SPCに強い会計事務所へ転職するとつぶしがきかなくなるの?【税理士・会計事務所の転職】

SPCといえば東京共同会計事務所を思い浮かべる人が多いかと思います。
短期間で驚くほど急成長を遂げた事務所で、ご存知の方・興味をお持ちの方は多いのですが、
「SPC何それ?」っていう税理士や会計事務所スタッフの方は意外と多かったです。

また、SPC業務はつぶしがきかなくなるからやめておいた方が良い、とアドバイスする転職会社もあるようで、
SPCは不人気な転職先でした。

しかし、個人的にはビジネスセンスを身につけるのであれば証券化業務に携わるのは悪くないと思いますし、
それに結構給料も高いので、SPCやってる会計事務所も狙い目なんじゃないかなと思ってました。

そもそもSPCとは?

SPCとは、「Special Purpose Company」の略称で、日本語では特別目的会社と訳されています。

資産の流動化や証券化の目的で設立された会社のことを指し、ほとんどの場合がペーパーカンパニーです。
企業は不動産などの特定資産を保有する器をとしてSPCを設立し、資金調達をする場合などに利用されます。

その過程において、税務・会計の業務も発生するため、そうしたものの管理を行う会計事務所が必要になります。

企業再生においてSPCが使われることもありますし、M&Aにおいては買収するにあたりSPCを利用して出資や金融機関からの借入により資金を調達することもあります。

SPCについて説明するとかなり長くなるので、もっと詳しく知りたい方は、wikipediaでspcについて調べてください。

SPCに強い会計事務所に転職すると何が身につく

SPC設立にあたっては当然のことながら、記帳・税務申告等の業務も発生するため、こうした業務が中心になることもあります。
これらの業務はそんなに面白くないです。
そして、つぶしがきかなくなると言われるのは、まさにこの部分です。

仕訳がめちゃくちゃ単純(キャッシュのみ)なので、一般的な中小企業の税務申告を行っているような会計事務所への転職の道が閉ざされる可能性はあります。複雑な税務申告もありません。

SPCに強いといってもSPCだけやっているわけではないので、そうとは限りませんが、こうしたイメージが強いので、つぶしがきかないと言われるのです。

その代わり、クライアントは大手の金融機関だったリファンドだったりするので、こうした方面に興味のある方にとっては、逆に良い経験がつめるでしょう。
ただ、最近は銀行をはじめとして金融機関はちょっと斜陽になりつつあるため、SCPの次として金融などを考えていた方は注意が必要です。

単純な記帳や税務申告だけが仕事ではない。アドバイザリーやコンサルティングも

もっとも、SPC業務を行う場合、上記に記載した一般的な税務業務だけではありません。
転職先の会計事務所にもよりますが、アドバイザリー・コンサルティング業務がメインとなります。

SPCはその性質上、海外に設立することも多く、為替変動や金融施策はもちろん法務や財務分析のスキルも要求されるため、実は奥が深いです。
こうした業務は弁護士や司法書士などのその他の専門家とも協力していくことになるので、学ぶことも多くあります。
当然ビジネススキルやコミュニケーション力がないとこうした業務は務まりませんので、
ビジネスパーソンとしてのスキルは大きく磨かれるでしょう。

SPCというと確かに単純業務も多く、そうした面が見られがちですが、スキームをしっかりと理解し、
コンサルや提案ができるようなレベルまでいくことで、税理士として他にはない武器が身に付きます。

業務の一面だけを見るのではなく、多角的に見ることで、その面白さはわかってくるものと思います。

また、最近の会計事務所では総合化が進んでおり、
SPCに強いと言いつつも、FAS会社等も併設していたりするため、なんだかんだいろんな経験をするチャンスはあるように思います。

なんとなくSPCって聞いたことはあったけどもっと具体的なことが知りたいという方は、
転職エージェント等に相談することでキャリアパスや業務内容についてもっと深く知ることができるでしょう。
ご存知の方が多いとは思いますが、以下のMS-Japanさん等がおすすめです。

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最近は、管理部門の転職ばかり打ち出していますが、なんだかんだ会計業界の転職にも強いです。
恐らく求人数は一番多いのではないかと感じました。

その他にも転職エージェントはありますので、他にも興味があるという方は以下の記事も参考にしてみてください。

会計事務所の転職に強い転職エージェントを紹介!

2018.09.28

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