20代、30代の公認会計士の方がベンチャー企業のCFOや経営企画、管理部門長として転職するケースが増えています。
一昔前はベンチャー企業への転職を希望される方は少なかったのですが、ここ10年程でだいぶ状況が変わったように感じます。
そこで、ここではベンチャーへ転職する会計士が多い背景や転職にあたって必要とされるスキル、注意点、キャリアなんかについて見ていきたいと思います。
会計士の場合、マインドセットの面でベンチャーと適合せず不採用あるいは転職後にミスマッチであったことに気が付くケースも多いのでそのあたりは特に注意した方が良いため、単なる技術的な意味でのスキルではなく、ヒューマン的側面にも触れていきたいと思います。
目次
- 1 ベンチャー企業での会計士の採用需要はそれなりに高く、求職者もベンチャーを毛嫌いしなくなっている
- 2 会計士がベンチャーへ転職するに至ったきっかけ
- 3 ベンチャーへの転職失敗リスクを気にしない人が増えたほか、失敗しても監査法人(会計業界)へと戻れるという安心感がある
- 4 ベンチャー企業CFOになりたいという会計士も多い
- 5 どうやってベンチャー企業へと転職したのか
- 6 ベンチャー企業へ転職して苦労したこと、良かったこと、失敗だったこと
- 7 ベンチャー企業だからといって残業が多いわけではない
- 8 公認会計士がベンチャーへ転職するのにエージェントを使用するなら各人材会社の特徴を知っておかないとミスマッチする
- 9 公認会計士のベンチャー企業の求人例
ベンチャー企業での会計士の採用需要はそれなりに高く、求職者もベンチャーを毛嫌いしなくなっている
新型コロナの影響で一時IPO市場がどうなるか心配されましたが、2022年に発表されたEY調査を参照すると2021年に関して日本国内においてIPO件数34%増(125件)であり件数としてもかなり多くなっています。2022年も問題無く推移し、2023年以降この先のIPO市場がどうなっていくかの予測はともかくとして、現状としてベンチャー企業の数自体は多く、IPOを目指すベンチャーにおいて公認会計士を求める声も多くなっているのは事実であり、需要が高いことからベンチャーへの転職者が増えていることは要因としてあるかと思います。
また、2022年5月の経済産業省のリリース情報を見てみると、令和3年度の大学発ベンチャー実態調査の取りまとめが報告されていますが、2021年10月時点の大学発ベンチャー数が3,306件と前年度から401社増加し、それは過去最高の伸び率だったとしており、そういったベンチャー企業そのものが増え活発という視点に加えて、会計士に関わらず若いうちからベンチャー企業と接する機会は増えており、身近な存在となって来ていることもあり要因としてあるでしょう。
最初に記載しましたが、一昔前であればベンチャー企業への転職はリスクの高さの観点から比較的避けられる傾向にあったのですが、昨今は働くことに対する価値観・スタンスも変わってきており、公認会計士含めマインド・環境変化も起きていることからベンチャーへの意識のみにとどまらず転職そのものに抵抗がなくなってきており、むしろその必要性を感じている人が増えている状況と感じます。
そういった中において、会計士のベンチャー企業への転職について何人かの人に話を聞いてみたことをまとめてみたいと思います。
会計士がベンチャーへ転職するに至ったきっかけ
会計士の方々がなぜベンチャー企業へ転職しようと思ったのかというところから見ていきたいと思います。
そもそも転職しようと思ったワケ
転職を考え始めるのがだいたい監査法人2、3年程度勤務した段階である傾向があり、実際に転職を実行に移す方としては3年目から7年目あたりというケースが多いです。一般的には修了考査の合格発表までは転職を我慢するケースが大半ですので、修了考査合格後のキリが良いタイミングとマネージャーに昇進する前段階というケースが多いです。
そもそも監査法人からの転職を考え始めるきっかけとしては、「監査に飽きた」「企業の中から数字を作る仕事がしたい」「監査以外のことがやってみたくなった」など人それぞれです。飽きが来るのも2年目、3年目あたりの方が多く、また、会計士に限らず多くの社会人がそのぐらいの年次になるとキャリアについて考え始めるので、根本的なきっかけとしては普通の社会人とあまり変わらないです。例えば、私はIT関連の仕事の転職支援も行っていますが、開発会社から事業会社へ転職したいと考える人はそれなりに多く、「企業の内部から自社のサービスを運営する立場として0から作っていく経験がしたい」といったケースがあるのですが、それは会計士の「企業の中から数字を作って会社を作っていき支えていきたい」などの転職理由と似たようなところがあり、どのような仕事をしていても意外と転職のきっかけは変わらないものだなと感じます。
