税理士の転職事情や会計事務所業界に詳しい転職エージェント・サイトについて紹介します。
2023年3月となり、税理士にとっては忙しい時期が続いていることと思います。
新年を迎えてから早くも2ヵ月以上が過ぎ去りました。個人確定申告が終わった後は法人決算もあり、税理士業界はますます繁忙期へと入っていきますが、繁忙期明けに転職を実現させたい方や繁忙期明けにスムーズに転職活動に入っていけるように今のうちに準備をしておきたいという方の情報収集も増えている時期です。
また、昨年11月末の税理士試験合格発表を受け、税理士試験勉強に集中したいという方がより良い環境を求めて転職を希望されるケースも増えている状況ですが、2023年も税理士業界は売り手市場が続いていきそうですので、今後のキャリアを見据えた転職をするにも良い時期です。
転職することが当たり前の時代になったうえに、リモートワークをされる方も増え、面接そのものもオンラインが増えたことから転職活動そのものが楽になったこともあり、転職希望者(予備軍)もかなり増えているように感じます。
その他、元々会計事務所に勤務されている税理士、会計事務所スタッフの方だけでなく、最近では企業の経理や銀行などの金融機関から会計事務所・税理士法人へ転職されるケースも増えており、転職相談が多くなっています。
ただ、税理士として会計事務所で働いている方でさえどのような会計事務所が世の中にあるのかよくわかっていないのが実情で、外から業界に入ってくる人は尚更情報収集が難しい業界です。
ホームページを充実させている会計事務所も増えてきましたが、まだまだ外部への情報発信という点では会計事務所は弱く、中途採用だけでなく新卒で税理士を目指して会計事務所へ就職しようとしている方にとっても情報が取りづらい業界となっています。
そのため、税理士・会計事務所業界で転職される方は転職エージェントを活用して情報収集される方は多いです。
一方で、逆に会計事務所に勤務する税理士や会計事務所スタッフの方が一般企業の経理部門等へ転職するケースもありますが、このようなケースにおいても一般企業で働いた経験が無い方が大多数のため、企業への転職に不安を抱いている方も少なくありません。
そのため、こうしたケースにおいても転職エージェントを利用してしっかり情報収集してから転職するした方が失敗リスクは大きく下げられると思います。
そこで、ここでは税理士が転職するにあたって、会計事務所業界での転職を中心に考えつつも、企業への転職も視野に入れたケースも考慮して、税理士や会計事務所スタッフの転職に精通している転職エージェント・転職サイトをご紹介します。
なお、本記事は少し長いので、転職サイト・転職エージェントの情報だけわかれば良いという方は以下の表をご覧ください。
各社クリックしていただくと、詳細を記載している該当箇所に移動します。
※上からおすすめ順に並んでいるわけではありません。
税理士・会計事務所の転職エージェント | 各エージェントの特徴 |
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HUPRO | AIなどのテクノロジーと人の介在をうまく活用した活気的な転職サイト。税理士や会計事務所スタッフの転職に強く、テクノロジーの活用により多数の求人の中から手間なくピッタリマッチする求人を探すことが出来る。加えて税理士のキャリアに精通したエージェントに相談もできるので「人」と「テクノロジー」を良い部分を活かした転職支援が受けられる。 税理士資格者だけでなく科目合格者や簿記2級レベルの方に合う求人も多く、経験が浅い方からハイレベルな方まで対応でき、近年おすすめの転職サイト。税理士試験勉強環境が整った事務所やワークライフバランスに優れた事務所が見つけやすいのも良いポイント。当然各事務所についての情報量も多く、情報を取得する際の利用でも良い傾向。 |
MS-Japan | 税理士・会計事務所業界の転職支援を古くから行っており、会計事務所の求人及び転職実績は豊富。 求人数と求人先バリエーションの豊富さから良い転職先が見つかりやすい傾向があり、尚且つ古くから会計業界における転職支援を行っているので各事務所の特徴や情報を把握しているので転職の際には登録しておきたいエージェントの1つと言えます。古い会計事務所から最近伸びている会計事務所まで広く求人を保有しています。 |
Rex(レックスアドバイザーズ) | 会計事務所の転職に強いエージェントです。各会計事務所の細かい違いなどもしっかり押さえてくれているから利用メリットが高いエージェントです。会計事務所への転職を希望するのであれば利用したいエージェントの一つと言えます。 |
ジャスネットキャリア | 税理士や会計士、経理の転職に強い。転職相談が丁寧で評判は良く、事務所内の昇給や昇格などの内部事情を含めた情報までもらえます。キャリアアップやステップアップ目的で3年程度会計事務所経験のある方が利用すると良いかと思います。ただ、小粒な事務所への転職には弱く、どちらかと言えば中堅以上から大手税理士法人が中心。 |
人材ドラフト | エージェントというよりは求人広告サイトとなりますが、会計事務所への転職といえばまず思い浮かべる老舗です。 |
ビスカス | 税理士紹介で有名な会社で、その中に人材紹介サービスがあります。小規模会計事務所の求人先も保有しており、経験者はもちろん経験が浅い方や未経験の若手の利用にも適す。 |
ミツカル | 2020年創業の新しいサービスですが転職におけるミスマッチを防ぐ独自の取り組みなどが評価され、利用者が増えている状況です。 |
会計求人プラス | 経験の浅い税理士や小規模な税理士事務所へと転職したい方向けの転職サイトです。 |
マイナビ税理士 | 大手転職会社のマイナビが展開する税理士向けの転職サービスです。 税理士向けの転職支援ということではまだ歴史は浅い方ですが、ここ数年でかなり実績も上がってきており、利用者がかなり多くなってきています。 |
doda | 総合型の転職エージェントだが、税理士法人の求人は豊富で伸びている税理士法人・会計事務所や古い慣習にとらわれない事務所の求人を探したいケースではおすすめ。後は経理などにも興味があるケースでも良い転職エージェントでしょう。 |
東京税理士会無料職業紹介所 | 民間の転職サイト・転職エージェントというわけではありませんが、東京税理士会が運営する無料の職業紹介所で、東京税理士会に所属する税理士法人・会計事務所と都内勤務したい税理士の転職・マッチングをお手伝いするサイトです。参考としてご案内です。 ※令和4年3月末をもって廃止となりました。 |
会計事務所・税理士向けの転職エージェント・転職サイトはどこがおすすめ?

冒頭でも記載しましたが、会計業界で働く人でさえ、会計事務所の内情やどのような会計事務所が存在しているのか知らない方が多いです。
Big4や一部の大手の事務所を除いて、一般的な会計事務所というのは所長の人柄で事務所内の雰囲気が決まります。
親方日の丸体質を引きずる会計事務所もいまだに多く、人が辞めては人を採用するといった会計事務所も少なからず存在しているのが実情です。
そのため、会計事務所の仕事内容に詳しいだけでなく、会計事務所の内情に詳しい転職エージェントを使うことが転職失敗のリスクを下げるためにも重要です。
以下に挙げる転職エージェントは、会計事務所に詳しいのでお勧めではあるのですが、会計事務所は全国に3万以上存在しており全ての情報を網羅するのはエージェントでも不可能です。
そのため、初めに選んだ転職エージェントが希望する会計事務所の情報に詳しくなかった場合には、別の転職エージェントから情報を仕入れましょう。
多くの方が、2社程度の転職エージェントを利用して失敗のリスクを下げています。
また、転職エージェントだけに頼るのではなく、面接の場等でもしっかり転職先を見極めるようにしましょう。
このあたりの見極めに関する方法については後半で記載させていただきます。
AIを活用した税理士・会計事務所向けの転職サイトのHUPRO
管理部門・士業(税理士・会計士等)の転職に強い転職エージェントのMS-Japan

ここ数年は事業会社の管理部門への転職イメージが強い同社ですが、古くから税理士・会計事務所業界の転職支援を行っており、会計業界での転職支援を行う企業としてはかなり老舗です。
そのため、多くの情報と求人が蓄積されており、古くからある会計事務所はもちろん最近新しく伸びてきている会計事務所まで含めて広く求人を保有しており、転職先が見つかりやすいと言えます。
例えば資産税に強い会計事務所に転職したいといっても、法人なのか個人なのか、どのくらいの金額のものを扱っているのかなど、事務所ごとでバラバラです。そのため、どの事務所に転職するかによって、身につくスキルは大きく変わってきます。
こちらの転職エージェントではそうした各会計事務所の特徴をしっかりおさえているので、あなたの希望に合わせた最適な求人先を探すことができるでしょう。
また、上記の理由から税理士試験勉強中の方にとっても、試験勉強とキャリア形成を両立したい等の悩みが解消できる税理士事務所が見つかりやすいという特色があります。
エージェント担当者に細かく相談することで、希望の転職が実現できる可能性は高まるでしょう。
会計事務所の求人数という点では、恐らくこの業界ではトップクラスの量を保持しているかと思いますので、会計事務所への転職ということであればおすすめの転職エージェントです。
その他、会計事務所を中心に転職を考えているが一般企業の経理にも興味が少しある、という方の利用も良いでしょう。
求人や情報だけでなく、東証プライム上場企業の転職エージェントとしてサービスの質は高く保っているから安心して利用することができます。
Rex(レックスアドバイザーズ)

