税理士に求められるコミュニケーション能力とは?

税理士の仕事というと、どちらかというとデスクワークのイメージが強いかもしれません。

ですが、税理士にはコミュニケーション能力も必要なのです。

そこで、税理士に求められるコミュニケーション能力とはどのようなものなのかを説明します。

税理士に求められるコミュニケーション能力がこちら!

税理士というのは、お客様が税金や会社の経営に関する相談をなんでもできる存在です。
特に中小企業においては、税金以外のことも含めてまずは顧問の税理士の方にいろいろと相談するという経営者の方も多いです。

そのため、クライアントの悩みに真摯に向き合い、常に信頼される立場であることが必要なのです。

税金や会社経営の悩みというのは人それぞれです。そして、誰にでも話せるという内容ではありません。
お金の問題だからこそ親しい友人や家族に相談できいという人も多いです。

自分に近くて信頼できる相手には話せないけど、でも信用できない人になんて当然相談できない、という悩みを抱えている方は非常に多いため、家族や友人とは別の形で信頼される存在になっていく必要があります。

そしてお客様との信頼関係を築くためには、コミュニケーション能力が必要となります。

お客様がどのような経済状態にいるのかを理解して、どのような悩みを抱えているのか聞き出すことが必要です。

税理士の仕事というのは、コミュニケーション能力がなくては、顧客の悩みを聞き出したりすることもできず、信頼を得ることもとても難しくなるのです。

税理士という職業は、周囲の人から見ると堅苦しい印象が強い場合があります。

お客様の方から気軽にコミュニケーションをとることは難しいものです。税理士の方から歩み寄るようにすることを心がけましょう。

税理士の仕事はコミュニケーション能力がないと難しい?理由はこちら!

税理士の仕事は、コミュニケーション能力がなくては難しい仕事です。

なぜこれほどまでにコミュニケーション能力が必要なのか、その理由について説明します。

月次監査で得意先を訪問することが多い

税理士は、常に事務所にいて作業をしているイメージが強いかもしれませんが、月次監査で得意先を訪問することがあります。

そのときに書類を受けとる傍ら、世間話をすることも必要です。

何気ない天気の話から、お客様が好きなスポーツや趣味の話題で盛り上がることも大切です。

ですが、このときに気をつけなくてはいけないのは、コミュニケーションをあまりにもとりすぎるということです。お客様に親しみを持ってもらおうと、あまりにも気さくに話しかけると、途端に信頼を失ってしまいます。

お客様とはある程度の距離を保ちながらコミュニケーションをとるようにしましょう。

お客様とのコミュニケーションをとるというのは、かなり難しいことです。

月次監査では、業績によっては厳しいことを伝えなくてはならないこともあります。なかなか伝えられずに困ることもあるかもしれません。

ときには訪問先でお客様から理解が得られない可能性もあります。そういったときにも、コミュニケーションをとることが大切なのです。

コミュニケーションをとることによって、お客様に理解してもらえるかもしれないのです。

顧問先企業の経営者に対して節税対策や資金繰りのアドバイスすることが求められる

税理士は、訪問先企業の経営者から節税対策や資金繰りに対するアドバイスを求められるというケースがあります。

売り上げは伸ばしたい。でも税金は抑えたいというのは、経営者ならでの悩みかもしれません。

そのことで、税金のプロからアドバイスを得たいと考えている人もいます。

そして、会社を運営するにあたり資金繰りについて悩んでいるという場合も、税理士のアドバイスが得られればと考えている人がいます。

コミュニケーション能力がなくては、相談されてもなかなか的確なアドバイスをすることができません。

コミュニケーション能力を高めておくことで、お客様の抱える悩みを解決する手助けができるのです。

節税対策のアドバイスをするときに、大切なのは税理士はお客様の要望に沿うことを心がけなくてはいけません。

そのためには、頻繁にコミュニケーションを取り合う必要があります。

また、資金繰りのアドバイスの場合は長期的なことも視野に入れる必要があります。長くお客様と付き合っていくためには、互いに理解することが必要です。

家族のことや人生レベルの相談を受けることも

家族の問題に関する相談(世間話)をされることもあります。

例えば、うちの娘・息子が、、、、というようなものから家庭がうまくいっていないといったものまで様々です。

そうした相談にのるのも非常に重要で、家庭環境が見えてくると、なんで今会社がうまくいかないのかが見えてきたり、家庭の状況によっては家の税金の問題など新しい問題が見えてくることもあります。

