法務の転職は難しいのか?採用される可能性を上げるために必要なこと

法務は会社の重要ポジションで、実務経験を積めばそれだけ社内での重要度は増していきます。

しかしだからと言って、他の会社の法務にとっても魅力的な人材であるかといえば、それはまた別問題になります。

法務の転職活動は難しいのです。

法務経験者であっても法務への転職は難しい?

なぜ法務経験者であっても、法務への転職は難しいのでしょうか。

その理由は法務という職種の特殊さにあります。

法律というものは非常に複雑でややこしく、毎日定形的な仕事をしているだけでは到底務まりません。

発生する案件を分析して何が問題となっているのか洗い出し、会社としてどのような判断を行うべきか決めるという、非常に責任の重い仕事をこなさなければならないのです。

また、法律はその年によって要件やペナルティの内容が変わります。

かつては大丈夫だったものが今年からは駄目、という事態も頻繁に起こり得るのです。

こうした特徴から、法務職を確実にこなすには相応の知識と経験が必要になります。

いくら一つの会社で実務経験を積んだとしても、いわゆる「どこに行っても通用する」だけのスキルを持った人材に成長できているとは限りません。

また、企業としても法務が重要であるからこそ「自社で活躍してくれる人か」判断する目は厳しくなり、採用される確率が低くなってしまうのです。

企業は法務の人材に何を求めている?

法務の転職を考える時は、企業が法務に対して何を求めているのかしっかりと把握する必要があります。

とはいえ、イメージすることはそれほど難しくありません。

「法務」という言葉から単に真面目で堅物の人材が好まれていると想像しがちですが、法務職はそれだけでは到底務まりません。

会社の法的な部分を担うことになるのですから、真面目だけでは駄目なのです。

重要なのは柔軟に法律を解釈することができるか、関係者との連携や調整をスムーズに行うことができるか、という点です。

法務であっても、会社で働く以上コミュニケーション能力が非常に重要になってきます。

専門的な知識や、今まで積み上げてきた経験も当然重要です。

法務として働く以上、そうした要素を無視することはできません。

では似たような能力を持つ人材が並んでいた場合、どういった点が重視されるのでしょうか。

それは「その人がどんな人間で、どんな価値観を持っているか」という点です。

これはすなわちビジネスパーソンとしての軸をどこに持っているか、ということに繋がります。もちろん聞こえのいい言葉を並べるだけではなく、それを実績として昇華できているか、という点も重要です。

社内外問わず、自分を理解してもらえるよう努めることが肝心となります。

法務へ転職できる確率を少しでも高めるために必要なことは?

法務職へ転職する場合、やはりどのような経験を積んできたかは非常に重要です。

その経験を元に、どのように自分をアピールしていくのか考えていきましょう。

同業種と異業種では取り組み方が異なるので、まずはそこをはっきりさせることが大切です。

同業種の場合、業種特有の法律について、自分の精通度を今一度確認しておきましょう。

同業種であっても求められる知識が異なる場合があるので、それを把握しておくことも大切です。

同じIT系であっても、コンテンツ事業主体ならば著作権の知識がネット広告主体なら電子取引関係の知識が必要になるなど、これまでの経験をそのまま活かしていけないということも多いです。

異業種の場合は、これまでとは全く異なる法律の分野へと取り組むことになります。

もちろん予め勉強して知識を蓄えることは大切ですが、実務経験がない分野への挑戦になるためやはり不利になるのは否めません。

ここで重要なのは予め勉強しているとアピールするのではなく、現在の業務に対して柔軟性を持って取り組んでいるということを伝えることです。

経験がなくとも活躍して行けるだけのポテンシャルを秘めた人材であると、しっかりアピールしていきましょう。

転職しやすい法務求人の特徴はこちら!

転職活動は長引けばそれだけ辛いですよね。

採用されやすい求人があるなら、そこを選択していきたいものです。果たして採用されやすい法務職の求人というのは存在するのでしょうか。

結論を先に言うならば、採用されやすい求人は存在します。

いろいろな見極めポイントがあるので、そこを注目してみましょう。

まず注目すべきは採用人数です。

大手企業で新しいプロジェクトを立ち上げる、といった理由から法務職を複数人採用したい、という求人は採用されやすいと見ることができます。

これは単純に、採用される人数が多ければそれだけ倍率が低くなるからです。申し込む際、採用予定人数は確実にチェックしておくようにしましょう。

採用されやすさを考える場合、地域も非常に重要になります。

独立した法務職を置いている企業というのは、それなりに規模がありしっかりした事業を行っている企業です。

全国規模で見たときに、そうした大企業が多いのはやはり首都圏となります。

地方には法務職の椅子がない、という訳ではないのですが、数がどうしても少なくなってしまうのです。

もちろん『地元から離れずに就職したい』という人もいるでしょうが、採用のされやすさという意味ではやはり可能な限り都心部を目指すのがおすすめです。

この他にも、求めている人材像が明確である企業は、それだけ対策が立てやすく採用される確率を上げることができます。

いろいろな求人情報を探し、情報量の多い企業をチェックしましょう。

法務の転職では英語力があった方が有利!

法務への転職を目指すのであれば、英語力はあった方が有利です。

特に海外展開を進めていく企業への転職を考えているなら、必須能力と言ってもいいでしょう。

ただし法務の仕事に使えるレベルの英語力があるとアピールしたいのであれば、TOEICや英検といった資格を取るだけでは不十分です。

現地の人とビジネス会話をこなすことができる、あるいは英語で契約書を作成することができるレベルまで能力を上げておく必要があります。

現在の職場では英語を使っていない、基礎から勉強し直したいという場合は、ビジネス英会話スクールなどを活用するといいでしょう。

グローバル化が進み、英語はどの業界でも必要な能力となりつつあります。

一つの武器として身に付けておきましょう。

法務へ転職するなら企業が求めるものを理解して転職活動しよう!

法務は企業の重要ポジションである反面、「どこに行っても通用する」法務職は少なく、例え実務経験を積んでいたとしても法務への転職は簡単にいかないことが多いです。

まずは入社希望企業の情報を集め、その企業がどういった人材を求めているのか確認しましょう。

その上で転職活動を行えば、採用の確立を上げることができます。

また、法務の転職においては必ず転職エージェントを活用するようにしましょう。

まず、そもそも法務の求人は非公開であることが多いため、一般の求人サイトには多く求人が出回りません。

加えて専門性の高い職業であることから、各転職先ごとで求められるものも大きく異なり、転職エージェントを活用してしっかり情報収集することで転職成功の確率をあげることが出来るでしょう。

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