税理士や会計事務所スタッフの転職実績は豊富で各会計事務所の特徴もしっかり押さえている転職エージェントです。
税理士・会計業界での転職支援の歴史は長く、業界に精通したエージェント担当者がしっかりサポートしてくれるのが特徴です。
大手税理士法人への転職はもちろんですが、少数精鋭の会計事務所の求人も多数保有しており、何かと違いの分かり難い各事務所の特徴やキャリアに関する情報提供力も高いものがあるので、単に求人の紹介を受けるだけでなく、しっかりと転職相談や情報提供を受けながら転職したい方に良いでしょう。
Big4税理士法人勤務の税理士の次のキャリアといったハイクラスレベルの転職支援から税理士試験勉強中の方の転職支援まで広く転職実績・評判が良い傾向にあるため、多くの税理士にマッチするエージェントです。
会計・税務・経理に強い転職エージェントのジャスネットキャリア

大手会計事務所・一般企業の経理の転職に強い転職エージェントです。
公認会計士の方が創業したということもあり、会計業界に関する知識はなかなかのものです。
会計事務所の求人数という点では、中堅税理士法人から大手税理士法人ゾーンへの転職であれば一定度の利用価値があると言えます。
当該規模における事務所の内情やキャリアパスに至るまでこまかく解説してくれます。
通常面接を受けているだけでは手に入らないような情報を頂けるので有利に選考を進めていくことが出来ます。
また、転職相談を重要視しており、キャリアの相談をするにはとても良いでしょう。
キャリアに悩む方も多い時代になっておりますので、そのような視点で利用するにもおすすめです。
転職エージェントサービスというのは厚生労働大臣の許可が必要となる免許制の事業となりますが、そうした認可を受けた企業の中において、ジャスネットでは国の委託事業者として優良企業と評価されている証明となる、厚生労働省の「職業紹介優良事業者」の認定を受けており、数多ある税理士向けの転職サービスの中でも質の良さはトップクラスと言えますので安心して転職相談をすることができます。
法人業務を一通りこなせるようになったので、新しく資産税にチャレンジしたいといった悩みや、今の会計事務所では年収が少し低いので年収UPを実現したいなど、転職希望者の悩みに寄り添った求人の提案が受けられます。
ある程度の経験(経理や会計事務所での経験が3年以上)がある方の利用がおすすめです。
ただし、弱点としては少数精鋭会計事務所への転職には弱く、また、そうした規模の小さな各事務所の違いなどもあまり把握していない様子も見受けられるため、大手志望の税理士の利用に限られるかと思います。
老舗の税理士業界の転職サイト人材ドラフト
会計求人プラス(会計求人ドットコム)
ビスカス人材スカウト

人材紹介事業よりも税理士紹介事業(税理士と企業や個人とのマッチング)の方が有名ですが、税理士の転職支援の歴史も長く、実績も豊富です。
求人数は多く、税理士紹介で培ったネットワークもあるので幅の広さは確かにあるように感じました。
大手税理士法人から少数規模の会計事務所まで幅広い求人ラインがあり、有名な会計事務所以外もしっかり押さえてくれているのが良いと感じます。
キャリアアップを目的として大手税理士法人を目指すケースや専門特化型会計事務所への転職を目指すケース税理士資格者だけでなく、無資格者(簿記2級等)の転職支援もしっかり行ってくれ、これから会計事務所への転職を目指すといった方の転職支援にも定評があります。
税理士業界でのサービス提供の歴史は長いので業界の知識・データはしっかり蓄積されているので、しっかりとした情報を得ながら転職活動が出来、おすすめできると言えます。
ミツカル:短期職場体験が可能等ミスマッチを防ぐ仕組みが豊富な税理士向け転職サイト

2020年創業ということで税理士の転職業界ではかなり新しい部類のサービスとなりますが、転職におけるミスマッチを防ぐための独自の取り組みなどがしっかりしており、徐々にその利用者と評判が増えてきている状況です。
求人の質が良く、例えば同社に求人を依頼する時点で評価制度や教育体制カリキュラムが整った会計事務所でないと求人依頼ができないなど、一定の審査基準を設けることで会計事務所にありがちな評価制度が無く全く給与が上がらない・成長できないといったいわゆるブラック会計事務所を極力排除する仕組みを作っていることから変な事務所に転職するリスクを大きく下げることが可能です。
また、転職にあたっては会計事務所内部の人間模様・雰囲気なども重要な要素になるかと思いますが、事前に短期の職場体験をすることができたりなど、ただ転職するだけでなく、転職後のギャップを減らし、失敗を避けることが可能です。
過去に転職エージェントを利用した際に、キャリアアドバイザーから事務所内の雰囲気が良いと聞いていたが働いてみたら違ったという事もあるかと思いますが、そうしたミスマッチを可能な範囲で減らすような仕組みができています。
単純な求人の数という点では大手の転職エージェントには劣りますが、こうした仕組み上良質な求人案件という意味では良いものがそろっており、各税理士の希望・悩みに応える転職が実現できるものと考えられますので、利用してみてはいかがでしょうか。
マイナビ税理士

税理士の転職先と言えば会計事務所が大半です。
マイナビ税理士もBig4税理士法人を始めとして多くの会計事務所(会計系コンサル含む)の求人を当然たくさん保有しており、しっかり各事務所の情報リサーチもできているのでとても参考になります。
各事務所の特徴や一通り法人税務ができるようになったから新しい分野へチャレンジしたいといった希望や税理士試験に理解のある会計事務所へ転職したいといった要望にマッチした求人先の提案が受けられるでしょう。
また、大手転職エージェントとして多くの転職ノウハウを持っており、応募書類作成のアドバイスから面接対策までしっかり丁寧に行ってくれるので、転職活動に不安のある方にもおすすめです。
その他事業会社へ転職したいと考える税理士はまだまだ少ないのですが、マイナビ税理士には少ないながら事業会社の税務室の求人やグローバル企業の税理士向け求人も保有しており、事業会社の専門部署での業務に興味のある方も登録してみると良いでしょう(税務室の求人はそもそもどこのエージェントもあまり持っていないので、タイミング次第という部分もあります)。
ちなみに、事業会社の経理への転職は昨今の転職市況であればかなり転職しやすい状況ですので、マイナビ税理士含め、税理士や会計士の転職支援を行っているエージェントであれば問題なく紹介してもらえます。
複数の転職サイトに登録することを検討しているのであれば候補に入れておきたいエージェントの一つです。
総合型の転職サイトdodaに求人を出す税理士事務所も増えている

最近は総合型の転職エージェントを利用して転職する税理士も少しですが増えています。
その中で、税理士の転職実績が増えているのが、以下のdodaです。
意外にも税理士法人や会計事務所の求人をかなり持っていました。
資格者のみならず会計事務所のスタッフ向けの求人も数多く取り揃えているため、dodaさんを使ってみるのも有りでしょう。
会計事務所でも最近は資格者に拘らずに採用するケースも出てきており、そうした人材をとっていくためにも総合型のエージェントを使うケースも増えています。
同時に税理士・会計士も会計業界ではないところへ転職される方も増えており、こうした総合型のエージェントを使う機会が増えていることから、それなら総合型に出しておこうと考える会計事務所もあります。
こうした転職エージェントを活用するメリットとしては、自分では思ってもいなかったようなキャリアパスの提案がもらえることでしょう。会計業界にいると会計業界以外じゃダメだと思い込んでしまう方もいるのですが、会計事務所で培ったキャリアは他のフィールドでも活かすことはできます。
そうしたことを知るためにも使ってみても面白いでしょう。
ただ、会計業界で活躍していくためのキャリアの相談がしたいということでしたら、基本的には会計事務所の転職に強い転職サイトを利用した方が良いです。
後は、サービスの性質上若手の方がマッチしやすいです。
リモートワーク可能な税理士事務所への転職を考えているならこの転職サイトは登録しておきたい

