債務整理経験しかない司法書士は転職できない?

就職してからずっと債務整理しかやったことがないという司法書士の方もいらっしゃるかと思いますが、債務整理関連業務以外のことがしたいと思い転職活動をしても思ったように受け入れてくれるところは少ないのではないかと考えがちですが、本当にそうなのでしょうか。

債務整理経験しかない司法書士は転職できないというのは嘘!?

『司法書士は債務整理経験しかないと転職しにくい』という噂は昔からあります。

司法書士が担える業務としては比較的初歩的なもので、新卒で事務所に就職した人がまず任される業務になりがちです。

多重債務になってしまって債務整理をする人が増えている影響でニーズが伸びているのも確かで、ずっとそればかりやってきた司法書士もいるでしょう。

ただ、裏を返せば業務内容としてはニーズが高くなっているので経験として魅力と感じてくれる現場もないわけではありません。

債務整理を専門とする事務所も設けられている状況があるため、業務経験を生かして転職することも可能なのです。

司法書士への転職は未経験でも可能!?経験があればなお有利に

今まで司法書士として働いてきた経験がないけれど、これから司法書士になりたいという人もいるでしょう。

実は未経験であっても司法書士を募集している求人はたくさんあります。

債務整理だけでなく、不動産登記や商業登記などの登記業務に加え、簡易裁判所での代理人や裁判関係の書類作成などの裁判業務、さらには相続関連の業務にも携われる可能性があります。

このような業務を担うには資格が必要なので、司法書士の資格さえあれば実務経験がなくても募集されていることが多いのです。

債務整理の場合、個人を相手に業務を行うケースが大半ですが、登記等その他の業務のケースでは法人相手の仕事になるケースもあるため、対法人の業務経験を求められるケースも確かにあります。

ただ、個人相手の業務経験を評価してくれる事務所もあるため、これまでの債務整理業務の経験を活かして、キャリアアップを図っていくことも可能です。

経験があれば有利なのは確かですが、未経験でも諦めてしまう必要はありません。

債務整理しか経験がない人も同様で、他の業務に携われる職場を見つけられる可能性は十分にあります。

司法書士の転職は転職エージェントを頼ることが重要!理由はこちら

多岐にわたる業務経験がある司法書士に比べると、債務整理しかほとんど経験していない人は不利になることは否めません。

しかし、転職エージェントを使えば理想的な形で仕事に携われる職場に転職できる可能性があります。

その理由を5つの観点から理解しておきましょう。

相談に乗ってくれる

転職エージェントは転職したいと思っている司法書士の希望をヒアリングして、プロとして提案をしてくれるのが特徴です。

今までどのような経験を積んできたか、これからどんな経験をしてキャリアを構築していきたいかといった点を重視してくれるでしょう。

また、勤務時間や勤務地、職場の種類や環境などについても考慮して適切な求人を選定してくれます。

大抵の悩みは相談すれば解決してもらえるので安心して転職活動に挑めるようになるでしょう。

非公開求人の紹介も可能

公開求人を見ていても魅力的なものが見つからないという場合にも転職エージェントに頼るとこれだという候補が見つかることがあります。

転職エージェントは非公開求人を抱えていて、適任者だと思った人にだけ紹介するシステムを持っているからです。

非公開求人の内容は個々にかなりの差がありますが、債務整理のプロを雇いたい、未経験でも意欲がある人を選びたいなどといった企業の希望によって紹介されるかが決まるのが特徴です。

この紹介を受けられると理想的な職場が見つかる可能性も高まるでしょう。

履歴書を添削し面接対策をしてくれる

キャリアや経験から判断してあまり強みがないと思っている司法書士は履歴書の書き方や面接での答え方で悩んでしまうかもしれません。

しかし、転職エージェントに相談すればどちらも対策を立ててくれます。

履歴書は添削してもらえるのが一般的で、面接については想定質問と回答例を紹介してくれるでしょう。

応募先ごとに適切な内容のサポートを受けられるので安心して選考を受けられます。

求人検索・応募・面接日時の調整の代行が可能

基本的に転職先の候補は転職エージェントが探してくれるので求人検索を自分で行う必要はありません。

また、応募についても書類を渡せば応募先に届けてくれます。さらに、書類選考を通過できたとき面接日時の調整についても間に立って代行してくれるので安心です。

転職活動に関わる様々な負担を軽減してもらえるのが魅力と言えます。

年収交渉の代行が可能

転職したらできるだけ良い待遇で働きたいと思うのはもっともなことで、特に年収へのこだわりを持っている人は少なくありません。

採用の際には年収交渉ができますが、あまり強い主張をして内定を取り消されるのが怖くなってしまうこともあります。

しかし、転職エージェントを使うと年収交渉を代行してもらうことも可能です。その交渉の結果として希望通りの年収で雇ってもらえることも多くなっています。

司法書士の転職にオススメの転職エージェントや転職サイトはこの2つ!

転職エージェントの有用性がわかったとしても、調べてみるとあまりに多くの候補があってどのエージェントを利用したら良いかで悩んでしまうかもしれません。

司法書士にオススメの転職エージェントは2つあるので、それぞれの特徴について理解し、登録するかどうかを検討してみましょう。

MS-Japan

MS-Japanは司法書士を始めとして士業の転職に強い転職エージェントです。

司法書士事務所等の士業事務所への転職はもちろん、こちらのエージェントを活用する最大の強みとしては、一般企業の管理部門への転職があげられます。

司法書士の方の場合、一般企業の法務等への転職を検討される方も多いですので、一般企業への転職を検討されている方は一度登録してみてはいかがでしょうか。

リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは司法書士だけでなく弁護士や弁理士などの法律に関わる専門職として働く人のための転職エージェントです。

法律系の人材を求めている企業や事務所を幅広くカバーしているのが特徴で、エージェントに相談してみると多岐にわたる職場の選択肢を提案してくれるでしょう。

広い強いネットワークを持っていることから職場に関する詳しい情報も提供してもらえます。

取り扱っている求人もベテラン向けから未経験者歓迎のものまであるので、どんなキャリアの司法書士でも魅力的な求人を見つけられるでしょう。

債務整理経験しかない司法書士でも転職はできる!転職エージェントを頼ろう

債務整理経験しかないから転職するのは無理だと思っている司法書士も転職を前向きに検討しましょう。

その経験を重宝している現場もあれば、未経験でも意欲があるなら受け入れたいと考えている現場もあるからです。

転職エージェントを活用すれば自分の経験や希望に合った職場を最小限の負担で見つけられるので、思い切って転職に踏み切りましょう。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