法務部門への転職を考えているが、弁護士のスキルがないと転職は難しいのではと不安に感じている人もいるかもしれません。
そこで、法務部門への転職が向いている人の特徴について紹介します。転職する前に参考にしてください。
目次
商社の法務の仕事内容は3つ!
商社で具体的に行う仕事内容とはどんな内容があるのでしょうか。
法務が行う3つの仕事内容について説明します。事前に仕事の内容を知っておくことも転職の時に役立つでしょう。
契約・取引関連の業務
法務がメインとして行う仕事に、契約や取引関連の仕事があります。
契約書の雛形を作成したり、契約書を交わす前の審査なども行います。契約書の作成をする時には商法や民法、契約法など弁護士なみのスキルが必要となります。
法務部門に契約書が法的に妥当なのか、見落としたところがないかもチェックすることで、安全な契約ができるのです。
海外との取引も考えられるので、契約や審査には英語で行うこともあります。法務部門への転職を考えている時には、グローバル企業も視野に入れることも良いのではないでしょうか。
組織運営に関する業務
組織運営に関する業務を担当するのも法務部の大切な仕事です。
取締役会や株主総会などが行われた時に合法に行うよう進めるのも法務の仕事です。会社組織に変更が行われた場合にはその変更を担います。
また、会社が子会社を設立する時にはその手続きを行うことも法務の役割です。
子会社を設立する時には、会社法を守っているかをチェックして、後でトラブルにならないようにするのも必要なのです。
コンプライアンスに関する業務・社内教育
会社のコンプライアンスを徹底することも法務の仕事です。
コンプライアンスを徹底することにより、会社の不祥事を予防することができますし、会社の信頼性も高めることができます。
法務部は社内研修などを行い社員への教育をしたり、コンプライアンスについてのガイドラインを作成したりします。
法務部は会社の損害を最小限に食い止める為に、日頃からリスク対策を行うことが必要なのです。
法務部門への転職を考えているなら、コンプライアンスについての知識を学ぶことも必要です。
商社の法務部門への転職が向いている人はこんな人!
商社の法務部門というのは、なりたいからといって全員がなれるという訳ではありません。そこには、法務部門への転職が向いている人もいるのです。
そこで、法務部門への転職に向いている人の特徴を紹介します。
法律への関心が強い人
法務部門への転職には法律に関する知識が求められます。
その為、法律に関する関心が強い人でなくては、法務部門は務まりません。
日頃から法律の勉強に励み、弁護士並の知識を身に付けることが転職を成功させる為には必要です。
大切なのは、経営に関する知識や法律を広く学ぶということです。
コミュニケーション能力がある人
商社の法務部門だからといって、書類の作成などを行っているだけではありません。
そこには、様々な分野があり他の部署の人々とも時には連携しなくてはいけないこともあります。
その時に求められるのがコミュニケーション能力です。法務部門に向いている人は、コミュニケーション能力に長けていて、あらゆる人と良好な関係を築くことができる人です。
法務部門への転職を希望するなら、人とのコミュニケーションが得意かどうかということを判断する必要があるのです。
地道に取り組むことができる人
法務部門の仕事は、書類に書かれている文章に間違いがないかどうかを一言一句チェックをしたり、法律的に合法なのかどうかをチェックすることが多いので、何事も地道にコツコツと取り組める人が向いているといえます。
丁寧な作業が何よりも求められるので、細やかな作業が苦手な人は向いていない可能性もあります。
法務部門を目指す時には、自分の性格について見直してみることも必要です。
商社の法務部門に求められるスキルや経験はこの3つ!
商社の法務部門への転職には、どのようなスキルや経験が求められるのでしょうか。
事前に求められるスキルや経験が分かれば、転職の時に大いに役に立ちます。そこで、求められる3つのスキルや経験とその他に必要な重要なスキルを紹介します。
法律に関する知識・業務経験
商社の法務部門が求めているのは、即戦力となってくれる人材です。
弁護士事務所で働いていた経験があるなど、法律に関係する業務に携わっていた人はかなり有利となります。
また、法律に関する勉強を続けているという人も企業にとっては欲しい人材です。
転職の時にはそのことをアピールすることも大切です。
文章作成能力
法務部門の仕事のなかには、契約や取引に関する書類の作成やコンプライアンスについてのガイドラインなど、文章作成能力が求められます。
文章作成能力が高いと、分かりやすい文章を作成することができて評価が上がりやすくなります。
英語力
法務部門への転職には英語力も求められます。
法務の仕事と英語には関連性がないように感じるかもしれませんが、実は大いに関係があるのです。
なぜなら、会社によっては海外と取引を行っている場合もあります。
海外との契約の際には、英語の契約書も必要となります。英語力が高いとグローバル企業への転職が有利になります。
ビジネス推進力
そして、紹介した3つの他にも必要なスキルがあります。
それはビジネス推進力です。
法務部門の仕事の中には組織運営に関係する内容も含まれています。ビジネス推進力が高い人を求める会社も存在します。
自分をアピールするポイントしてもビジネス推進力は必要です。
法務部門への転職を考えている時には、自分にビジネス推進力があるかどうかも意識することが大切です。
商社の法務部門の年収は?
商社に転職した場合、勤める会社の規模や弁護士など資格のあるなしなどでも年収は大きく変動します。
国税庁の調査によると平成29年度の商社の法務部門の平均年収は432万円です。
職業の中では、かなり年収が高いといっても良いでしょう。
法務部門の年収は、持っているスキルや資格によっても変わります。
より高い年収を求めるなら、英語力や文章作成など自分のスキルを高めて大手企業への転職を考える必要があります。
商社の法務部門への転職する際は向いているかどうか確認して求められるスキルを知ってから転職しよう!
商社の法務部門への転職を検討しているなら、自分が法務の仕事に向いているかどうかを確認することが大切です。
法務部門へ転職する人の特徴を知ることで、自分が向いているかどうかがわかります。
そして、法務の仕事に求められるスキルを知ってから転職を決めることも大切です。
特に弁護士の資格を持っている人や、法律の知識に詳しい人は転職の時にかなり有利です。
具体的に転職をお考えのケースにおいては、転職エージェント等に相談するのが得策かと思いますので、合わせて転職エージェントの利用についても検討してください。
以下に法務の方におすすめの転職エージェントの紹介をしていますので是非ご参照ください。