ここ数年リモートワークを希望する税理士の方も増えてきました。
エンジニアなどの職種であれば元々リモートワーク文化があったので求人量も情報量もそれなりに多いのですが、税理士業界においてはコロナ禍以降から注目されるようになった働き方なので、求人募集側も応募側も情報が少ないという状況があります。
そのような中において、リモートワーク可能な求人の紹介に強みを持ち、実績もあげていて、しっかり求人を保有している最速転職ヒュープロの利用は良いと考えます。
サービスの特徴は最初の方で説明した通りとなりますが、口コミなどでもリモートワーク希望者の転職実績などが増えてきており、キャリア的な面と働き方の面の両方の希望をうまく実現されるケースもあり、情報も多いことからこうした転職をお考えのケースでは一度利用してみると良いかと思います。
税理士業界におけるリモートワーク・在宅勤務等による働き方の多様化は現在まだ始まったばかりと言っても過言ではなく、絶えず変化している状況なので、しっかり情報収集しながら転職活動を行っていくと良いです。
リモートワーク求人関連のページが別途で用意されているので興味のある方は以下よりご確認ください。
税理士業界での転職ならこのエージェントは押さえておきたい
税理士事務所や税理士法人系列のコンサルなどの転職をお考えのケースでは上記の中で税理士特化型のエージェントを2、3社をおさえておけば、求人先という点ではだいたいのところは網羅できるはずです。
その中において税理士としてのキャリアに悩むケースではキャリア相談に定評のあるレックスアドバイザーズはおすすめできます。どのような会計事務所でどういった経験が積めるのかなどの説明が丁寧なのがポイントです。
税理士資格者としてのキャリアパスに精通しており、また、同時に税理士試験勉強中の方のキャリア形成にも知見があるので、どのような会計事務所へ転職して経験を積んでおくと良いか税理士試験勉強と両立するといった視点から的確にアドバイスがもらえます。
ただ、求人数という点においてMS-Japanの方が幅が広い傾向にあるため、もう少し広く求人を見ていきたいといったケースがあるようであれば合わせて登録しておきたいところです(MSさんももちろんキャリア相談しっかりしているので逆にMSのみでも大丈夫かと思います)。
いずれにせよ、会計事務所の採用においては求人を出す会計事務所側はいつもお願いしているエージェントに採用を任せている(特定のエージェントに一任している)というケースもあるので、求人を網羅しようと思うと複数に登録する必要があり、手間ではありますが、幅広く求人をサーチしたい場合は2社程度は登録しておきましょう。
そういった中において、税理士の転職においては求人広告サイトを利用されるケースも多いのですが、求人広告だと求人紹介メールがたくさんきてちょっとウンザリ、、、という方もいらっしゃるのと、採用側も広告は管理が大変で面倒ということで利用していないケースが多いです。
そのため、求人広告の利用を検討している方は、目線を変えて最速転職HUPROの利用もおすすめです。
求人広告と転職エージェントの2つの良いところが合わさったようなサービスであり、そのうえで求人数がかなり豊富で、その豊富な選択肢の中からテクノロジーを駆使して素早くあなたにマッチする求人が見つかりますし、転職相談したいケースにおいてもエージェントに相談ができますので求人媒体とエージェントの良い部分を活かしたサービスの利用が可能です。
しかし、どちらかと言えば求人ありきのサービスで転職相談(キャリアの相談)にはそこまで重きを置いていないので、別途キャリア相談重視のエージェントを利用するなど(レックスアドバイザーズ等)、相反する2つのエージェントをうまく活用することで良い結果が得られる可能性を高めるといった方法などもありです。
銀行や証券会社などの金融機関から税理士法人・会計事務所へと転職したい方におすすめの転職エージェント

証券会社出身の営業マンやそのほかの金融機関出身者が会計事務所業界へと転職されるケースは増えています。
会計事務所といってもただ税務を行っているだけではなく、M&Aを展開しているような事務所もあり、そうしたところでは案件開拓という点で証券会社出身者の方を採用するケースもあります。
また、誰でも転職できるわけではないのですが、銀行から会計事務所へと転職される方もいらっしゃいます。
金融機関とのやりとりなど、銀行出身者が活躍できるフィールドもあるため、銀行から転職をお考えの方は視野に入れても良いでしょう。
このように、近いようで遠い業界から転職される場合は、最速転職HUPRO等のAIを取り入れていて客観的な見地からも求人紹介をしてくれるサービスも良いでしょう。
異業種からの転職実績もあり、人とテクノロジーでうまく求人をマッチしてくれるので、結構良い印象です。
また幅広く転職支援実績の豊富があるMS-Japanも良いかと思います。
会計事務所スタッフ・税理士が一般企業へ転職する際に利用すると良い転職エージェント・転職サイト
税理士や会計事務所スタッフが一般企業へ転職するケースも増えておりますので、
改めて企業への転職について見ていきたいと思います。
現在、一般企業の経理人材は不足しており、超売り手市場となっております。
ただ、売り手市場だから誰でもよいというわけでは無く、基本的な仕訳や決算等は理解している方、あるいはそうした素養のありそうな方に来てほしいと考えています。
一般企業への転職というと公認会計士が主に活躍するフィールドでしたが、公認会計士の場合、監査法人の給与体系を引きずって高年収を要求するケースも多いことから、企業側が採用を見合わせるケースも出てきています。
そのため、公認会計士でなければならないポジション以外においては、一般的な経理経験者を除くと、会計事務所での勤務経験のある方を採用するケースも増えています。
年収視点で見てみると、一般的な会計事務所に勤務する税理士や会計スタッフが転職を考えた際は、それほど年収が下がることはないでしょう。
待遇の酷い会計事務所に勤務していたケースでは、給与アップのみならず、福利厚生まで含めて待遇改善されるケースもあるので、意外と狙い目です。
Big4税理士法人等の大手税理士法人から一般企業へ転職するケースにおいては年収は下がりますが、キャリアパス、福利厚生等の待遇とその後の年収まで考えると、必ずしもマイナスとは言い切れない部分もあります。
待遇は企業の給与テーブル等により異なるため、待遇を重視される方は、応募の前に転職エージェント等から確認しておくことをおすすめします。
一般的な会計事務所(中小企業の記帳や税務申告が中心の)に勤務している会計事務所の職員は、将来の不安から一般企業の経理等への転職を実現されるケースも増えておりますので、企業への転職に興味のある方はこの機会に情報収集してみることをお勧めします。
今後、単純業務しかできない会計事務所は淘汰されていくことが予想されるため、今のうちからキャリアチェンジ、あるいは業界を変えてみるという選択肢を考えても良いでしょう。
現時点でどのような求人の候補があるのか?等、そこまで転職意欲が高いわけではないが企業への転職に興味があるという方は、上記で紹介した最速転職HUPROを試してみると良いでしょう。
現時点でのスキル・経験においてどのような企業経理の求人が出てくるのか試しに確認してみるのには有用です。
もし良い条件の物がでてきたのであれば転職するのも良いですし、無ければどのような経験が必要になるのか知ることができますので、今後のキャリアアップにも役立つでしょう。
具体的に転職をお考えのケースでは事業会社への転職事例も豊富に持っており、しっかり転職相談も可能なMS-Japanを利用しておくと良いです。
一般企業へ転職するケースにおいては、税理士等の士業のキャリアにも詳しくてそれでいて経理の転職にも強いところを使うと良いでしょう。
経理という視点で行くと勤務先業界が変わるのでキャリアのみならず働く環境といって視点での情報キャッチアップも重要なので、実際に実績が高いところを利用するのが良いと言えます。
一般事業会社への転職をお考えのケースでは以下の記事もご参考ください。
どこの転職エージェント・転職サイトを使えばいいのか迷ってしまったら

