人事の採用担当者が転職する際に押さえておくべきポイントについて

転職エージェント

人事の採用担当者の転職を成功させるためのポイントとして、人事の採用担当向きの人の特徴、有効な資格、転職時の注意点を解説します。

また、採用以外の業務に携わりたいときや未経験者の転職ポイントもお伝えします。

人事の採用担当者に向いている人の特徴は4つ!

転職の際には、自分のアピールポイントを見つけておくことが大切です。

人事の採用担当者には、どのような特徴や能力が求められているのでしょうか。

ここでは、人事の採用担当者に向いている人が持つ4つの特徴を説明します。

コミュニケーションスキルがある人

人事の採用担当は、ほとんどの求職者と初対面から始まり、どのようにコミュニケーションを取っていけるかが採用成果を左右します。

求職者だけでなく、社内の経営陣や人材を迎え入れる部署の社員などと密にコミュニケーションを図っていかなければなりません。

また、説明会やイベント開催時や人材サービス会社利用時など外部の人との接点も多いです。

採用業務をスムーズに進めるには、コミュニケーションスキルは欠かすことができません。

変化に迅速に対応できる人

人事の採用担当者の業務の多くが、相手(人)があって成り立ちます。

求職者、社内外の人など多くの人と関わりながら仕事を進めるのです。それぞれの相手とスケジュールを合わせながらも、変化や変更は日常茶飯事です。

採用業務の状況は常に動いていくものですし、たとえば、求職者の求職活動の状況も刻々と変化していくものだからです。

そのため、人事の採用担当者には、その変化に柔軟に適切に対応する能力が求められます。

調整力がある人

採用業務は、多岐にわたります。

各業務で必要な人と連携しながら、複数の求職者とやり取りをしていかなければなりません。

一定のルールやマニュアルがあったとしても、一辺倒なやり方では対応しきれない場面も頻繁に起こります。

面接などのスケジュール調整、求人や選考内容の調整、採用コスト全体を踏まえた交渉で待遇や条件を変更することもあります。

人事の採用担当者には、臨機応変に調整する力が必要です。

周りを巻き込める人

職種ごとに必要なスキルや適性があります。

しかし実は、現場ごとに求める人物像は微妙に異なるものです。

新入社員の活躍の場は現場であり、ともに働くのは現場の社員たちですから、現場の意見を汲み取ることも大切になってきます。

求職者にリアルな現場の姿を伝えることや、自社や自社の求人を多くの人に知ってもらうためにも、社員の協力が欠かせません。優秀な採用担当者は、常に周りをうまく巻き込んで採用活動を進めているのです。

人事(採用担当者)に転職したい人が持っていると有利になる資格はこの3つ!

