人事がワークライフバランスを実現するために転職で押さえるポイントとは?

人事職として従業員が働きやすいような制度設計を行っている一方で、あなた自身はワークライフバランスが取れず悩んでいるというケースもあろうかと思います。

特に昨今はリモートワーク制度などを取り入れて柔軟な働き方が実現できるようになってきている一方で人事も含めた管理部門だけは出勤が必須といった形になっていたりするなど、管理部門職は意外とこうした恩恵にあずかれないケースもあります。

こうした事項は経営者の方針によるところが大きいのですが、そうしたことも含めて人事がワークライフバランスをとるための見極めポイントについて見ていきたいと思います。

ここでは、人事職の転職でワークライフバランスを実現するためのポイントを解説します。

転職するにあたってワークライブバランスの定義は明確にしておかないと転職失敗リスクが高まる傾向にある

人事職の方にこうしたことを説明するのも気が引けるのですが、大事なことなので冒頭に記載させていただきます。

まず、ワークライフバランスという言葉の定義をしっかりとしておく必要があります。

内閣府によると、プライベートな生活と仕事の調和を意味する(https://wwwa.cao.go.jp/wlb/towa/definition.html)と記載されており、それが何を指すのか具体的に例をあげています。
これはあくまで指針のようなものですが、こうした形でより具体的にあなたにとってワークライフバランスとは何なのかということを定義していく必要があります。

転職相談の現場では、例えばAさんは「残業0時間、有給全消化」できることをワークライフバランスが取れているという感じでお話され、月10時間以上残業が発生する会社はかなり忙しくワークライフバランスが取れていると感じられない環境であるとお話されました。
一方でBさんは「残業月20時間以内」であればワークライフバランスが取れていると感じられる方です。

こうした形で人により言葉の定義がことなります。

なので転職エージェントを利用してワークライフバランスが取りたいといってもその定義がエージェントさんとあなたでは異なる可能性があるので、そこのミスマッチを避けるためにしっかりと事前に定義して伝える必要があります。

企業側が求人を募集する際にも「ワークライフバランスが取りやすい環境」と銘打って募集しても、あなたの考えるワークライフバランスとは違う可能性もあり、ミスマッチが起こる可能性があるので、ワークライフバランスが取れるということがどういう状態を指すのか具体的に検討する必要があります。

可能であれば経営者の方針を知るように努める

先程記載したように、管理部門だけ働き方が違う企業というのはそれなりに存在しています。

経理や人事だけは出勤というケースも多いです。

それは経営陣の方針によるところが大きいので、そうしたことを知るためにも会社全体としてどんなことに取り組んでいるかという事に加えて、管理部門の状況と経営者の考え方・スタンスを可能な範囲で情報収集しておくと良いです。

一般的には転職エージェントに相談すればこのあたりの情報を得ることは可能ですが、それ以外の方法として、昨今は経営者の方は実名でTwitterなどのSNSをやっているケースも多いので、どんな感じで情報発信しているのか見ておくことでなんとなく雰囲気がつかめることもあります。
※ただ、SNSと実際のリアルの場とでは随分雰囲気が違うこともあるのであくまで参考程度にですが。

こうした形で可能な範囲で構わないので経営者についても調べておきましょう。特にベンチャーの人事職へ転職する場合はこの部分はかなり影響してくるので要チェックです。

ワークライフバランスが取れるかどうかということばかりに意識がいきすぎてキャリア的な視点を見落とさないように注意

ワークライフバランスが取れる環境への転職を実現したものの、今後人事としてどのようなことにチャレンジしていきたいのかという視点を軽視し、キャリアダウンしたりスキルアップできない環境になってしまったりという形での転職失敗もあるので注意が必要です。

制度企画など人事として上流の工程を将来的にやりたいと思っているのにそうしたことにチャレンジができない環境あるいはポジションへと就き後悔されるケースもありますので、しっかりとワークライフバランス以外の側面(キャリア面等)も振り返るようにしてみてください。

転職エージェントに相談してみる

採用人事として働いていた方であっても自分自身の転職となると客観的に物事を見ることができなくなる傾向もありますので、エージェントに転職相談をしてみるというのも悪くないかと思います。

また、求人先企業の内部情報などは自分では取り難い部分も多いかと思います。
冒頭で記載した経営者に関する事項などは特に自分で調査するのは難しいでしょう。

こうした情報を取得するという意味でもエージェント利用はおすすめです。

あなた自身もエージェントを使って自社の採用をしていたかと思いますが、懇意にしていたエージェントとそうでもないエージェントがあったかと思います。各エージェントごとに仲が良い企業が違うので、求人先の情報をしっかり得るためにも2社程度はエージェントに登録して情報を比べた方が良いかなと思います。
しっかりと企業情報がもらえる方から応募するといった形でうまく使い分けていくことでミスマッチを減らし、ワークライフバランスを実現することができるかと思います。

それに効率的・効果的に求人サーチをすることも可能ですので、日々忙しくてなかなか情報収集できないという方の利用にも適すでしょう。

エージェントに興味のある方は以下の記事もご参照ください。

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