どこの転職エージェントを使えばいいのか迷ってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。
そのようなケースでは、まずは最速転職HUPROをおすすめします。
迷ってしまったということは、現在ご自身の中で確固たる転職の軸みたいなものが現在無い状況かと思いますので、転職相談+AI等のコンテンツも活用しつつあなたにマッチする転職先を模索いくのも良いかと思います。
また、税理士試験勉強や子育てに理解のある会計事務所、自身のキャリアアップ・年収UP、スキルアップが可能な転職先などあらゆる人にとってマッチしやすい転職先が見つかりやすく情報も豊富であることから、とりあえず登録しておきたいサービスとなります。
最速転職HUPROは近年急激に転職実績を伸ばしている転職サービスなのでまだ馴染みが無いというかたもいらっしゃるかもしれませんが、税理士・会計事務所スタッフが求人を探すうえではおすすめです。
この機会に試してみましょう。
なお、じっくりキャリア相談をしたいという方はレックスアドバイザーズの利用はおすすめです。
単なる求人の紹介ではなく、あなたの希望やキャリアパスに応じて最適な提案をしてくれるエージェントです。
各事務所の特徴をおさえたしっかりとした提案をしてくれる傾向にあります。
総合型の税理士法人各社の違いはもちろんですが、国際税務や資産税、SPCなどの分野専門特化型の会計事務所や飲食特化などの業界専門特化型の税理士事務所などの特徴もしっかり押さえているから新たなキャリアを模索していきたいとお考えの税理士の方の利用にもぴったりです。
二つ使うのが一番バランスが良いかなとは思います。
- 税理士事務所への転職で利用するサイトを1つに絞るのであれば最速転職HUPRO
が手軽に利用できるためおすすめだが、キャリア相談のレベルはそこまで高くなく(普通)、諸条件(残業や給与・休み、ワークライフバランス重視、税理士試験勉強、年収UP等)を重視して転職先を決めていきたい方の利用に適している。
- エージェントサービスの質の高さに期待する方や税理士事務所各社の違いをキャリアの視点からしっかり把握したり、相談したりしたいケースではレックスアドバイザーズがおすすめだがやや求人数は少ない
- 会計事務所だけでなく事業会社への転職も視野に入れるならMS-Japanが良く、会計事務所・事業会社の税理士・税理士科目合格者向けの求人数はトップクラス。
たくさんの転職サイトに登録するのが面倒だという方は上記を参考に選んでみてください。
転職エージェントのコンサルタント自身も転職するという事実は知っておいた方が良い
親身に丁寧に対応してくれる人柄の良いエージェントさんにお願いしたいと思っている税理士の方は多く、どこのエージェントにそのようなコンサルタントが所属しているのかを調べるために、口コミ・評判サイトを閲覧されている方もいらっしゃるのですが、注意が必要です。
私は実際に税理士向けの転職エージェント会社に勤務していましたが、所属する従業員は年々変わっていきましたし、それは他のエージェントも同じです。また、あなたが勤務する会計事務所でも同じかと思います。
例えば、口コミなどで「A社のコンサルタントのB氏の対応が非常によく、とても良かったです!」といった声を見かけることもあるかと思いますが、そうした良いコンサルタントはもう既に何年も前に転職してしまっていないというケースは多々あります。
そのため、各社ともに所属するエージェントの質はその時々により変わり、一概にどこに所属するエージェントの対応が良いとは言い切れない要因になっています。
何が言いたいのかというと、「エージェントの質」についてはあまり過去の評判はあてにならないということです。
では、どのような情報が当てになるのかというと、「保有する求人の数・幅」と「過去の実績等から来る情報量の多さ」の2点です。
エージェントの質は属人的なものになりますが、上記の2つは会社に蓄積されていくものであり、また、転職実現に最も重要な2要素となるため、これらの基準はエージェントを選ぶ際にしっかりと見ておきたいところです。
税理士の転職エージェント利用の流れ
転職エージェント・転職サイトを利用したことが無い、初めて転職をするという方もいらっしゃるかと思いますので簡単に記載させていただきます。
- 転職登録(無料)
※各社のサイトから情報を入力して登録。登録すると転職エージェント会社から電話、もしくはメールで連絡が来るので指示に従いましょう。 - 転職面談
※担当のエージェントの方と対面もしくはオンラインでキャリアカウンセリングを行います。これまでのキャリアや経験をエージェントの方と一緒に整理をするとともに、転職に際してのご希望や解消したい悩み等を聞いてもらい、最適な転職先やキャリアの提案を受ける流れとなります。 - 求人の紹介
※転職面談中もしくは後日あなたに合致する求人の紹介・説明を受けることとなります。会計事務所・税理士法人の求人に関してはなかなか情報が取りにくいのでエージェントの方からしっかり話を聞き情報を得ておきましょう。 - 書類応募
※応募したい企業や事務所があったら応募手続きを進めてくれます。合わせて応募書類の添削も行ってくれるので書類作成が心配な方もエージェントを利用すれば安心です。 - 面接対策・面接
※対面もしくは電話で選考企業の特長や面接のポイントについてレクチャーを受けます。特に中小の会計事務所への転職を検討されるケースでは所長税理士の面接次第で合否がわかれるため、どういった人なのか、どういったことを重要視しているのか、そういった所長の性格等の細かい事前情報を取得しておくことが重要です。転職エージェントや転職サイトを利用することでこうした情報をもらうことができるので面接通過の確率が高くなります。なお、面接日程調整等の面倒ごとはエージェントが代行してやってくれるます。 - 内定・条件交渉・
※譲れない条件がある場合などエージェントの方が交渉してくれたりします。昨今は年収UPして転職を実現される税理士の方が多い傾向にありました。 - 入社
※提示された条件・入社日等に問題が無ければ晴れて入社確定となります。
一般的には概ね上記のような流れで進んでいきます。
転職エージェントに登録するにあたって特に事前準備等は必要なく、とりあえず登録してみた、というような感じでも大丈夫です。
エージェントと話をしていく中であなたの中でいろいろと固まっていくことも多いかと思いますので、まずは登録してエージェントと話してみるのが良いかなと思います。
転職エージェントとの面談方法が変わってきている
利用の流れは上記のまま変わりありませんが、②の転職面談に関しては結構方法が変わってきました。
昨今は新型コロナの影響もあり対面での面談は避ける傾向にあることから、Web上での面談や電話面談が増えています。
これは双方便利で効率的であるということからコロナに関わらず、Web面談は今後も主流になってくるのは間違いないかと思います。
転職相談が気軽にできるようになったので求職者も良い面がたくさんありますが、エージェント側も実際に対面するよりも楽ということで手間がかからなくなり、かえって対応が丁寧になったというケースもあります。
転職に限らず一般的な業務でもリモートやオンラインが普通になってきておりますので、時代の流れにうまく合わせられるようにWebでの転職相談等にも対応できるようにしましょう。
面接方法もweb面接OKが増えた
転職エージェントの利用だけでなく、面接そのものもWeb完結が増えてきました。
当初はとまどいも多かったWeb面接ですが、やってみたら意外と問題ないということでどんどん取り入れられています。
税理士というとIT化が遅れているというイメージがありましたが、多くの事務所で1次面接等はオンラインを取り入れていることもあり、面接日程調整等のハードルが下がりやりやすくなっている傾向にあります。
転職の負担も軽減できるので、転職活動という視点だけで考えれば良い傾向でしょう。
なお、Web面接が苦手、というケースでも転職エージェントを利用することでポイントを教えてもらえるほか、エージェントによっては練習も付き合ってくれるので、心配な方はエージェントに相談しましょう。
税理士が転職エージェントを活用するメリットは?
税理士が転職エージェントを活用するメリットとしては、以下の3点が主なものとしてあげられます。
- 転職先候補となる各会計事務所の詳細情報を得ることができる
- 転職先会計事務所の面接の傾向等の情報が得られる可能性が高い
- 自分にマッチする求人が見つかりやすい
特に各会計事務所の雰囲気等に関する情報と面接に関する情報が得られるのはかなり大きいです。
所長の癖や好み、後は配属予定先の上長がどのような人物かとか情報が得られると結構面接も楽ですし、入社判断を検討する上でも良いです。
求人サイトだとこうした情報は得られませんので、転職エージェント等の人に相談できる転職サービスの利用は結構おすすめです。
なお、上記はあくまで税理士・会計業界に詳しい転職エージェントを利用した際のメリットです。
最近は税理士の求人を扱う転職サイトやエージェントも増えていますが、各事務所の違いをしっかり説明できるエージェントは非常に少ないです。
例えば同じ法人税務を扱っていても大手企業のクライアントが中心なのか、中小企業が多いのか、あるいは資産税などの分野においても富裕層向けにコンサル中心の業務を行っている事務所なのか、あるい申告件数等が多い数をこなす系の事務所なのかなど各種違いをしっかり把握したうえ求人を紹介してくれるエージェントさんは限られています。
そのため、こうしたメリットを感じたいのであれば、業界に詳しい税理士におすすめの転職エージェントを利用するようにしてください。
税理士・会計事務所業界は淘汰されていく可能性はある?転職によりスキルアップを目指しておくのも良い
転職市場は確かに求職者有利な状況ではありますが、外部環境は大きく変わりつつあり、今後スキルの低い方は淘汰されていくことが予想されます。
税理士・会計事務所とひとくちに言っても、様々な仕事をしている人がいるので一概には言えないのですが、
一見複雑に見える業務でも、ルールさえ把握してしまえば誰でもできる仕事が意外と多い業界なので、テクノロジーの発展スピードを考えると、先のことも見据えてキャリアを考えた方が良い時期に差し掛かっていると考えています。
また、税理士事務所の総合化等も進んでおり、複雑化・高度化する企業からの税務を含めた問題に対処するため、各会計事務所・税理士法人が合併したりして大型化を図っています。
日本税理士会連合会の話や公開されている資料でも、税理士法人数は年々増加しており、その数は増えています。
税理士や会計事務所に強い転職エージェントを利用することでこうした業界の全体的な動きや動向についてのマーケット情報を手に入れることができますので、情報という視点でエージェント利用はしておいた方が良いです。
特にどこの会計事務所がどういった方向性で社内の改革を進めているか、どういうジャンルの案件に力を入れようとしているのか、これらを転職前に知っておくことで、あなたの思い描くキャリアパスと事務所側が持つイメージとのギャップが少なくなり、転職後もしっかり働いていくことが出来ます。
高度な業務に対応していくためには、それらの経験が必要になることから、良い業務経験が積めるように、この機会に転職やキャリア、働く業界について考えてみる、情報収集してみると良いのではないでしょうか。
本サイトでも税理士のキャリアや今後に関して解説した記事がございますので是非ご一読ください。
会計事務所・税理士の転職マーケットに関して

