2021年度(第71回)税理士試験合格発表!簿記論・法人税法・住民税の合格率が大幅減

2021年度税理士試験合格発表

2021年12月17日、令和3年度税理士試験(第71回)の合格発表がありました。
受験者数は昨年より増加したものの官報合格者数は過去10年で最も少ない人数となっているなど、今年も様々な特徴が出た合格発表です。
ここでは簡単に税理士試験合格発表について見てみましょう。

2021年(第71回)税理士試験合格者数を属性別でみていく

税理士試験合格発表の数値をそれぞれの属性などに分類して見てみましょう。

税理士試験合格発表全体感の数値

2021年度の税理士試験の基本データは以下のとおりです。
※参考文献:国税庁令和3年度(第71回)税理士試験結果よりデータを抜粋しています。

2021年税理士試験合格発表数値
  • 受験者数:27,299人
  • 合格者数:5,139人(一部科目合格者数:4,554人、官報合格者数:585人)
  • 合格率:18.8%

受験者数は昨年度よりも626人増えた27,299人でしたが、一方で官報合格者は585人減少しており、ここ数年で最も少ない人数であり、600人を割り込んでしまっています。
また、一部科目合格者数も263人減少し、合格率も20.3%から18.8%へと約1.5%減少しています。

直近5年の税理士試験合格者数概要

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
受験者数(人) 32,974 30,850 29,779 26,673 27,299
一部科目合格者数 5,839 4,044 4,639 4,754 4,554
官報合格者数 795 672 749 648 585
合格者合計 6,634 4,716 5,388 5,402 5,139
合格率(%) 20.1 15.3 18.1 20.3 18.8

税理士試験受験者数は年々減少傾向にあったが、2021年では受験者数は伸びた結果となります。

年齢別税理士試験合格者に関するデータ

高齢化が目立つ税理士業界ですが、税理士試験受験者や合格者の年齢に関するデータも見てみましょう。

2021年度の年齢別税理士試験合格発表状況
受験者数 5科目合格到達者 一部科目合格者数 合格者数合計 合格率(%)
41歳以上  10,289  256  962  1,218  11.8
36~40歳  4,334  116  679  795  18.3
31~35歳  4,506  98  861  959  21.3
26~30歳  3,890  74  821  895  23.0
25歳以下  4,280  41  1,231  1,272  29.7

依然として41歳以上の受験者数・合格者数が群を抜いているが、2021年度の特徴として、25歳以下の税理士試験受験者数が564人増加(以下表参照のこと)していることから、若手減少に歯止めがかかるきっかけとなっていくのか注目したい。

過去2年税理士試験受験者数比較(単位:人)
2020年税理士試験受験者数 2021年税理士試験受験者数
25歳以下 3,716 4,280
26~30歳 3,890 3,890
31~35歳 4,619 4,506
36~40歳 4,997 4,334
41歳以上 10,105 10,289

税理士試験科目別受験者数・合格者数

続いて、税理士試験科目ごとに合格者数やその割合などについて見てみましょう。

以下表を見て頂くとわかる通り、注目すべきは多くの科目で合格率が大幅減少している点があげられます。

特に、「簿記論」「法人税法」「住民税」の3科目は大幅に合格率が減少している。
一方で、「財務諸表論」は大幅に合格率が上昇しており、5%近く上がっている。

その他、「相続税法」なども若干合格率は高まっている。

2021年度税理士試験科目別合格者・合格率
受験者数 合格者数 2021年度合格率 2020年度合格率
簿記論          11,166            1,841             16.5             22.6
財務諸表論            9,198            2,196             23.9             19.0
所得税法            1,350              170             12.6             12.0
法人税法            3,532              453             12.8             16.1
相続税法            2,548              325             12.8             10.6
消費税法            6,086              726             11.9             12.5
酒税法              470                59             12.6             13.9
国税徴収法            1,702              234             13.7             12.2
住民税              378                48             12.7             18.1
事業税              302                38             12.6             13.1
固定資産税              941              130             13.8             13.5
合計(延人員)          37,673            6,220             16.5             17.3

若手の税理士試験受験者数は改善されたが

2021年の税理士試験は25歳以下の若手の受験者数は若干増えたため、高齢化が進む税理士業界にとって良い兆しが一つ見えた可能性はあります。
見方を変えると、現状若手がほとんどいないことからライバルが少ないため、現在の20代は将来的にある種チャンスが巡ってくる可能性が高いと言えるでしょう。

ただ、IT化・AIの普及等により、業務自体は簡素化されていくことが予想されるため、これまでの税理士とは違って、付加価値提供が可能な税理士を目指すべく、税理士試験の勉強に加えてキャリアという視点にも目を向けて日々の業務に取り組むのがよいのではないでしょうか。

税理士試験合格発表後に転職を考えているなら

税理士試験の結果を受けて、状況に変化が出てきた方も多いでしょう。

もっと税理士試験勉強に集中できる環境で働く必要がある、将来に向けてキャリアパス等も検討していく段階に入ってきた等人により様々かと思います。

税理士試験勉強中の方においては、求人ありきで考えることも良いのですが、キャリアという視点も大切になってくるので、転職をお考えであればエージェント利用等も検討してみると良いでしょう。

昨今税理士の転職にて良い評判が比較的多いのが、転職相談の定評が高く税理士業界に精通したレックスアドバイザーズやテクノロジーを活かした転職支援を行っている最速転職HUPROとなります。

こうしたエージェント利用も検討してみましょう。

転職をお考えの方は以下の記事もご参考ください。

税理士試験と転職について
税理士の転職サイト・エージェントを紹介!

参考文献

国税庁ホームページ:令和3年度(第71回)税理士試験結果