これから税理士を目指そうという方の中には、税理士として就職すれば安定して高収入を得ることができると考えている人も居るかもしれません。
実際に税理士になった方の中には営業やりたくないし、という理由から目指した方もいます。
ただ、税理士が安定した収入を得るには営業活動をする必要があります。
この記事では税理士の営業活動について詳しく説明していきます。
目次
税理士の仕事の特徴とは?
税理士は、一般的に会社の経営者や資産家と契約を結びます。
契約を結んだ相手に対して財産や資産、税金などお金のことに関するコンサルタントを行う代わりに顧問料を頂くというのがメインの収入源となっています。
その合間に例えば相続税についての相談を受けたり、年末調整時の会社に勤めている従業員の所得税や住民税の計算など、突発的に依頼される仕事に対しての収入を得ているというわけです。
スポット的な仕事に関しては顧客が自分では処理できないと思った際に依頼してくる業務になるので、毎月どれだけの仕事が舞い込んでくるのか予想が難しいです。
一方、契約を結んで仕事をする顧問料の場合は契約を結びさえすれば、毎月決まった収入を必ず得ることができます。
ですから税理士が安定した収入を得るためには、いかに多くの企業または資産家と契約を結んで顧問料を受け取るかがとても重要となるのです
税理士の集客方法は5つ!それぞれの集客方法をチェック!
税理士は、すでに抱えている顧客から依頼されている仕事をこなしさえすれば安定した収入を得られるというわけではありません。
安定した収入を得るには積極的に自分の能力をアピールし、新規に顧客を獲得していく必要があります。
税理士の集客方法には主に5つの方法があり、それぞれの集客方法をうまく活用していくことが集客を成功させるための秘訣になります。
紹介してもらう
税理士の集客方法で最も多く、なおかつ新規の顧客を獲得しやすいのが、すでに契約を結んでいる顧客に新たな顧客を紹介してもらうという方法です。
税理士が請け負う仕事はお金や財産に関することなので、できるだけ信頼や信用できる税理士と契約を結びたいと考えるものです。
ですから、新たに税理士を探している会社経営者や資産家は、懇意にしている人から税理士を紹介してもらうようお願いすることが多かったりします。
ホームページで集客する
インターネットがほとんどの家庭に普及している現在は、ホームページを使っての集客は必要不可欠となっています。
インターネットは日本のみならず、世界中の人がいつでも閲覧できるという事もあって宣伝効果は極めて高いです。
そのため、ホームページを利用した宣伝は必ず行いましょう。
SNSで発信し集客する
FacebookやTwitterなどSNSを利用しているユーザーはとても多いこともあり、SNSを活用した集客方法もとても効果的です。
しかし、SNSは自分の意見や出来事などを記載する場所として利用しているユーザーが多く、その中にあからさまに宣伝と分かるような内容の文章が混ざると敬遠されてしまうこともあります。
そのため、SNSの発信内容には注意する必要があります。
セミナーを開いて集客する
SNSなどでの集客効果が実感できたら、一度セミナーを開いてみるのも効果的な宣伝方法です。
一般の人がいきなり会計事務所を訪れるというのはハードルが高いものですが、セミナーを開いて参加してもらうことで見込み客と自分との距離が一気に縮まります。
しかし、ただ漠然と開いたセミナーには魅力を感じません。
一体なんのために開催するセミナーなのか、そこを明確にすることがセミナーを成功させるための秘訣です。
営業する
今までの宣伝方法を駆使しても、自分で自分をプロデュースしなければ新しい顧客を獲得することはできません。
税理士が自身をプロデュースする際には、顧客となりそうな人に信頼してもらうことがとても大切です。
顧客目線に立ってさまざまなアドバイスをしていくと信頼してもらえるようになるでしょう。
顧客が獲得できるのは良い税理士とアピールできている人たち!アピールする方法は?
会計事務所のホームページやアカウントの投稿を見ると「ぜひ当事務所にご相談ください!今なら顧問料を安くします」といった宣伝や投稿がよく記載されているのを見かけます。
しかし、これだけの内容では『この会計事務所や税理士さんに依頼してみよう!』という気にはなりません。
ホームページなどを見た見込み客に対して「良い税理士だ」と思ってもらえるような宣伝ができていれば、新規に顧客を獲得できるチャンスが増えます。
オススメは、SNS上では自身の会計事務所に関する投稿は控えて、それよりも税金などに関する豆知識やアドバイス、自分の仕事観などを投稿することです。
そうしたほうが多くの人に見てもらえますし、「この人は使える税理士」だと感じてもらいやすいです。
ホームページも立派な営業!ホームページで集客するメリットはこの5つ!
今やホームページでの集客はすっかり一般化しています。
税理士がホームページを利用して集客することには、以下のようなメリットがあります。
このメリットを最大限に活用できるようなページ作りをすることが、結果的に宣伝効果の高いホームページになります。
固定費が安い
チラシによる宣伝をすると作成する費用がかなり必要になります。
ただ、ホームページを使っての宣伝する場合は、ホームページのサーバー代とドメイン代だけで済むためコストがとても安いです。
価格で勝負しなくていい
ホームページには仕事の実績を載せることができますし、さまざまな部分でアピールすることができます。
したがって、価格で勝負する必要がなくなります。
税理士の名刺代わりになってくれる
ホームページに住所や連絡先などの情報を記載することで名刺代わりになり、自身の事務所の基本情報を知ってもらえます。
税理士の価値を伝え顧客を教育できる
税理士に関しての基本情報を記載することで、顧客に対して税理士の事を知ってもらうことができます。
それだけでなく、税理士の価値も顧客に伝えることができ、教育もすることができるのです。
顧客に役立つ情報を与え信頼を獲得できる
ホームページ上には多くの情報を載せることができるため、これまで依頼された仕事の事例やお金に関するトラブルの解決方法なども記載できます。
こうした情報を載せることで、見込み客の信頼を獲得することも可能です。
ネット検索やホームページで他社に負けないためにすべきことはこの3つ!
現在多くの税理士がホームページによる宣伝を行っており、普通にホームページを作成しただけでは大きく自分を宣伝することはできません。
ほかの税理士に負けないようなホームページにするには以下の事を心がけましょう。
顧客が理解できる言葉で書く
専門用語ばかり書かれているサイトは、顧客を遠ざけてしまいます。
そのため、一般の人にもわかりやすい言葉を選ぶようにしましょう。
情報はなるべく簡潔に分かるようにする
あまりにも情報を事細かに記載しているホームページも敬遠されがちです。
情報は簡潔に要点だけを記載するようにすると見てもらいやすいです。
どんなキーワードで検索されているかをチェックして修正する
ある程度ホームページを運営してから時間が経つと、自分のホームページがどのようなキーワードで検索されているのかがわかります。
このキーワードを定期的にチェックし、より検索されやすいようなページになるよう修正していくこともとても重要です。
税理士の営業活動は顧客目線に立って考えよう!
税理士も安定した収入を得るためには営業活動が必要な時代になっていますが、自身の能力や価格面ばかりアピールした営業活動はあまり効果的とは言えません。
それよりも顧客目線に立って税金や財産に関するトラブルに対してのアドバイスや豆知識を記載するなどし、一般の人が閲覧したときに役立つような情報をたくさん記載したほうが宣伝効果は高いです。
常に顧客目線に立つことを考えて営業活動を行って、顧客を獲得していきましょう!