転職エージェントに登録する前に簡単に転職市況について知っておくと、エージェントからより一層情報を取得しやすくなるかと思いますので、簡単に税理士や会計事務所の転職市況について見ておきたいと思います。
会計事務所・税理士の転職マーケットは相変わらず売り手市場が続いており、コロナ等で一時経済状況は悪くなり、世界情勢の不安定化から経済状況は依然として不安視される部分はあるものの、採用意欲は落ちていない会計事務所が多いので、税理士が転職するという視点においては2023年も比較的転職市況は良いものとなると思います。
一時期と比べると会計事務所によっては採用要件が多少高くなっているので、転職のハードルが上がった部分もあります。
おそらく、今後徐々に採用要件は高くなっていくと考えられますので、転職がしやすい今のうちにスキルが身に着けられる環境へ身を置いておくべきと言えるでしょう。
なお、今現在は一部の事務所で多少採用のハードルが上がったといっても、全体でみればそれほど厳しくなっているわけではなく、20代、30代の若手税理士・税理士科目合格者はどこの事務所からも求められており、かなり楽に転職しやすい状況です。40代、50代以上も問題無く転職できる状況なので、一般企業などの領域と比べれば転職要件はかなり緩く、転職マーケットは良いと言えます。
ただ、小規模事務所や中小零細企業を中心に顧問先を持っている事務所、飲食等を中心に顧客を持っていた事務所・税理士法人等においては採用が減少しているところもあります。
好調な事務所もあるけど、顧問先の状況によっては採用を見合わせている事務所も多いので、こうした細かいところにおいて、転職エージェント等からしっかり希望とすり合わせる形で情報を取得するようにしましょう。
これまでと同様に、現在においても年収UPやスキルアップすべく新しい分野の業務経験が積みたいということで転職される方も増えており、現時点では転職市況は悪くありませんので、キャリアや労働環境を見直す方にとってまだまだ大丈夫な時期が続きそうです。
なお、昨今AIやRPAの台頭により税理士や会計事務所の仕事が奪われるのではないかという議論も多くありますが、そうした不安から転職を検討される方もいらっしゃいます。
実際のところ仕事がなくなることはないと思いますが、記帳業務を中心とした単純業務しかできない方は仕事がなくなる可能性は大いにあり、付加価値を提供できない税理士・税務会計スタッフの方は生き残れない可能性が高いです。
ただ、うまく業務効率化できている税理士事務所も増えており、後はどう付加価値をつけてサービスを展開していくかといったところを展開していければ伸びそうな事務所も多くなっている。
それと同時にリモートで働きやすい事務所も多くなってきているので、コロナウイルス等で経済は少し不安定になりましたが、転職者にとっては悪くない状況でもあります。
キャリアアップやスキルアップを目指す上で、現在の転職市況はとても良い状況です。
この機会にスキルアップができる転職先で働いてみることを考えてみても良いでしょう。
転職エージェントの有効利用と税理士が転職で失敗しないためのポイントについて
転職失敗のリスクを下げるために転職エージェントを利用することはとても良いことではありますが、それだけでなくあなた自身も意識しておくべき事項があります。
転職先を選ぶという意識。面接の場はあなたも面接官
なぜ転職するのか、あなたの転職理由はなんでしょうか?
転職するという手段をとるということは現状に対する不満、将来に対する不安、チャレンジしたいことがあるといった具合に、何かしらを良くしたいという希望があるかと思います。
面接の場では、相手もあなたのことを審査していますが、あなたも希望を叶えるために転職するわけですから、求人先企業を審査する場だということを忘れないでおきましょう。
転職活動において、面接になると弱気になってしまい、そうした希望が伝えられないという方も多いです。
ある程度相手に合わせて、求人先企業の希望に合致する回答をすることはもちろん重要です。
転職エージェント等からもそのように指導されるかと思います。
ですが、一つ意識してもらいたいのが、相手によく思われたいがために、調子のよい返事ばかりしていると転職後に後悔する確率が高いということです。
相手の条件ばかり飲んで転職してもあまり意味はなく、きちんとあなたの転職目的を達成するためにも、譲れない条件や希望はしっかり相手方に伝えるよう努力してみると良いです。
そうしたことを伝えた上で内定がとれれば、かなりの確率であなたにとって良い職場になる可能性があります。
人によっては、自分でそうした希望を伝えたり主張するのが苦手という方もいらっしゃるかと思います。
このようなケースでは、仕方がありませんので転職エージェントの担当の方をフル活用し、諸々の交渉等をやってもらうと良いでしょう。
また、面接前に会計事務所事務所の所長が好きそうな人物面のタイプであったり、良くされる質問等はエージェントから教えてもらえることが多いですから、この辺も有効活用しておきましょう。
特に所長の人柄は書く各会計事務所ごとで特徴があるので聞いておきたいところです。
税理士が一般企業へ転職するケースでは先生ではなくなることに注意
税理士が一般企業へ転職するケースも増えておりますが、一般企業へ転職すると普通の会社員と同じ立場で働くケースが多くなります。
会計事務所で働いている頃は税理士じゃなければならない仕事を中心に行っていたということと、先生と呼ばれる立場で仕事をしていたかもしれませんが、企業へ転職するとそれらは無くなります。
もちろんポジションにもよりますが、例えば企業の経理等に転職すると、税理士じゃなくても良い仕事が中心になりますし、他の社員と同じように働かなくてはならなくなります。
会計事務所業界はかなり特殊なので、一般企業の風土や慣習が合わずに早期退職となるケースも見ています。
あなたが一般企業へ転職しても大丈夫そうな感じかどうか、一度転職エージェントを通じて見てもらうのもありかなとは思います。
税理士に限らず、士業系の方が企業へ転職しうまくいくケースももちろん多いのですが、コミュニケーションや慣習の違いからうまくいかなかったというケースも多々見ておりますので、ここはしっかり確認しておいた方が良いです。
税理士・会計事務所スタッフの離職率の高さ・転職理由を理解しておく
他の職種の方々と比べると税理士・会計事務所スタッフは比較的転職回数が多めです。
離職理由としてよくあげられるのが、
・給料が安い、上がらない、事務所の将来性が無さそう(中小規模の会計事務所の場合)
・税理士試験勉強に理解がない
・残業、産休・育休等女性が働く環境が整っていない等ワークライフバランスが取れない
・スキルアップができない
例えば、給料や福利厚生が整っていない、人間関係が合わないといった理由で転職をされる方も多いのですが、事前にしっかりと下調べしておけばある程度避けられる問題でもあります。
ポジティブな理由で転職をする場合はもちろんいいとは思いますが、上記のようなネガティブ要素での転職は極力避けたいところですので、転職エージェントから各会計事務所の情報についてしっかり情報を取得しておくようにしましょう。
また、税理士試験勉強とキャリアを両立させたいということで転職される税理士科目合格者の方も多いのですが、そういったケースにおいてもしっかり内情を知るには税理士に精通した転職エージェントに相談する必要があることは押さえておきましょう。
税理士・会計事務所業界の求人先ジャンルの大枠を知ってから転職する

