退職代行サービス今後利用するかもしれない予備軍が50%弱

退職届

退職代行サービスの認知度も上がってきており、私の周りでもチラホラ退職代行を使って辞めると連絡があったという経験をしている人事担当者が増えています。

そこで、ここではこれまで正社員として勤務していた会社を辞める際に退職代行を使ったことがあるのかどうか、また今後使う可能性があるのかどうかを調査してみました。
(※調査方法:インターネットリサーチ、調査対象:20歳~59歳までの正社員勤務経験と退職経験者250名、調査日:2021年7月28日~7月30日)

退職代行利用経験者は1%前後

退職代行利用者の割合のグラフ

過去に退職経験がある方に退職代行サービスを利用したことがあるかどうかを聞いたところ、あると回答した方は2%弱とかなり少ないことがわかります。

利用率の割合としては男性が4%、女性が0.6%と1%未満であり、男性の方が若干多い傾向にあります。

 

退職代行サービス利用有無の割合
全体 男性 女性
ある 1.6% 4.0% 0.6%
ない 98.4% 96.0% 99.4%

なお、「ある」と回答した方は退職代行サービスを利用した理由として、
「嫌な上司に顔を合わせたくなかったから。」
「日付を変えた長時間労働に加え毎日飲み会強制だったので家庭環境が壊れそうだった為、退職したかったが、しつこい引き留めを避けたく、自分で連絡をしなくて良い点がとても魅力的だったから」
「普段から上司の圧力が強く、辞めたいと直接言い出せなかった為、悩み抜いた末」

といったような内容が挙がっており、基本的には人間関係(上司との関係・同僚との関係等)や会社との関係が良好でない(本人が良好でないと思っている)ケースが中心となっています。

この先退職代行サービスを利用するかもしれない人が50%近い

退職代行サービスを今後利用する可能性があるかどうかの調査

まず、退職代行を利用する可能性が「無い」と言い切ったのが全体の54%と半数以上を占めています。
無いと回答した方の意見としては、
「きちんと話をすることが社会人としての責任だと思うから」
「退職する時にはきちんと自分の言葉で伝えるのが最低限の礼儀だと思うから。」
「自ら人と良い関係を築くのが下手ですって公言しているようなものだと思うので私は使いたくない。」
「自分の言葉で言った方が早い円満に終わると思うから」
「ただ辞めると言えば良いだけだし引き止められても断れば良いだけなので自分で言えば何も問題ないと考えている。」
「嫌な上司と話はしたくないがお互い最低限の礼節は持ちたい」
「引継ぎもしないで突然辞められて迷惑をかけられた経験があり、自分はそうなりたくないから」
といたものが挙げられました。

礼儀として退職時は自分で言うものだと考えている人が多い他、突然退職代行で辞めたらお客さんや同僚に迷惑がかかる(実際にかけられたことがある人もいる)から、たとえ嫌な環境だったとしても辞める時は自分で言って処理するという方が多い傾向でした。
また、メンタルも比較的強い方が多い傾向が見て取れました。

しかしながら一方で、これまで使ったこと無いけど今後は使う余地があるという方も多く、今後利用する可能性があると回答した方が7.2%(うち男性10.7%、女性5.7%)いるほか、どちらとも言えないという方が38.4%という状況となっています。
どちらとも言えないと回答した方の多くが、どちらかと言えば退職代行に前向きな意見を示しており、あまりにも酷い環境なら利用を検討するかもしれないが、今のところそこまで劣悪な環境で働いたことが無いから想像ができない、というものであり、それらを踏まえると今後利用する可能性がありそうなのが、45.6%と50%近くの人が退職代行利用を比較的前向きに考えていると言えます。

どちらとも言えない、利用する可能性があるとこたえた方の意見の事例を紹介すると、
「ニュースやネットでたまにみかけるあまりにも酷い企業に自分が勤務してしまったら利用するかもしれないが今のところよくわからない」
「これまでは退職代行使うとかありえないだろうと思っていたが、友人が劣悪な環境で病んでしまい正常な判断ができなくなったのを見て、そうなるくらいならその前に使って辞めようと思うようになった」
「どうしても辞めさせてもらえない状況になるなど、本当に困った時だけ利用するかもしれません。」
「所属している会社や上司との関係性次第(例えばパワハラ・モラハラがひどい等)では、退職代行サービスを使ったほうがよい場合もあると思うが自分自身では経験がないためわからない」
といったものが挙げられました。
ただ、一定数単純に「面倒である」、「人と関わりたくない」といったマインドの方もいらっしゃいました。

退職代行を積極的に使いたいと思っているわけではないけど、勤務先企業があまりにも酷い場合は利用を検討しようという志向性の方が多い傾向です。

逆に言うと、退職代行を使って辞める人がもし増えている状況なのであれば、会社そのもの、あるいはその部門などの体制・状況を見直す機会にするとよいでしょう。

基本的に現状多くの方が、「通常であれば自分で退職の意思を示す」と考えている傾向です。

退職代行サービスを今後利用する可能性があるかどうかの調査
全体 男性 女性
ある 7.2% 10.7% 5.7%
ない 54.4% 50.7% 56.0%
どちらとも言えない 38.4% 38.7% 38.3%

退職代行サービスを有効利用しましょう

辞める方も辞められる方も退職代行サービスというものが既にある以上有効活用すべきと言えるでしょう。

辞める方としては、病んでしまう、命が危ないといったぐらいに劣悪な環境なのであれば、こうしたサービスを使ってその企業と縁を切ってしまうのは悪くないと考えられます。
一度身体・心を壊してしまうと復帰が難しくなるため、そうなるぐらいなら活用しましょう。

同様に企業側も、こうしたサービスを利用して辞める人が増えてきている兆候があるのであれば、組織そのものを見直す良い機会になると言えるでしょう。

なお、退職代行サービス業者をお探しの方は以下もご参考頂ければと思います。

ABOUT US

株式会社インテグラルベース士業Job運営事務局編集部
会計士・税理士等の士業の転職支援に精通したメンバーが執筆・監修しています。また、記事は内容によって公認会計士資格者・税理士資格者等の国家資格者や監査法人・会計事務所での勤務経験のあるメンバー等に執筆・監修をお願いしています。 一般的な職種の転職とは異なり、各資格ごと、各士業事務所ごとで転職事情やキャリアパス、志向性が大きく異なっており、士業が事業会社の経理や人事等の管理部門への転職を希望されるケースも多いことから、士業事務所領域だけでなく幅広い視点でのキャリアについての解説を行っています。
執筆者・運営者情報詳細を見る