会計士特有(監査法人)というところで見てみると、上が詰まっている、将来の独立を視野に入れたキャリア構築などがありますが、いずれにせよ、3年目から6,7年目までに転職を検討されるケースが多く、また、キャリア形成としては20代で転職される方がかなり増えていると言えます。
なぜベンチャー企業なのか?ベンチャーに興味を持ったきっかけ
公認会計士がベンチャー企業へ転職するきっかけやベンチャー企業に興味を持った理由についても聞いてみました。これは一般論にまとめるのが難しいのですが、概ね以下のような傾向にあるかなと感じます。
きっかけは人により様々で、学生の頃から起業に興味を持っていて元々ベンチャー企業やIPOに興味があったからという方もいれば、人との出会いにより影響された方、監査法人時代の仕事を通じてと様々です。
その中でも以下の4点が印象に残った理由です。
- 魅力的な社長に出会った
- 「起業のファイナンス」という本を読んで興味を持った
- 監査法人時代にIPO準備企業に携わった経験
- 大手企業だと業務が分業されていて監査法人同様に飽きがきそうだがコンサルも少し違うと思ったので
- なんとなく面白そうと思ったから
- CFOになりたいと昔から思っていた
- 知り合いがベンチャーCFOとして活躍しており刺激を受けた
元々興味があったという方もいるのですが、監査法人時代にIPO準備企業の内部統制や上場申請書類の業務に携わるうちに、実際にベンチャー企業へと入ってみたいという方もいらっしゃいました。また、先輩がベンチャーのCFOで働いていたIPOできたというケースにおいてはそれらに刺激を受けて興味を持つケースもあります。
書籍・食事会・仕事を通じて知り合った人に影響されてという方もいらっしゃいます。
実際にベンチャー経営者と会って、とても魅力的な人だと感じて、そのまま入社してしまうケースなどもありました。年齢が近いこともあり、気が合うというのもあるのかもしれません。書籍などを通じてベンチャー企業に興味を持ち、自分が携わりたいと考え目指す方もいらっしゃいます。
なんとなくベンチャーへ転職する会計士も多くいる
ベンチャー企業へ興味を持つきっかけとしては、業務でIPO支援などに携わったということなど明確な理由があるわけではなく、「なんとなく」という方も多かったです。
前提として監査法人から転職したいという意思があり、それに伴ってどういったところへ転職できるのかということをエージェントに聞いたり、知り合い・先輩会計士に聞いているうちにベンチャーに興味を持つケースやTwitterなどのSNSに影響されて興味を持つケースなど様々です。
学生の頃からベンチャーに興味がある、将来CFOになるといった明確な目標をもってキャリアプランを考えている方もいるのですが、それよりも例えば、自分には何ができるかわからないけどなんとなく監査以外のことがやってみたいから転職してみようとか、監査業務だけじゃダメそうだからコンサルできるようになっとこうというようなざっくりした感じでとりあえずコンサルティングファーム等に転職し、そこで経験を積む中でベンチャーと関わり合いをもったことをきっかけにベンチャー企業のCFOになりたいと思うようになった、といった形でなんとなく働いているうちにその気持ちが醸成されていったケースも多いです。
最初から熱い気持ちをもってキャリアを構築している方もいますが、その一方で何がやりたいのかわからないけど、とにかくまずはいろいろやってみようという気持ちをもって様々なことをやっているうちに道が開けたという方も結構います。
個人的には公認会計士という難関資格を苦労して取得した方々なので、みんな夢や目標を持っている方ばかりだと思っていたのですが、意外と夢とかなくて迷いながらベンチャー企業へとたどり着いた方も多かったです。
ベンチャーに興味をもったきっかけとしても様々な経緯があるのですが、いずれにせよ共通しているのがいろいろな経験をしたり話を聞いたりして、様々なことを知るといった形で行動を起こしている方が多いという事です。