会計事務所に勤務する税理士も意外とどのような会計事務所が世の中にあるのかわかっていないケースも多いです。
転職エージェントに登録することでこうした詳細な情報を詳しく教えてもらうことが可能ですが、本ページでも簡単に各分野ごとにまとめておきます。
ただし、昨今特化型事務所が増える一方で、総合型へと向かっていく事務所も増えているので、税理士業界の各ジャンルにおける事務所についてのまとめについては、あくまで参考程度にご覧ください。
- デロイト トーマツ税理士法人
- KPMG税理士法人
- EY税理士法人
- PwC税理士法人
※税理士業界最大手のBig4です。
- 税理士法人山田&パートナーズ
- 辻・本郷 税理士法人
※上記2つは国内最大手。
※近年会計事務所のM&Aが盛んに行われておりグループ単位でみるか単体でみるかで規模感は変わります。
- AGS税理士法人
- OAG税理士法人
- 税理士法人みらいコンサルティング
- 税理士法人高野総合会計事務所
- クリフィックス税理士法人
- 日本クレアス税理士法人
- 税理士法人レガシィ
- 税理士法人タクトコンサルティング
- 税理士法人深代会計事務所
- 税理士法人チェスター
- 税理士法人つむぎコンサルティング
- 税理士法人平川会計パートナーズ
- 長峰・三島会計事務所
- フェアコンサルティンググループ
- 税理士法人マイツ
- SCS国際税理士法人
- 川原経営
- 日本経営グループ
- 東日本税理士法人
- 税理士法人アフェックス
- 東京共同会計事務所
- 税理士法人平成会計社
- 青山綜合会計事務所
- さくら綜合会計事務所
※SPC特化の会計事務所は現在は広く展開しているところが多いです。
- Credo税理士法人
- 越智税務会計事務所
- ITA 大野税理士事務所
※飲食特化型の会計事務所への転職は良く検討したうえで決めましょう。
各ジャンルごとに代表的な会計事務所を記載しましたが、例えば同じ資産税でも個人の富裕層向けなのかどうか、経営者向けなのかどうか等で求められるスキル、身につくスキルは異なります。
国際税務にしてもインバウンドなのかアウトバウンドなのか、どこの国の進出支援に強いのかなど異なります。
それぞれごとにまた特徴がありますので、会計事務所に詳しい転職エージェントからしっかり情報収集しましょう。
当サイトでも各転職先ジャンルの会計事務所ごとの記事がございますのでご参考いただければと思います。
各税理士法人・会計事務所の採用視点を理解しておく
近年税理士・会計事務所業界の採用動向は大きく変わりつつあるため、各ジャンルにおけるポイントは簡単に押さえておくようにしましょう。
特にこのあたりは転職エージェントごとで情報さが出る部分もあるので、現在利用しているエージェントさんがあまりあなたが行きたい事務所の情報に詳しくないケースではもう一つ別のエージェントに聞いておくと良いです。
Big4税理士法人の採用
ポテンシャルが評価される20代若手、あるいは実務に耐えうる経験を有した30代税理士の方は比較的採用されやすい傾向にあります。
採用のハードルは昔に比べると下がっており、若手であれば税理士試験合格科目が2科目程度でも採用にいたるケースはあります。
法人税務に関する一通りの経験と語学力が評価されれば十分転職の可能性はあります。
近年はIPOよりもM&Aが盛んになっており、大型のM&A案件も増えていることから、こうした分野に知見があり尚且つ語学力に優れていると重宝されるでしょう。
スキル・経験次第では40代税理士を採用するケースも多いので、Big4税理士法人へと転職したい方にとってはチャンスの時期となっており、興味のある方は売り手市場が続く今のうちに転職を検討しておくと良いでしょう。
まずは転職エージェント等に相談してみることをおすすめします。
中堅・準大手の税理士法人の採用
近年は若手の採用に力を入れているところが非常に多く、それに合わせて教育制度も整えてきていることから、これから成長していきたいとお考えの税理士の方にはとても良い転職先です。
税理士試験に合格していなくても採用されるケースがあるので、20代の若手でこれからチャレンジしていきたいとお考えの方でも十分採用の可能性はあります。
中堅税理士法人の場合、クライアント先が大手から中小企業と幅が広いケースも多いので、実務スキルという点では身につきやすく人気の転職先となっています。
近年は、単なる税務ではなくコンサルティング要素の強い業務も多くなっているので、これから先の時代に求められる税理士として活躍していく能力を身につけるのであれば、このあたりの規模の会計事務所への転職は個人的に非常におすすめです。
いま現在少しスキルが足りなかったとしても、やる気次第で十分採用される転職市況なので、少し自信がなかったとしても気持ちをアピールしていくことで採用されるケースは多くあります。
中小規模の会計事務所の採用
売り手市場が続く中、中小規模の会計事務所に勤務していたスタッフが中堅規模の税理士法人へと転職してしまう傾向も強く、優秀なスタッフ層が足りないところが増えています。
このような状況の中、小規模会計事務所では、人手を増やすというよりはRPAやクラウド会計ソフトの利用により単純業務を効率化し人手不足を解消し、よりレベルの高い業務へとシフトしていく動きがみられるようになりました。
こうした動きを行っている小規模会計事務所へ転職することができれば、所長に近いところでレベルの高い仕事ができるため、意外と大きなスキルアップが可能な環境で働くことができます。
ただ、小規模会計事務所の場合、これまでと変わらず古い体質のまま運営を行っているところもまだまだ多いので転職先は慎重に検討する必要があります。
転職市況としては、簿記2級程度でも十分転職することが可能ですので、経験が浅い方がまずは実務経験を、という場合、小規模会計事務所で尚且つレベルアップができるところへ転職できれば道が開けていくでしょう。
転職先を間違えるとスキルアップも出来ないし給料も安いし、勉強もできないしとロクなことにならないので、しっかり転職エージェントから情報収集して転職先会計事務所を選定していくようにしましょう。
特化型会計事務所の採用
近年資産税特化型の会計事務所への転職に興味が持つ方が多い傾向にありました。
現在多少少なくなったものの依然として人気の転職先となっています。
個人向けなのか企業向けなのかにより身につくスキルは変わってきますが、資産税も含め税理士試験3科目前後の合格であれば転職できる先は多い傾向にあります。
以前までは5科目合格に拘る事務所は多かったのですが、税理士不足の影響から、採用のハードルは大きく下がっています。
一般的な税務業務はAIやRPAにとって変わられる可能性が指摘されている中、コンサルティングや相談需要の高いこうした分野に注目する税理士の方も増えており、新しいスキルを身につけ機械に代替されない税理士を目指す方が増えています。
資産税に限らずその他の医療や飲食、国際など様々な特化型の会計事務所があり、こうしたところでの採用意識も高いことから、新しい分野を身につけていきたいとお考えの税理士の方にとってはとても良い環境でしょう。
税理士の転職・採用活動が活発になる時期を知っておく
税理士の転職先である税理士法人・会計事務所の他、コンサルティングファームや事業会社等転職先業界により採用活動が活発になる時期は異なります。
例えば税理士試験前後の8月と合格発表のある12月は税理士法人・会計事務所の求人が増加します。
求人が増える時期だから転職に良い時期とは必ずしも言えませんが、ある程度各種転職先業界のトレンドを押さえておいて損はないでしょう。
こうした時期は一般的な求人募集の他、事務所説明会といった形で大きく募集していることもあるので、転職エージェントに登録しておくことでこうした情報を逃すことなく得ることができます。
各会計事務所の採用意欲は高いので転職先選定に失敗しなければ希望は叶う可能性が高い
ここまで説明してきた通り、各会計事務所の採用意欲はとても高いです。
近年まれにみるほどに転職することが簡単な状況が続いており、これまで自分では無理であろうと思われていたようなところへの転職を実現する人も増えています。
自身の待遇をアップさせるのはもちろんですが、レベルの高い環境に身を置くことで自分自身がレベルアップできるチャンスでもありますので、こうした機械に是非転職により自身の成長も待遇改善も叶えて頂きたいと思います。
税理士のキャリアパスの多様化:転職エージェントから他の税理士がどのようなキャリアを歩んでいるのか聞くことも重要

これまで税理士と言えば会計事務所に勤務するのが一般的でしたが、最近活躍している税理士は、コンサルティング会社や一般企業など働くフィールドに縛られずに働いている方も多いように感じます。
また、会計事務所・税理士法人に勤務するケースでも、特化型事務所があったり、総合化していく事務所があったりと税理士事務所業界の中でもキャリアの構築の仕方は多様化しています。
そのため、例えば一般企業へ転職したらその後税理士としてのキャリアはどうなっていくのか、会計業界への出戻りとかもできるのか?といった悩みや、資産税特化型等の特化型事務所で経験を積んだ税理士はその後どのようなキャリアを作っているのか、リスクは無いのか?等キャリアパスで悩む税理士も増えてきました。
こうしたキャリアパスの多様化という視点において、数百人・何千人という税理士のキャリアを見ている転職エージェントは、どこの事務所に行ったらこうしたキャリアがある、あるいはこういうリスクがあるから気をつけた方が良いといった事例を豊富に見ているので、先々のキャリアを気にされる方もエージェントからの情報を有効利用して今後について考えることができます。
悩みやすい人は転職エージェントに相談すると情報が入ってくるので考えをまとめやすくなるでしょう。
ちなみに昨今の傾向としては、いわゆる記帳や税務申告という単純作業をメインに行うというよりは、得意領域を掘り下げていき、税務申告等の作業をするのではなく、顧問先に対して提案・コンサルティングを行い、付加価値を提供していく流れになりつつあります。
記帳などの一般的な業務は需要がなくなりつつあるのと、ただの税務業務も今後需要はなくなっていくことは間違いありませんので、付加価値が提供できる税理士を目指していく必要はあるでしょう。
一般的な税理士のケースでいくと、税務の知識に加えて「財務」のスキルを身につけていき、財務のコンサルティングを行うことでクライアントに貢献していく流れというものがあります。
決算書は作れても、決算書を読み解く能力のある税理士は意外と少ないので、経営に関するアドバイスが出来ないのはもちろんのこと、資金管理・資金調達などの提案ができない方も多いのが実情です。
残念ながら税理士に対して作業屋のイメージを持っている経営者も少なくありませんので、現時点で単純作業系の業務が多くなりがちな方は、今後税理士として活躍していくために必要なスキルが身につけられる会計事務所や企業への転職を検討した方が良いでしょう。
間違いなく淘汰は始まりますので、転職市況が良い今の時期にしっかりスキルアップ・キャリアアップが目指せる環境へと身を置いておくことをおすすめします。
上記はあくまで一例ですが、そうしたキャリア構築ができる優良な転職先を紹介してくれるのが転職エージェントです。
転職エージェントを活用して面接対策や応募書類の対策の補助をしてもらう

