS-japanさんが有効かと思います。

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