ベンチャー企業に転職する公認会計士が増えているのはなぜ?

公認会計士の転職情報
この記事の監修者
監修者:武石大介(公認会計士試験合格者)

エルキャリ合同会社 代表社員
株式会社エクスペース 代表取締役

新日本有限責任監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)退所後、ウェディング関連サービスの開発や転職・採用支援事業を手掛ける。
会計・監査で培ったスキルを活かして様々な事業を展開。

公認会計士のベンチャー企業への転職やコンサルティング会社への転職支援も行っており、起業まで含めた幅広い経験・キャリアを活かした転職相談を行っている。

■公認会計士・税理士の転職エージェントサービス「エルキャリ」
https://el-career.com/

昨今20代、30代の公認会計士の方がベンチャー企業のCFOや経営企画、管理部門長として転職するケースが増えています。

IPO市場が比較的活発な状況ということもあったので、ベンチャー企業にて公認会計士を求める声が大きいということも要因として考えられるかもしれません。

しかし、昔であれば、ベンチャー企業への転職は比較的避けられる傾向にあったので、公認会計士の方のマインドや環境にも変化があったのでしょう。そこで、何人かの人に話を聞いてみたことをまとめてみたいと思います。

監査に飽きた。もしくはキャリアを考えるうえできりの良いタイミングである。パートナーを目指していないので監査法人にずっといることは難しい

話を聞く限り、監査法人からの転職を考える方は、3年かけて監査の一通りの業務を経験し監査に飽きたという人、修了考査に合格しキリが良いタイミングで新しいキャリアを築きたいという方がかなり多いです。

飽きたと感じるタイミングは、前述のとおり3~5年目あたりの公認会計士の方に多く、20代中盤から後半あたりの年代の方が監査法人から飛び出していく傾向にあります。

そのタイミングで自身のこれからのキャリアについて考え始める方も多く、単純にもっとカッコいい仕事がしたいとか、外からじゃなくて中から企業を支える仕事がしたいという割とよくある理由で転職したいと考える方が多いです。

もちろん、最初から将来CFOになるといった明確な目標をもってキャリアプランを考えている方もいるのですが、
自分には何ができるかわからないけどなんとなく監査以外のことがやってみたいから転職してみようとか、監査業務だけじゃダメそうだからコンサルできるようになっとこう、というようなざっくりした感じで、とりあえずコンサルティングファームに転職し、そこで経験を積む中でベンチャー企業のCFOに興味を持つようになり、ちょうどいいタイミングで誘われたからやってみた、
というような方もいらっしゃいます。

熱い気持ちをもってキャリアを構築している方もたくさんいるのですが、一方で、何がやりたいのかわからなかったけど、とにかくいろいろやってみようという気持ちをもっていろいろやっているうちに道が開けたという方もいて結構驚きました。
公認会計士という難関資格を苦労して取得した方々なので、みんな夢や目標を持っている方ばかりだと思っていたのですが、意外と夢とかなくて、迷いながらベンチャー企業へとたどり着いた方も多かったです。もちろん、今は熱い気持ちを持っている方がほとんどです。
しかし、なんとなく転職するにしてはリスクの高い選択をしているなと感じました。
なぜ安定を捨ててリスクの高い選択ができたのでしょうか?

失敗しても監査法人へと戻れるという安心感

新しい環境へのチャレンジを後押しする要因の一つに、監査法人へはいつでも戻れるという安心感もあるようです。
実際に監査法人側でも、2013年あたりから慢性的な人手不足が続いており、一度監査法人から転職した公認会計士の出戻り転職を歓迎する動きも多いのは事実でした。

公認会計士という資格の安定感と転職市場が活況という面もあり、リスクの高い選択肢が取りやすくなっているのも要因の一つのようです。
今後も人手不足は続いていくことが考えられます。最終的に監査法人で働くことになったとしても、外に出て得た知識や経験は監査法人でも生かせるようです。監査法人の経験しかない会計士は、教科書的な原則論に則った指導やアドバイスばかりで、現実的な部分を加味したアドバイスができない人が多く、一度外から見てみた方がいい、というようなこともあるようです。

なぜベンチャー企業へ転職したのか。大手上場企業ではだめなのか。

公認会計士がベンチャー企業へ転職するきっかけやベンチャー企業に興味を持った理由についても聞いてみたのですが、これは一般論的にまとめるのが難しいので、簡単にまとめます。

きっかけは人により様々で、学生の頃から起業に興味を持っていて元々ベンチャー企業やIPOに興味があったからという方もいれば、人との出会いにより影響された方、監査法人時代の仕事を通じてと様々です。
その中でも以下の4点が印象に残った理由です。

・魅力的な社長に出会った
・「起業のファイナンス」という本を読んだ
・監査法人時代にIPO準備企業に携わった経験
・大手企業だと業務が分業されていて、つまらなかった。いろいろやりたい。

元々興味があったという方もいるのですが、監査法人時代にIPO準備企業の内部統制や上場申請書類の業務に携わるうちに、実際にベンチャー企業へと入ってみたいという方もいらっしゃいました。

また、書籍や食事会・仕事を通じて知り合った人に影響されてという方もいらっしゃいます。
実際にベンチャー経営者と会って、とても魅力的な人だと感じて、そのまま入社してしまうケースなどもありました。年齢が近いこともあり、気が合うというのもあるのかもしれません。

どうやってベンチャー企業へと転職したのか

公認会計士がベンチャー企業へ転職する際、一人で転職先を探すのは意外と難しいです。

公認会計士を必要とするベンチャー企業の求人は、一般的に表に出てこないものも多く、求人サイト等に公開されているものは数が少ないからです。
また、企業側も公認会計士の採用に慣れていなかったり、採用要件がわからなかったりするため、公認会計士の採用を転職エージェントやベンチャーキャピタル、信頼のおける第三者等を経由することがあるというのも考えられます。