転職エージェントに登録すると基本的に面接対策や応募書類の対策等は行ってくれますが、実際に文面を考えたり何をしゃべったりするのかを考えるのはあなた自身です。
例えば面接対策では、志望動機や転職理由等を考えたりするのですが、人から借りてきた言葉ではなく、あなた自身の言葉でしゃべらないと相手の心に響きませんので、エージェントと相談しつつもあなたの頭・言葉で作っていき、面接対策をおこなっていくことをおすすめします。
また、それらを考えるにあたって、転職先候補の事務所の詳しい情報が必要になろうかと思いますが、令和に入ったいまでもHPやSNSが使いこなせていない事務所は多く、何をやっている事務所かわからない、ということも多いです。
情報が取り難いのが会計業界です。
そういった意味において、転職エージェントからしっかり情報をもらいつつ面接対策等を進めていくことが出来ます。
また、面接の場ではしっかりとあなたの希望(待遇・条件等)等を伝えることも重要となります。
後悔のない転職を実現するためにもしっかり面接に臨むための準備はしておきたいところなのですが、条件交渉は苦手という方も少なくないので、その辺もエージェントに頼ることは可能です。
そうした書類の書き方や面接に関する役立つ記事も配信しておりますので、気になる方は是非ご覧ください。
転職の成否はマッチングの問題なのでエージェントが良い人だからといって安易に決めない
転職エージェントがどんなに素晴らしかったとしても、実際に転職した先の会計事務所や企業が微妙だったら全く意味がありません。
実際にこうしたケースは多く発生しており、
転職エージェントの人がすごく良い方で、熱心に対応してくれたからここは良い職場だろうと思い転職したものの、いざ転職してみたら合わなかった、ということは多いです。
これは別に転職エージェントが悪いわけではなく、あなたが意思決定を人任せにしてしまったが故に起こる出来事です。
エージェントの方はあなたの希望や人柄をしっかりヒアリングし、それにマッチする求人先を提案してくれるのですが、
エージェントがどんなに熱心だったとしてもあなたの価値観を完璧に理解することはできませんし、
転職先の会計事務所や企業のことも完璧に把握できるわけではありません。
そのため、多少紹介してくれる求人にズレが生じることがあるのです。
転職エージェントが提供してくれる情報等は有効活用しつつも、求人案件をしっかりチェックし、面接で話を聞き、職場見学(最近は実際の職場を見せてくれるところは多いです)をさせてもらって、、、といった転職活動の工程の中であなた自身がしっかり判断していく姿勢が重要となります。
転職エージェントには将来に対する不安まで含めしっかり話をしておく
上記で記載した事項と関係しますが、転職エージェントから求人を紹介してもらうにあたり、
恥ずかしがらずに、しっかりと将来に対する不安や悩みまで含めて転職エージェントに転職に関する希望を伝えましょう。
転職エージェントの方に少しでも自分のことをよく知ってもらわないと検討違いの求人が紹介されてしまいますので、変に見栄を張ったり、恥ずかしがったりしないで、思っていること、悩んでいることを全て伝えた方が良いです。
転職エージェントは多くの税理士の転職の悩みを聞き、転職支援を行っていますので、あなたと似たような悩みを持った方がどのようなところへ転職し、どのようなキャリアを歩んでいるのか多くの事例を知っています。
そうした情報をしっかり引き出し、求人を紹介してもらい、転職先を決める際の意思決定の材料を少しでも多くするためにも、転職エージェントに会う際はじっくり話をしましょう。
転職を考えているなら行動することが重要
私は何度か転職を経験していますが、実際に転職活動をすることで、自分が恵まれている環境で働いているということを知ったりするケースもあり、転職を思いとどまったことがあります。
不満から転職活動を始めたものの、転職エージェントの方に、今より働きやすい環境はそうそうあるものではないので転職は慎重に考えてはいかがでしょうか?と提案されたこともあります。
何が言いたいかと言うと、転職活動を実際にやってみることで、現在自分が置かれている状況がわかるということです。
上記で記載したように、意外と恵まれた環境で働いていたことがわかることもありますし、逆にもっと年収等の待遇が良くなることがわかるケース、年齢の割に経験・スキルが足りていないことがわかるケース等様々です。
転職市場における自身の市場価値を知ることで、そもそも転職すべきかどうかということの判断材料にもなりますし、世間一般と比べて経験値やスキルが足りないということがわかれば、転職するしないに関わらず現在の仕事に対する取組み方も変わりますし、自身のキャリアに関する考え方や、自身のレベルアップにも繋がることがあります。
そのため、少しでも転職が頭をよぎるようなことがあれば、まずは転職活動をやってみることをおすすめします。
転職活動を始めたからといって、必ず転職しなければならないわけではありませんので、まずは自身の市場価値を知るためにも転職活動をやってみると良いでしょう。
転職活動の第一歩としては、転職エージェントや転職サイトに登録し、転職相談をして情報収集をしてみる、というところから始まりますので、まずは転職サイトに登録してみてはいかがでしょうか?
転職サイトへの登録自体は簡単に済みますので、是非この機会に行動してみましょう。
税理士・会計事務所業界の転職でよくある質問
税理士や会計事務所スタッフが転職エージェントを利用するにあたってのよくある質問や税理士業界での転職に関する質問事項をまとめました。
税理士として勤務・就職している方々の経歴やバックボーンに関する調査について
転職エージェント等に登録した際に、他の税理士はどんな経歴でどんなキャリアを歩んでいるかといった形でキャリアの選択肢や
幅、広がりについて確認される方は比較的多いのですが、厚生労働省の職業紹介サイトに税理士に関する調査データが公開されていたので、いくつか紹介させて頂くとともに、当社で保有しているデータや資料等も合わせて転職やキャリアに関する調査資料等を紹介できればと思います。
税理士として就業するにあたっての学歴について

実際の割合ではなく、どの程度の学歴の人が多いと感じるかという調査データのようですので、正確な割合ではありません。
税理士試験においては受験資格の問題などもあるので大学まで進学されている方が多い他、最近は大学院進学による免除も増えており、5科目合格でなくともキャリア的に問題はなくなってきていることから大学院卒という印象も増えているようです。
基本的に会計事務所で働くということを考えたケースではそこまで学歴が大きな問題になることはありません。
ただ、税理士が事業会社等の他の業界へ転職しようと思った際は、学歴(大卒かどうか等)が見られるケースも多々あります。
どのフィールドで活躍したいのかというところ次第ですので、心配であれば税理士に強い転職エージェント等に相談しておきましょう。
高卒未満 | 0.0% |
高卒 | 16.7% |
専門学校卒 | 16.7% |
短大卒 | 9.7% |
高専卒 | 4.2% |
大学卒 | 77.8% |
修士課程卒 | 16.7% |
博士課程卒 | 0.0% |
その他(わからない) | 5.6% |
税理士の方々の仕事の価値観に関する調査データ

こちらも数字を抜粋してまとめたものとなりますが、専門性の高さに満足感・やりがいを感じている方が一般の職種の方々に比べると高い傾向です。
所謂「士業」と呼ばれる方々はこの傾向が強いです。
そして特筆すべきは、「組織的な支援体制」と「労働条件」の部分に関してはデータ上あまり響かないということになってきます。
税理士は独立する方が多い職種でもあるので、もしかしたら組織的な働き方をそもそも望んでおらず職人的な傾向が強いということが言えるのかもしれません。
ただ、公式的なデータはまだ取得できておりませんが、昨今の若手だけに絞ってみるとサラリーマン志向の税理士が増えており、独立というよりは会計事務所に勤務し続ける傾向が大きい印象です。
いずれにせよ、現在時点においては、こうした仕事価値観の傾向が強いということになります。
達成感 | 3.5 |
自律性 | 3.8 |
社会的認知・地位 | 3.7 |
良好な対人関係 | 3.5 |
労働条件 | 2.9 |
労働安全衛生 | 3.5 |
組織的な支援体制 | 2.8 |
専門性 | 4.1 |
奉仕・社会貢献 | 3.4 |
私生活との両立 | 3.3 |
税理士の仕事内容・タスクの内訳と実施率