転職に限らず積極的にいろいろなことにチャレンジしてみると良いでしょう。監査法人にいる人も手を上げれば今の時代であれば様々なことにチャレンジできるかと思います。
ベンチャーへの転職失敗リスクを気にしない人が増えたほか、失敗しても監査法人(会計業界)へと戻れるという安心感がある
以前までは転職失敗のリスクを恐れて慎重になる方が多かったです。特にベンチャーはブラック環境なケースも昔は多く、倒産リスクが高いので猶の事敬遠されるケースが多くありました。ただ、昨今はそのような志向性の方は減ってきている(多いですが)ように感じます。また、ベンチャー側もキラキラしたところが増えたのも要因としてあるかもしれません。表向き働きやすそうでイケイケで伸びているように見え、良い経験ができそうな雰囲気を醸し出しているベンチャーはかなり多くなりました(あくまで表向き)。
志向性の面としては、むしろ新しいことにチャレンジしていろいろ身に着けていかないことの方がリスクであると考えるようになってきている若い会計士が増えており、実際に監査経験だけでは将来危ないと思っている人は多いことから、逆に留まることの方が危ないと感じている傾向もあります。
また、加えて新しい環境へのチャレンジを後押しする要因の一つに、監査法人(あるいは会計業界全般)へはいつでも戻れるという安心感もあるようです。
実際に監査法人側でも、2013年あたりから慢性的な人手不足が続いており、一度監査法人から転職した公認会計士の出戻り転職を歓迎する動きも多いのは事実でした。
公認会計士という資格の安定感と転職市場が活況という面もあり、リスクの高い選択肢が取りやすくなっているのも要因の一つのようです。
今後も人手不足は続いていくことが考えられます。最終的に監査法人等の会計業界で働くことになったとしても、外に出て得た知識や経験は監査法人でも生かせます。監査法人の経験しかない会計士は、教科書的な原則論に則った指導やアドバイスばかりで、現実的な部分を加味したアドバイスができない人が多く、一度外から見てみた方がいい、というようなこともあるようです。
ただ、もちろん監査法人への出戻り転職は気持ち的にちょっと無理、、、という方もたくさんいらっしゃいましたが、そういった方々も食いっぱぐれる心配はないというマインドはお持ちでした。
会計系コンサルでも採用募集は多く、また、税理士法人系のコンサルでも会計士採用需要は高いので、極論にはなりますが、職を失うリスクは極めて低いので精神的なゆとりは他の職種と比べれば高く感じます。
ベンチャー企業CFOになりたいという会計士も多い
ベンチャーのCFOという肩書が好きという方もそれなりにいらっしゃいます。
また、CFOとしてIPOしたいという会計士の方も多くいらっしゃいます。
元々こうしたベンチャーCFOに興味を持っている方も多くいらっしゃいますが、会計士としての経験と知見がかなり活かしやすいポジションなので、比較的転職がしやすいことから、監査法人で一定度以上の経験を積んだ段階で転職を検討する方も多くいらっしゃいます。
どうやってベンチャー企業へと転職したのか
公認会計士がベンチャー企業へ転職する際、一人で転職先を探すのは意外と難しいです。
公認会計士を必要とするベンチャー企業の求人は、一般的に表に出てこないものも多く、求人サイト等に公開されているものは数が少ないからです。
また、企業側も公認会計士の採用に慣れていなかったり、採用要件がわからなかったりするため、公認会計士の採用を転職エージェントやベンチャーキャピタル、信頼のおける第三者等を経由することがあるというのも考えられます。
そうした中、実際にベンチャー企業へと転職した公認会計士の方々は、転職エージェントを通じて転職された方が一番多かったです。次に多かったのが、知り合いや先輩の紹介、FaceBook等のSNSからのコンタクトによる転職(企業直の他ヘッドハンター等も声かけてきます)などが多かったです。
転職エージェント経由などの転職の場合、転職者の数は多いのですが、早期に辞めてしまう方も多かったです。
エージェント側も公認会計士のキャリアには詳しいのですが、ベンチャー企業は変化が激しいので、企業や業界に対する情報収取が不足していて、聞いていた話と違う、ということも以前はあったようです。最近はベンチャーを志望する方も増えているので、状況は変わっているかもしれませんがベンチャー企業という特性上考えられるリスクです。
知り合い等の人伝による転職の場合、楽しく働いている方もいますが、そもそもこうした人脈をお持ちの方は限られていることから、結局のところ転職エージェントを経由する方が多いと考えられます。
