税理士が不動産業界へ転職した場合に求められる役割とは、どんな役割なのでしょうか。
不動産業界の求人から、必要とされる人材が見えてきました。
そこで、税理士が不動産業界へ転職した場合の役割について詳しく紹介します。
目次
不動産業界はこんな業界!
不動産業界へ転職する前に、不動産業界とはそもそもどういった所なのか知っておくことが必要です。
求人を見てどんな人が転職を決めるのか、未経験者でも転職することが出来るのかとても気になりますよね。
また給料は平均どれぐらいなのかなどを大公開します。
転職は同業者間が多数!未経験者は3割程度
不動産業界への転職は同業者間が多く、実は未経験者は3割程度なのです。
なぜこのような差が出るのかというと、それは不動産業界に対するイメージにあります。
既に不動産業界で働いた経験がある人は、これまでの経験を活かすことが出来ると考えていますし、まだ不動産業界で働いた経験がない人は労働環境や景気の影響を受ける不動産業に不安を感じて転職への意欲が薄れてしまうのです。
この考え方の差が求人の数にも関係してくるのです。
不動産業界の平均年収
人材紹介サービスのDODAが調べた「平均年収ランキング2017」では不動産業界の平均年収は419万円と他の業界と比べても高額な方と言えます。
転職を考えた時に、やはり収入面は欠かすことは出来ません。不動産業界への転職を希望する理由の中には、収入の良さも関係している可能性はあります。
税理士のスキルを持っていることはかなり有利なので、転職の時には積極的にアピールしましょう。
月収は固定給+歩合制なことも
不動産業界の月収は、会社によって固定給+歩合制なところもあるのです。
その場合、固定給の月給30万円に歩合制として手数料が上乗せされます。
ただし、この手数料は不動産会社によって違いがあるので、全ての不動産会社で同じではありません。
また固定給も勤続年数などで変わってくるので、気になる時には面接の時に確認してみることが必要です。
税理士が不動産業界に転職するとこんな経験が役立つことも?
税理士の仕事というのは一見すると不動産業界の求人とは関係のないように感じるかもしれません。
ですが、実は税理士としての経験は不動産業界で大いに役立つことがあるのです。
例えば、土地鑑定など相続税に関する資産運用のアドバイスを行うなど、これまで税理士として培ってきたスキルをいかんなく発揮することが出来るのです。
それに、税理士は仕事上、多種多様なクライアントと関わってきているので不動産業界でもそのキャリアを活用することが出来るのです。
税理士が不動産の求人に強いのは、税金に詳しくて様々な経験をしてきたことが関係しているのです。
不動産業界では相続税に強い税理士が求められている!?理由はこちら!
2015年に相続税と贈与税に対して税制改正が行われました。
相続税というのは相続資産価値から基礎控除を引き、そこに税率をかけた金額です。
それまで基礎控除は5,000万円でしたが、変更後は3,000万円となりました。
それに伴い、これまでよりも相続税を支払う人は増加していく傾向にあります。
不動産業界でも土地や建物を相続する顧客が増えてきたことから、扱う物件も変わってきました。
不動産の相続に悩む顧客にアドバイスをすることが出来れば、不動産業界にとってはかなり有利となります。
ですが、税金の複雑な仕組みから分からないこともあり、税理士のスキルが必要となってきました。不動産業界の求人に税理士が強い理由はこうした税の改正が関係しているのです。
ですが、相続税に強い税理士というのは意外かもしれませんが、その数は少ないのです。
その理由の1つが手続きの困難さです。相続には土地や建物の資産からローンなどの負債も含まれていて、その手続きはかなり複雑です。
更に相続に関する争いやトラブルなども多く、手間と時間がかかってしまいます。
その為、相続税に詳しい税理士は少ないのです。その数の少なさから、余計に税理士のニーズは高まっているのです。
税理士が不動産業界に転職するなら不動産鑑定士資格を取るといい?
税理士が不動産業界に転職するなら、不動産鑑定士の資格は取っておいた方が良いのではないでしょうか。
不動産鑑定士は不動産の価値を正しく判断出来る資格なのです。
国家資格でもあるので、取得しておくことはこれまでよりも税理士としての仕事の幅を広げてくれます。
顧客の資産でもある不動産に対して有効的に活用する方法を提案することが出来るので、顧客の資産を守る手助けが出来ます。
不動産の購入は人生の中でもかなり大きな買い物となります。不動産鑑定士の資格を持っていれば、顧客に的確なアドバイスをすることが出来るので顧客からの信頼を得やすくなります。
また、不動産鑑定士というのは、土地に対する適正な地価の価格を調べて評価することです。
不動産というのは売買や相続などあらゆることに税金がかかってきます。
不動産業界にも税理士が活躍出来る場はいっぱいあるのです。固定資産税標準宅地の評価や相続税標準地の評価などを行うことができます。
不動産の仕事をするなら税理士の資格と不動産鑑定士の資格の両方を持っておくことでスキルアップを目指すことが出来ます。
相続税業務を依頼することが出来る、まさに顧客にとっては頼れる存在となるのです。
税理士で不動産業界への転職を考えているなら、不動産鑑定士の資格を持っている方が求人にはかなり強みとなるので、資格をとることを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
税理士が不動産業界に転職するなら転職エージェントを活用しよう
税理士が不動産業界に転職する時は、転職エージェントを活用するようにすると良いでしょう。
その理由は、不動産関係に特化している求人を自分で探すことはかなり難しいことだからです。
転職エージェントなら、サイトで公開されている情報だけではなく非公開求人も多く集まってきます。
自分の希望する不動産会社を見つけることが出来る可能性がグッと広がります。更に、転職に対する不安を抱えている場合も、専任のアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれるので安心です。
不動産業に強い税理士はまだまだ人数が少なく、不動産業界ではそのスキルを必要としているところも多くあります。
その強みを活かせば、希望する転職先を探すことも出来ます。
税理士が不動産業界に転職するなら税理士としてのキャリアを活かそう!
税理士が不動産業界への転職を考えているのなら、税理士としてのキャリアを活かすことも考えることが必要です。
これまで税理士として経験してきた様々なことは、不動産業界への転職の時には大きな強みになってくれるのです。
転職の時に必要なことは、不動産業界がどのような人材の求人を行っているかを事前に調べておくことです。