税理士の独占業務に関する部分の実施割合は非常に高く9割以上に達しています。
現状、税理士の大半が会計事務所に勤務しているため、大枠での仕事内容・タスクは基本的に皆似たような傾向になってくると言えるでしょう。
これらは国の調査によるものであることから、深く細かい分類はされていないのですが、こうした項目の中においても、例えばただ税金の相談に応じるのではなく、具体的にどうしていけば会社が良くなるのか、また税務調査に関しても同じような形で提案・コンサルティング要素の強い仕事ができているかどうかというところが、税理士として活躍していけるかどうかの分かれ目になってきています。
単なる税務から一歩踏み込んだ業務経験ができる会計事務所へと転職し、スキルアップを目指すことをおすすめします。
仕事・タスク内容 | 実施率 |
---|---|
会計帳簿の記帳など財務・会計に関する相談や指導 | 91.7% |
帳簿などを閲覧し、納税額を計算し、税務署に提出するための申告書を作成 | 88.9% |
税金に関して個人や企業からの相談に応じ、助言 | 77.8% |
税務調査への立ち会い | 75.0% |
個人や企業から依頼を受け、税金の申告・申請・不服申立てなどの手続きの代理 | 75.0% |
確定申告、源泉課税の計算確定、法人の役員登記などの書類を作成 | 72.2% |
経営の問題や財産の運用・管理などの相談に応じ、助言 | 61.1% |
税務訴訟において納税者の補佐人として、弁護士である訴訟代理人とともに裁判所に出頭し、陳述 | 6.9% |
税理士・会計事務所向けの転職サイト・転職エージェントのまとめ
終わりに、改めて税理士におすすめの転職エージェントと各転職サービスの特徴をまとめておきます。
転職エージェントではなく求人広告経由で転職される方も多いかと思いますが、その際も転職で失敗しないよう面接の場などでもしっかり希望を伝え、希望を実現させる転職をしてください!
・最速転職HUPRO
※膨大なデータとAIを駆使してあなたにピッタリマッチする求人をスピーディーに提案してくれる転職サイトです。
転職にかかる手間を大きく削減できるので、忙しくて転職活動の時間をとることができない方、家事や育児で忙しいママさん税理士や会計事務所スタッフさんの利用も多くなっています。
キャリア志向の方はもちろんのこと、休日休暇・有給取得率、残業時間等のデータも加味しているので、働きやすい職場を見つけるのにも良いです。
税理士試験勉強中の方であれば、試験勉強をサポートしてくれる会計事務所の求人をすぐにサーチすることができるでしょう。
専任のエージェントに電話やメールで相談することもできるので、相談したいという方も安心です。
簿記3級レベルの方から税理士有資格者まで幅広く転職支援しており、キャリアアップもワークライフバランスも両方取りたいといった希望を叶える求人も探しやすく、どなたにもお勧めのサービスです。なお、HUPRO(ヒュープロ)の評判や口コミも多数集まってきているので気になる方はご覧ください。
・マイナビ税理士
※大手の転職エージェントと言うことで一定の質は保っており、特に大手税理士法人などへの転職というケースでは問題ありません。ただ、小粒な事務所やマニアックな事務所への転職はあまり強くないので、小規模事務所も視野に入れている方は複数利用した方が良いでしょう。
・MS-Japan
※会計業界で最も有名な転職エージェントかと思います。
近年は一般企業の管理部門の転職に力を入れていますが、昔から会計事務所の転職支援を行っている実績の高い転職エージェントです。
会計事務所の内情や各事務所の特徴を知りたいケースにおいては、登録し情報収集すると良いでしょう。
古くから会計業界で転職支援を行っているので、情報収集という点ではそれなりに詳しいです。
また、一般企業への転職にも強いので、会計業界から一般企業へ転職しようかどうか迷っているという方の利用にも良いでしょう。
・ジャスネットキャリア
※先ほどのMSさんと似たような領域を取り扱っている転職エージェントです。
大手・中堅以上の税理士法人への転職というケースであればそれなりにおすすめできる。
・ミツカル
※新しい税理士向けの転職サービスで、登録することで会計事務所からオファーを受けることが可能です。ミスマッチを大きく防ぐ独自の取り組みもあり、徐々に利用者を増やしている新しい転職サービスです。
・レックスアドバイザーズ
※会計事務所業界に精通した転職エージェントです。
参考文献
税理士の転職エージェントに関する詳細情報以外の部分において、税理士の転職市況等について記載するにあたり参考にしたデータや論文情報を記載いたします。
- 税理士|厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)
- 税理士試験|国税庁
- 中途採用/転職(中途採用実態調査)|リクルートワークス研究所
- 税理士の基礎知識 転職FAQ|求人・転職MS Agent
- 税理士専門転職エージェント マイナビ税理士とは?
上記に加え、自分自身が現場で実際に得た情報や経験したことを基にしています。
転職エージェント選定・掲載基準及び根拠について
本ページではどのような税理士向けの転職エージェントを使えばいいのか?おすすめはあるのか?という視点で実際にサービスを提供している各職業紹介事業者のレビューを行っています。
こうしたレビュー基準というのは、掲載・選定基準・コンテンツポリシーに記載の通りの基準で判断を行っていますが、それぞれの項目において本ページにおける具体的な根拠等も合わせて公開しておきます。
税理士・会計事務所の求人数による判断
求人の豊富さは判断材料として最も重視している事項となります。
例えば、以下の表をご覧いただくと、ヒュープロの保有する求人数が最も多いという結果になり、内容としては重視しております。
実際にエージェントを利用した方から寄せられる口コミの中で、「求人の多さ」に関する評判は多い傾向にあり、転職実現性という視点で見た際は結局のところ多数の求人(選択肢)を持ち合わせているかどうかで決まる傾向も見てとれるからです。
「エージェントの対応は良かったが、提案された求人の数が少なく、、、」といったものや「エージェントの対応はそれほど親身というわけでもなく可もなく不可もなくだったが、良い求人を保有していたため、、、」といった形のものは多く、最終的にマッチングの良し悪しは求人の保有にかかっていると判断できるため、重視しています。
ただ、HP等に公開されている求人数が絶対的なものではありませんので、それらの情報だけでなく、補足として過去利用者の声を参照しているほか、元々税理士向けの転職エージェントに勤務していた過去がございますので、そうしたところから入ってくる情報なども加味して判断しております。
税理士・会計事務所スタッフ向け求人数 | |
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ヒュープロ | 5723件 |
MS-JAPAN | 1065件 |
ジャスネットキャリア | 831件 |
人材ドラフト | 1392件 |
※求人数表記を不可としているエージェントもあるため、一部をピックアップして掲載しておりますが、各種求人数の比較を数値及び実態(口コミ等)を加味してレビュー要素としています。
※税理士が希望する転職先は会計業界が大半なので事業会社の求人数はそこまで考慮しておりません。
※2023年3月1日時点の情報となっております。数カ月に一度各社の情報のアップデートを行っていますが、上記表組に関しての更新は不定期となります。
税理士業界に関する知見の深さについての判断は客観的なものと実体験をもとに検討
税理士の主な勤務先である会計事務所業界は非常に特殊であり、キャリアや転職先の相談をするにあたっては業界に対する専門的な知識を有しているかどうかは非常に重要です。
特に税理士試験勉強中の方にとっては、キャリア的な視点と勉強できる環境かどうかという双方の視点で求人を探す必要があり、それにあたっては各事務所の内情まで含めた細かい情報を保有していないと適切なアドバイスをすることができませんので、このあたりはとても重要です。
それらを判断するにあたって、各職業紹介事業者に所属するエージェント個々人のレベルの高低が一つ重要な指標になってきますが、極めて属人性が強い項目になることや各人がずっと同じエージェントに所属しているとは限らず、一定の根拠を持って良し悪しを提示することが難しいことから、属人性に関しては参考程度とさせていただき、客観的事実からわかる要素と長年会計業界で人材紹介に携わってきた経験を加味して判断しております。
その上で各エージェントの傾向を判断し、各エージェント項目にレビューを掲載しております(定期的に修正は行っています)。
やや主観があると言わざるを得ない部分もありますがご了承ください。
投稿された口コミや評判からの判断
実際にエージェントを利用した方からの評判投稿など、フィードバックは多数寄せられており、こうした情報は重要視しています。
例えば「サポートの質」などは上記で記載した通り属人性が強い項目なのでそれほど考慮しておりませんが、寄せられる評判や口コミなどから会社としてのスタンスなどが見て取れる場合もあり、掲載あるいは内容の根拠としています。
税理士・会計事務所の転職・求人情報について
税理士・税理士科目向けの求人情報も掲載しております。
近年税理士はAIの台頭により仕事がなくなるのではないか?といった形で雑誌等で特集が組まれることも多々ありますが、むしろ逆に伸びている税理士事務所も増えています。税理士の仕事は増えており、むしろ人手が足りない状況が加速していることから求人は増えている状況です。
なお、新型コロナウイルスの影響により一時的にダメージを受けた事務所もありますが、2023年現在はその部分での影響はなくなっています。ただ、世界情勢の混乱などもあいまって特定領域などでは一定度影響が出ている状況です。
そのため、そうした領域に属する一般事業会社等では会計・税務・経理などのポジションにおいて求人数は一部を除いて求人は減少傾向です。
一方で、ここまでにも何度か記載しておりますが、税理士の主な転職先である会計事務所はというと、採用活動は比較的活発です。
基本的に不景気になっても税理士業界の仕事は、それはそれで発生するため、転職ができないといったことはないでしょう。
ただ、スタートアップベンチャー企業等はコロナの影響でIPOを断念したり、事業の存続が危うくなっているところも出てはいるので、スタートアップベンチャーを中心に会計・税務支援等を行っていた会計事務所は少なからずダメージはあるでしょう。
また、中小・零細企業等もコロナの影響を受けているので、そうした企業をクライアントとして持つ会計事務所では影響はあるかと思います。
ただ、基本的には依然として採用したいというお考えの会計事務所も多く、また、コロナをきっかけに働き方を柔軟に見直すところも増えています。
リモートワークも進んでおり、在宅での仕事を選択することも可能なところも少しずつ増えておりますので、そうした意味では良い転職機会と考えることもできるかと思います。
先行きは不透明ですが、だからこそスキルアップ・キャリアアップできる環境に身を置き、市場価値を高めていくことを考えることはとても重要となります。
そうした伸び盛りな成長中の税理士法人の求人を中心に紹介しています。
また、税理士の転職先は会計事務所だけではありません。
事業会社へ転職される税理士や税理士科目の方も増えておりますので、合わせてご覧いただければと思います。
大学との共同研究による独自開発の「AI」を用いた転職診断が行えます。
膨大なデータに基づいた解析を行っており、有給消化率や残業時間、休日日数等のデータも踏まえているので、「キャリア志向」の方にはもちろん「仕事と家庭を両立しつつキャリアアップをしたい」とお考えの方や「税理士試験勉強と仕事の両立を目指している受験生」の方などそれぞれの希望にピッタリマッチした求人が見つかります。
キャリアアップを目論むケースにおいては、法人税務などの通常の税務とは別でプラスアルファの強みを持った税理士を目指したいということで資産税・事業承継・組織再編などに興味を持つ方もいらっしゃいますが、そうした次なるステージに進むためにどういった会計事務所へ勤務するのが良いのか?といった視点でのアドバイスや求人の案内を受けることも可能です。
また、会計事務所はもちろん事業会社の経理の求人も豊富なため、会計事務所から一般企業へ転職する際に、会計業界で培ったスキルにマッチする企業の求人先はどこなのか?という視点や、逆に一般企業から会計事務所へ転職する際に、企業での経験が活かしやすい会計事務所はどこなのか?といったような視点でも求人探しが簡単にできます。
保有している求人数は非常に多く、簿記2級レベルの方から税理士有資格者の方まで、幅広く税理士業界で勤務する方向けの求人を保有しているので、どのような方でも利用できるのも良い点かと思います。
テクノロジーを活用することで、転職活動そのものを効率化するとともに、人の思い込みによるミスマッチを補完してくれるので、マッチする求人が見つかりやすいでしょう。
転職エージェントに登録したものの見当違いの求人がたくさん送られてきてウンザリしているという利用者も増えています。
AIによる転職診断だけではなく、多くの税理士や会計事務所スタッフ、経理の転職支援実績のある専門のエージェントにLINEやメール、電話で24時間相談ができるので、転職相談を重視したい方にもおすすめです。
手軽に利用できるだけでなく、人に相談することもできるのは良いでしょう。
AIや独自アルゴリズムによる最速転職診断であなたにぴったりの転職先を見つけることができるので、この機会に転職診断をしてみてはいかがでしょうか。
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