外資系企業の経理職に興味があるけど、日系企業とどのような点が違うのかわからない方が多いのではないでしょうか。
今回は、日系企業と外資系企業の違いや外資系企業で経理職として働く際のメリットやデメリットについて紹介します。
目次
経理が外資系企業への転職してメリットと感じることは3つ!
経理職で外資系企業に転職したらどんなメリットがあるか知っているでしょうか。
経理が外資系企業に転職して得られる3つのメリットを紹介します。
成果が報酬になって現れる
外資系企業に経理職として転職した場合、日本企業の働き方とは違う点に驚く方が多いのではないでしょうか。
日本企業はチームで行動することが多いので、一人一人の成果がわかりづらい傾向です。
したがって経理の知識やスキルを高めたとしても、それが自分の給与に反映されにくいという特徴があります。
一方、外資系企業はチームで動くのではなく、個々で動くことが多いです。
一人一人の職務内容が明確なので、成果を出せば出すほど給与に反映されるというシステムになっています。
したがって経理の専門知識やスキルを高めて仕事で結果を出せば、報酬になって現れるのでやりがいがあるといえるでしょう。
自分で出した結果をきちんと給与に反映させたい方に最適な企業であるといえます。
年齢にかかわらず年収が上がる
日本企業は年齢に応じて給与が上がる年功序列制度になっているので、若い頃は能力が高くても給与が低い傾向です。
しかし外資系企業は年齢にかかわらず個々の能力に応じて給与が上がるシステムになっているので、今の年収に満足できていない20代や30代の若い方に最適です。
自分の能力に応じて給与が支払われる外資系企業は実力主義であるといえます。
経理の仕事は実務経験を積むことによってスキルを高める以外にも簿記などの資格を取得してスキルを高めることができるので、努力次第で能力を伸ばすことができる職種です。
給与がアップすればモチベーションも上がるので、外資系企業に勤めればその相乗効果によって経理職としてのスキルを高めることができるでしょう。
今まで不条理と思っていたことから解放される
経理職で働いていると、決算期などの繁盛期にサービス残業をしなければならないケースが多いのではないでしょうか。
また日本企業はチームで動くことが多いので、自分の仕事が終わっていたとしても、チームの仕事が終わっていなければ残業して手伝わなければならないケースもあるでしょう。
外資系企業であれば、個々の仕事が明確に分かれているので、自分の仕事が終わっていれば残業なしで帰ることができます。
また外資系企業は仕事とプライベートを明確に分けているので、付き合いでの飲み会などは一切なく、自分のプライベート時間をしっかり確保することが可能です。
有給もしっかり取ることができるので、プライベートを重視している方にも最適です。
経理が外資系企業への転職してデメリットと感じることは5つ!
外資系企業で経理職として働くことはさまざまなメリットがありますが、その反面デメリットもあります。
外資系企業のデメリットを5つに分けて紹介します。
自分を売込まなければいけない
実力主義である外資系企業では、自分がいかに仕事ができるかを常日頃から上司にアピールしなければなりません。
このように仕事の成果をアピールしないと仕事が自分にまわってこないこともあるからです。
さらに外資系企業で仕事をしていくには上司との関係を良好にしていないといけないので、コミュニケーション能力も必要になります。
ただ与えられた仕事だけをしていれば良いわけでないという点を知っておくことが大切です。
新しい業務経験を積みにくい
外資系企業は雇用された時に仕事内容が明確に決まっているので、その仕事内容以上のことを任されることはありません。
日本企業であれば、企業が従業員を育てていくというスタンスで、徐々に難しい仕事を任せていきますが、外資系企業はそのような風土がないので、自分のポジションを上げるためには転職を繰り返さなければなりません。
社内研修なども行われていないので、自分の裁量によってスキルを磨く必要があります。
外資系企業から日系企業にはかなり戻りにくい
外資系企業に転職したはいいけど、やはり自分には合わないと感じて日系企業に戻ろうと思っても、それが難しいという一面があります。
日系企業から外資系企業に転職した場合は、戻ることができない片道切符だと思った方がいいでしょう。
なぜ日系企業に戻るのが難しいのかというと、採用担当者が外資系企業経験者を扱いにくいと感じてしまう場合が多いからです。
あっさりクビにされることもある
外資系企業は業績が悪化すると、すぐにリストラしてしまう恐れがあるということも覚えておいた方がいいのかもしれません。
また外資系企業は日本のような終身雇用制ではないので、業績が悪化していなくても成果を上げることができない従業員は首になってしまうことがあります。
他にも部署が統廃合によってなくなったり、日本から撤退してしまった場合も職を失うことがあるので、そのリスクをしっかりと把握しておくことが大切です。
お給料が高い分、退職金がないこともある
日本企業であれば、退職金を老後の蓄えとして考えることができますが、外資系企業は給与が高い分、退職金が出ないことがあるので注意が必要です。
他にも日本企業のように福利厚生が充実しているわけではないという点も、知っておくことが大切です。
転職する時は、給与面だけでなく、退職金や福利厚生を含めた金額で各企業を比較することがポイントになります。
経理で日系企業から外資系企業への転職を考えている人は中間的文化を持つ日系企業を探そう!
外資系企業で経理職の転職を目指しているなら、外資系と日系の中間のような企業を選ぶことがポイントになります。
外資系と日系の中間のような企業を選べば、両方のメリットを享受することができるかもしれないからです。
外資系と日系の中間のような企業とは、どのような企業であるかというと、外資系のような日系企業や日系のような外資系企業です。
これらの企業を探すには、各企業ごとの情報を手に入れることが大切です。求人を探す時は情報をたくさん持っている転職エージェントを活用するのもいいでしょう。
経理の外資系企業への転職はメリットもデメリットもある!
経理職で外資系企業に転職するのは、自分が出した成果をそのまま給与に反映できるなどさまざまなメリットがありますが、一方で仕事の成果が出ないとすぐにリストラされてしまうなどのデメリットもあります。
これらのメリットやデメリットをよく理解してから転職活動を行うことが大切です。不安であれば、外資系と日系の中間のような企業を選ぶのもいいでしょう。