さまざまな資格がある中で、すべての資格が有効なアピールにつながるとは言えません。

取得している資格が職種にフィットしていることが大切です。

人事の採用担当者に転職したい人が持っておくと有利になる3つの資格を紹介します。

メンタルヘルス・マネジメント検定

良い人材を採用するのが人事の役割ですが、人材が心身ともに健康でなければ能力は発揮されません。

ストレス社会といわれる現代、ストレス過剰からメンタルの不調に陥ってしまう労働者の増加が懸念されています。

メンタル不調による休職や離職も少なくありません。職場の雰囲気が悪くなったり、組織の生産性にも影響を与えたりする可能性も出てきてしまいます。

メンタルヘルス問題は、多くの企業が抱える課題であり、メンタルケアの知識や対処法を心得た人事人材のニーズは高まっています。

メンタルヘルス・マネジメント検定は、メンタル不調を防止するための対策やメンタル不調が発生した場合にも適切に対処する知識があることを証明できる資格です。

人事総務検定

人事総務検定は、人事や総務の業務知識レベルを証明することのできる資格です。

3級から1級までの等級が設定されており、3級で人事総務の現場担当レベル、2級が主任レベル、1級が課長レベルとなっています。

出題範囲は多岐にわたります。たとえば、採用を含めた人事や労務に関する法律知識、就業規則についての基本知識、労働時間や給与・待遇関連の知識など習得が必要です。

また、非正規社員の雇用管理、職場の安全衛生など人事業務を網羅した内容となっています。

3級と2級では特別講習を受講したあとに、確認テストの受験とレポート提出が必要です。

1級には、特別講習はありませんが、受験には2級取得が要件となっています。

社会保険労務士

国家資格である社会保険労務士(社労士)の資格を取得していることも、人事への転職には有効になるかもしれません。

難易度の高い資格としても知られており、社会保険労務士の業務と人事が携わる業務には密接な関わり合いがあります。

官公庁への提出書類、就業規則の準備、事業主代行などを遂行できます。国の法規定の変更が激しいときなどは、社会保険労務士の知識が必要とされるものです。

社内に資格を持った専門家を配置できることは企業にとっても心強いメリットとなります。

人事業務を遂行するにあたり、必ず必要な資格というわけではありませんが、転職時には、大きな効力を持つ資格といえます。

人事の採用担当者で採用以外の業務もしたい場合は小規模の会社やベンチャー企業を考えよう!

特に大企業では、人事部門の人数も豊富に確保されていることが多いです。

役割分担が明確に区切られているため、経験できる業務が限定される傾向にあります。

転職をして採用以外の業務に携わりたい人は、小規模の会社やベンチャー企業を転職先として視野に入れてみてはいかがでしょうか。

これらの企業の場合、人事部門といっても少ない人数で構成されていることが多いため、人事業務の幅を広げられる可能性が高くなると考えられます。

人事の採用担当者が転職する際には会社経営者の考えと自分の考えが合うかどうかをチェックしよう!

人事の採用担当者の業務は、主に「求職者」が仕事の対象になるかもしれません。

しかし、採用業務には企業側(経営側)が大きな影響力を持ちます。

採用戦略や計画は、経営戦略や事業計画など経営側の方針に従って策定しなければなりません。

経営者の考えや方針が自分の考える採用の在り方や価値観に合っていないと、常に採用業務に不満を持ちながら仕事を進めなければならない可能性が高くなってしまうのです。

ですから、転職先を選ぶときには、経営者と自分の考えが合うかをしっかりチェックしておくことをおすすめします。

採用に対してどのようなビジョンを持っているのか、採用業務や負担に対してどれくらい理解があるかなどもポイントです。

業界未経験者が人事の採用担当に転職したい場合は年齢に注意!

業界未経験の人が人事の採用担当に転職したい場合は、年齢に注意しておく必要があります。

通常、人事の採用担当は、どの業界の企業にも必要とされるポジションです。業界未経験でも即戦力が求められるため、若手ほど採用は難しくなります。

一方、人事職や採用業務が未経験という人の場合は、ニーズが異なってくるようです。

30代以上での転職であれば、年齢が高くなるほどそれまで経験してきた企業と同じ業界の企業を狙うことで成功できる可能性が高まります。

現場で培った専門知識を採用業務に活かすことができるのです。

人事の採用担当者が転職するなら転職に有利になる資格や調査すべきポイントを押さえよう!

人事の採用担当者への転職では、求められる特徴を押さえて有効なアピールにつなげてください。

メンタルヘルス・マネジメント検定、人事総務検定、社会保険労務士などの資格があると有利です。経営者の考えや方針も確認しましょう。

他の人事業務に携わりたいのであれば、小規模企業やベンチャー企業をおすすめします。

未経験の人は年齢を考慮して、転職先を選定しましょう。

転職に際しては転職エージェントを活用することで、転職先企業の詳細情報を知ることができたり面接対策もしっかり行ってくれるので、情報源の一つとして有効活用するのも手です。

転職エージェントに興味のある方は以下もご参照ください。

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