知り合い経由の注意点は薄い繋がりの友人・知り合いに誘われて転職するケースではトラブルも多く、入社後のキャリア・待遇などの面でこんなの聞いてないけど、みたいなのが多いのでかなり注意した方が良いです。似非ベンチャーCFOポジション等も多いので注意してください。
あくまで知り合い経由でうまくいっているのは信頼ができ仕事の価値観なども共有できているケースに限られることにご注意ください。
しかしながら、いずれにせよ転職された方は、転職エージェントやSNS、人脈含め、情報収集はかなり行っていたようですので、多くのツールを活用して情報を集めるようにしましょう。
ベンチャー企業へ転職して苦労したこと、良かったこと、失敗だったこと
会計士がベンチャー企業へ転職してもののうまくやっていけないケースも増えています。
特に苦労する面・後悔する面は知っておいた方が良いでしょう。
マインド・スキル面などベンチャー企業に適応できず苦労する会計士も多い
監査法人時代のやり方は意外と一般事業会社では受け入れられず、適応できない方も少なりありませんでした。
「監査法人」「コンサルティングファーム」「ベンチャー企業」とそれぞれの立場で求められる役割が異なるため、ベンチャー企業を始めとする事業会社で働くうえでのマインドセットが必要となります。
特にベンチャー企業のCFOや経営企画責任者というポジションの場合、自社の顧客に対する意識を高めなければならない側面ももちろんありますが、自社に勤める従業員に対する意識も持たなければなりません。社員もある意味お客様ですので、社内での立ち振る舞いには気をつけましょう。
また、監査法人時代とは違って、原則論で指導するという感覚で仕事をしていると、使えないと思われるケースもあります。
もちろん原則論も大事ですし、ルール違反をしようとしているのであれば止めなければなりませんが、経営者や企業が行っていることの目的や意図を理解し、その現実に即した形で具体的にどのように実現していけばいいのか道筋をしっかり提案できるようになる必要があります。言われた方としてはダメなのはわかるけどじゃあどうしろっていうの?と思う指摘ばかりで改善するための施策が無いという声もたまにあるので注意が必要です。
監査法人時代の癖で、第三者的な立場で物事を言ってしまうこともあるようなのですが、事業会社に入ったら自分の事でもあります。冷静な第三者的な物の見方と、自分事として考えるという両方をうまく出せると良さそうです。
知り合いに誘われて転職したら永遠に下っ端が続いた
監査法人時代の先輩や知り合いがCFOとして勤務するベンチャーに誘われて転職するケースも増えています。
このケースでよくあるのが、その誘ってくれた人の下について働くことが永遠に続くというケースです。
会計士の場合、自身が裁量を持って部門長等として会社の成長に貢献していきたいと思っている方も多いかと思いますが、知り合いの「会計士」に誘われていくケースではこうしたことも多いので注意が必要です。
また、似たようなケースで資金調達前後で外部から人が入ってくるケースも多いのですが、そうしたケースにおいてはCFO等の重要ポジションは外部から招聘された方がつくことも多いので、重要なポジションに就くことができなくなってしまうケースも多いです。
あなた自身がベンチャーへ転職した際のポジションにもよるところはありますが、こういったことはあなたのスキル不足が要因のケースとかではなくどうにもならない事情等もあるので、受け入れるしかないことも多々あります。
なので、そのベンチャー企業の状況や経営者の考えなどをしっかりエージェント等から情報を取得し転職先を選ぶことでこうした事態は防げることが多いです。
株主の意識を確かめることは困難ですが、少なくとも経営者のスタンスは面接時でも確認できますし、なんとなくわかる部分も多いので、経営者(経営陣)の物の考え方はしっかりリサーチしておきましょう。これだけでも転職失敗リスクは大きく下げられます。
ベンチャーでの経験がその後会計士として働く上で活きる
また、良かったこととしては、先ほども記載させていただきましたが、監査法人側の立場と事業会社側の立場、両方の感覚を持つことができるということです。IPOや資金調達を必要とする企業であれば、銀行やベンチャーキャピタル、監査法人等とやりとりする必要は必ず出てきます。企業側の立場として、そうした関係者と接することで、様々な立場から物事を見るスキルが身に付きます。
