社会保険労務士の転職とキャリアパス

近年、長時間残業や過労死が深刻な問題となっていることを受けて、働き方を見直そうという「働き方改革」への取り組みが各企業でさかんに行われています。そのため、人事労務のプロである社会保険労務士の果たす役割は今まで以上に大きくなっていますが、社会保険労務士の活躍できるフィールドにはどのようなところがあるのでしょうか。

社会保険労務士の転職先

一般企業の人事・総務部門で働く

まず、社会保険労務士のもっとも身近な転職先として、一般企業の人事・労務・総務部門があります。社会保険労務士として雇用されるケースはあまりなく、一般社員と同様の待遇で勤務することになります。

最初は、人事労務担当として3~5年ほど社会保険手続きや給与計算などの基本的業務の経験を積んでいきます。その後、人事労務主任もしくは課長として人事・総務部門のマネジメントや寺院時精度構築などに従事します。さらに5~10年ほど経つと、人事部長として人事制度の企画・運用や採用活動などに幅広く関わることになります。

社会保険労務士事務所・社会保険労務士法人で働く

次に、社会保険労務士事務所や社会保険労務士法人で働くという選択肢もあります。社会保険労務士事務所や社会保険労務士法人では、最初は1号・2号業務と呼ばれる労働保険・社会保険手続きや給与計算、年末調整などの業務からキャリアがスタートします。

2~5年ほど経つと、シニアスタッフとしてクライアントへのコンサルティング業務を担います。さらに5~10年ほど経験を積むと、クライアントの外からアドバイスをするのではなく、クライアント企業に入り込んで人事労務や採用業務など幅広い業務を担うと言う選択肢も出てきます。あるいは、事務所内でコンサルティング業務を継続して、より専門性を高めていく方向に進むことも可能です。

総合会計事務所や総合法律事務所で働く

さらに、社会保険労務士の転職先として、ワンストップでさまざまな分野に対応する総合会計事務所や総合法律事務所もあります。
総合会計事務所での社会保険労務士は、会計士や税理士と連携して、税務や会計業務とともに給与計算などの業務を請け負うことになります。
一方、総合法律事務所での社会保険労務士は、弁護士や司法書士と手を組んで、残業代未払いや不当解雇といった人事労務に関わる法的なトラブルが起こったときに解決を目指すことが主な役割です。

労務コンサルティング会社で働く

最後に、労務コンサルティング会社で働く方法もあります。主に、就業規則の作成・見直しや人事評価制度の構築、公的機関への各種助成金の申請などを行ったり、従業員に気持ちよく働いてもらえる仕組みをつくるためのコンサルティングなどを行います。
また、クライアント企業とその従業員との間でトラブルが起こった際には、問題の原因を突き止め、解決に向けてサポートを行うのも労務コンサルティング会社の大事な役割です。労務コンサルティング会社で5~10年ほど勤務した後は、パートナーになったり、独立開業したりする人もいます。

転職の際は、ジェネラリストになるのか、スペシャリストになるのかを考える

社会保険労務士は、企業でも社会保険労務士事務所などの事務所でも活躍できる資格です。しかし、企業と社会保険労務士事務所などの事務所では、経験できることが大きく違います。

企業の人事・総務部門の一員として幅広く業務に携わるジェネラリストになりたいのか。それとも社会保険労務士事務所などでスペシャリストとして専門性を磨きたいのか。転職の際には、そのことをよく考えることが大切です。

社会保険労務士として思い通りのキャリアパスを描いていくには、実務経験はもちろん、年齢やタイミングも大きくキャリアを左右する要素となります。社会保険労務士の資格を持って転職する際には、資格をどうキャリアに活かしていきたいのかを考えながら求人に応募するようにしましょう。

社会保険労務士の転職に詳しい転職エージェントの紹介

社会保険労務士の転職に強いエージェントの数はそれほど多くありません。そのため、数は限られてしまいますが、士業の転職に強いエージェントを紹介させていただきますので、興味のある方はご覧ください。

MS-Japan
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DODA
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