そこから新しい仕事がうまれることもあるでしょう。

また、実は廃業しようか悩んでいる、という経営者も多いもので、そうした悩みを抱えたまま経営を続けてしまう方も多いです。

廃業の悩みだと税理士として顧問先を1つ失ってしまう可能性がありますが、でも人生レベルの大きな決断の相談を受けることも非常に重要な仕事へと繋がっていくことも多いので、こうした何気ない会話等もとても重要です。

税理士の仕事はチームワークでやることが多い?

税理士というと1人で仕事をすることもありますが、チームワークで仕事をすることも多いのです。

チームで協力し合いながら、お客様をサポートするのです。

そのときには、一緒に働く仲間とコミュニケーションをとる機会も増えてきます。

そのときに、コミュニケーション能力が低いと仕事は進まず、結果としてお客様に対して満足のいくアドバイスやサポートができなかったり、事務所での人間関係が気まずくなる可能性があります。

職場でのコミュニケーション能力は、ビジネスでのコミュニケーション能力とは違います。できるだけ自分の方から歩み寄る努力が必要です。

そして、相手の会話に耳を傾けることで、お互いを理解するきっかけを作るのです。

チームワークがうまくいくかどうかは、普段のコミュニケーションが関係してくるのです。

小規模の会計事務所に就職した場合はよりコミュニケーションが求められる?

税理士が小規模の会計事務所に所属した場合は、よりコミュニケーションを求められることになります。

その理由は、社員の人数と所長との距離の近さにあります。
よくも悪くも人数には限りがあるため自然とコミュニケーションを取りやすい環境になります。

このとき、コミュニケーション能力が低いままだと、なかなか協力的にはなれません。

お客様に税金や資金に対するアドバイスがしたくても、社員同士のコミュニケーションがとれてなくてはうまくいきませんし、孤立することもあります。

中小企業に就職した場合は社員同士が密なコミュニケーションをとることで、職場の人間関係を円滑にする必要があります。

そうすることで、お客様を全力でサポートすることができるのです。

また、所長との距離も近くなりますので、仕事を円滑に進めていくためには所長との相性もとても重要です。
事務所のトップとギクシャクしてもロクなことはありませんので極力円滑な人間関係を築くようにしましょう。

税理士に求められるコミュニケーションを知って適性をチェックしよう!

税理士の仕事というのはコミュニケーション能力を高めることで、幅広く活躍することができるのです。

お客様の悩みを解決することもできますし、チームとして協力し合うこともできます。

また、職場によっては、これまでよりもコミュニケーションを密にとる必要があります。

これからの時代は特にコミュニケーション能力や提案能力(コンサルティング能力)のある税理士の需要が増していくと考えられておりますので、意識して業務に取り組んでみてはいかがでしょうか。

また、現在お勤めの会計事務所で、なかなかそうしたことを意識して仕事に取り組める職場ではないというお悩みの方がいらっしゃいましたら転職を考えて見るのも一つの手です。

最近は職員のレベルアップを図った研修が整った事務所やレベルの高い業務を段階を追って経験させスキルアップできるような事務所、単純業務を効率化し税理士として付加価値の高いコンサルティング業務等に力を入れている会計事務所は増えており、多少スキルが足りなくても経験が積める職場は増えております。

そのため、転職市況のより今の時代に転職し経験を積んでおくことをお勧めします。

転職をお考えの方は、税理士・会計事務所の転職サイト・転職エージェントについての項目をご参照ください。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