これは、最終的に事業会社で働くうえでも、監査法人で働くうえでも役に立つスキルになるでしょう。
そのため、是非若い方は一度外に出てみることをおすすめします。
なお、転職に際して転職エージェントを使おうとお考えの方がいましたら、マイナビ会計士、あるいはWARCエージェントの利用が良いでしょう。
WARCエージェントに関しては、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、ベンチャー企業向けに経営管理に関するコンサルティングサービスを提供する企業で、多数の優良企業との接点があるので、一般的なエージェントでは出会えない求人が見つかるケースも多いのでとりあえずベンチャーに行きたいなら登録しておいて損はないかなというところです。
ベンチャー企業への転職ということであれば新しいサービスを活用して転職することで面白いベンチャー企業との出会いが生まれる可能性も高まるかもしれません。
なお、情報収集や転職サポートを重視したいということでしたら、マイナビ会計士をまず利用しておくのが良いかと思います。
転職サポートが手厚いので、転職活動(面接対策や書類作成等)において不安な点がある方や情報収集をしっかり行いたいというケースではとても良いです。
いずれにせよ、様々なところから情報収集を行うことで良い出会いが生まれてくるものなので、積極的に動いてみましょう。
ベンチャー企業だからといって残業が多いわけではない
会計士がベンチャー企業への転職を考えた際、残業が多かったり激務だったりすることを懸念される方もいらっしゃいますが、必ずしもそうとは限りません。
IPOを目指す企業等においては労務管理も重要となりますので、労働環境が整っているケースも多い他、経営者自身もメリハリをつけて働くことを推奨していることも多いので、キャリアとプライベートの両方を実現することも可能です。
残業があまり発生しないというベンチャー企業や労働スタンスは自由で良いと考えている企業も多いので、意外と働きやすかったりすることもあります。
公認会計士がベンチャーへ転職するのにエージェントを使用するなら各人材会社の特徴を知っておかないとミスマッチする
知り合い経由、SNS、エージェント利用などいくつか選択肢はありますが、エージェントを利用するのであれば、一定度特徴を知った上で利用する必要があります。
会計業界ではそこまで取り扱い求人の幅に差はでませんが、事業会社、それもベンチャーの領域になるとエージェントごとで取り扱い求人の傾向に差がでます。

会計士などの会計・財務プロフェッショナル人材を必要とするベンチャーの求人が豊富であり、他にはない優良ベンチャーの求人が多いのが特徴です。
サービス運営元企業には大手コンサル出身者やCFO経験者が多く、ベンチャー含めた各界との繋がりも多く、また、企業向けに経営管理に関するコンサルをハンズオンで行っている関係で多くの企業との接点もあることから良い転職先をたくさん持っているのが良い点と言えます。
ベンチャーに興味があるという会計士は多いので情報収集での利用にも良いでしょう。

大学との共同研究による独自開発の「AI」を用いた転職診断が行えます。
ベンチャー企業は職務内容や求められるスキルが企業により大きく異なるため、転職者の希望にマッチした求人を探すのがとても大変なのですが、こちらの転職サービスではAIと膨大なデータを用いて最適なベンチャー企業の求人を提案してくれます。
最近ではAIを始めとする最新テクノロジーを活用したベンチャー企業へ転職する会計士も多いのですが、転職するときからこうしたサービスに触れておくのは良いかと思います。
新しい試みというのは課題もあるものですので、そうしたものも含めて転職以外の軸で何か発見があるかもしれませんので、面白そうなものは積極的に活用しましょう。
AIによる転職診断だけではなく、多くの公認会計士の転職支援実績のある専門のエージェントにLINEやメール、電話で24時間相談も可能です。
ただ、こちらは新しいサービスというところにおける参考の紹介となり、会計士転職支援実績で評判がどーということではありません。
転職エージェントについてもっと詳細情報が欲しいケースでは以下もご参照頂ければと思います。
公認会計士のベンチャー企業の求人例
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