そうした中、実際にベンチャー企業へと転職した公認会計士の方々は、転職エージェントを通じて転職された方が一番多かったです。次に多かったのが、知り合いや先輩の紹介、FaceBook等のSNSからのコンタクトによる転職などが多かったです。

転職エージェント経由の転職の場合、転職者の数は多いのですが、早期に辞めてしまう方も多かったです。
エージェント側も公認会計士のキャリアには詳しいのですが、ベンチャー企業は変化が激しいので、企業や業界に対する情報収取が不足していて、聞いていた話と違う、ということも以前はあったようです。最近はベンチャーを志望する方も増えているので、状況は変わっているかもしれませんが。

知り合い等の人伝による転職の場合、トラブルは少なく、長く楽しく働いている方が多かったです。ただ、こうした人脈をお持ちの方は限られているでしょうから、結局のところ転職エージェントを経由する方が多いのでしょう。
しかし、いずれにせよ、転職された方は、転職エージェントやSNS、人脈含め、情報収集はかなり行っていたようですので、多くのツールを活用して情報を集めるようにしましょう。

ベンチャー企業へ転職して苦労したこと、良かったこと

監査法人時代のやり方は意外と一般事業会社では受け入れられず、適応できない方も少なりありませんでした。
「監査法人」「コンサルティングファーム」「ベンチャー企業」とそれぞれの立場で求められる役割が異なるため、ベンチャー企業を始めとする事業会社で働くうえでのマインドセットが必要のようです。

特にベンチャー企業のCFOや経営企画というポジションの場合、自社の顧客に対する意識を高めなければならない側面ももちろんありますが、自社に勤める従業員に対する意識も持たなければなりません。社員もある意味お客様ですので、社内での立ち振る舞いには気をつけましょう。

また、監査法人時代とは違って、原則論で指導するという感覚で仕事をしていると、使えないやつだと思われます。
もちろん原則論も大事ですし、ルール違反をしようとしているのであれば止めなければなりませんが、経営者や企業が行っていることの目的や意図を理解し、その現実に即した形でどのように実現していけばいいのか道筋をしっかり提案できるようになる必要があります。監査法人時代の癖で、第三者的な立場で物事を言ってしまうこともあるようなのですが、事業会社に入ったら自分の事でもあります。冷静な第三者的な物の見方と、自分事として考えるという両方をうまく出せると良さそうです。

また、良かったこととしては、先ほども記載させていただきましたが、監査法人側の立場と事業会社側の立場、両方の感覚を持つことができるということです。IPOや資金調達を必要とする企業であれば、銀行やベンチャーキャピタル、監査法人等とやりとりする必要は必ず出てきます。企業側の立場として、そうした関係者と接することで、様々な立場から物事を見るスキルが身に付きます。

これは、最終的に事業会社で働くうえでも、監査法人で働くうえでも役に立つスキルになるでしょう。
そのため、是非若い方は一度外に出てみることをおすすめします。

なお、転職に際して転職エージェントを使おうとお考えの方がいましたら、マイナビ会計士最速転職HUPRO(ヒュープロ)エルキャリの利用が良いでしょう。

HUPROに関しては、膨大なデータとAIを活用した転職診断を行っており、あなたの経歴やスキルと希望に合致する最適なベンチャー企業の求人の提案が受けられます。
公認会計士の利用者も増えており、効率的に求人をサーチしたいとお考えの方におすすめの転職サービスです。

ベンチャー企業への転職ということであれば最速転職HUPROの無料AI転職診断のような新しいサービスを活用して転職することで面白いベンチャー企業との出会いが生まれる可能性も高まるかもしれません。

情報収集や転職サポートを重視したいということでしたら、マイナビ会計士の利用が良いでしょう。

転職サポートが手厚いので、転職活動(面接対策や書類作成等)において不安な点がある方や情報収集をしっかり行いたいというケースではとても良いです。

いずれにせよ、様々なところから情報収集を行うことで良い出会いが生まれてくるものなので、積極的に動いてみましょう。

エルキャリ
公認会計士の転職ならエルキャリ

監査法人勤務・事業会社勤務・起業経験を活かして会計士向けの転職支援を行っています。

代表自身がいくつかのベンチャー企業の経営者であり、監査法人の勤務や企業の経理経験もお持ちなことから有用なアドバイスをもらうことができるものと思います。

主にIPO準備企業のCFOやCFO候補の転職、IPO支援を行うコンサル、一般事業会社の新規事業に伴った財務関連の専門家の転職等の支援を行っています。

一般の転職エージェントだと会計士のキャリアを理解している担当者はそれほど多くありませんし、起業経験のあるコンサルタントに相談できる機会はそうありませんので気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

マイナビ会計士
マイナビ会計士
ベンチャー企業への転職実績も豊富で、転職サポート体制も手厚いことから、安心して転職活動を行うことができるエージェントです。

ベンチャー企業への転職の場合、求人サーチもとても重要なのですが、企業の内情や経営者の情報まで含めてトータル的に判断していく必要がありますので、そうした部分まで可能な限り情報提供を行ってくれるこちらの転職エージェントの活用はとても有用です。

ベンチャー企業の求人は常にタイミングよくあなたにマッチする求人が市場に出回っているとも限らないので、
転職エージェントに登録し、情報サーチを行ってもらうということも選択肢の一つとして行っておいた方が良いでしょう。

可能な範囲で構いませんので、なるべく多くのツール(エージェント、知り合い、SNS等)を活用し情報を集めるようにしましょう。


最速転職HUPRO(ヒュープロ)
最速転職ヒュープロの無料AI転職診断
大学との共同研究による独自開発の「AI」を用いた転職診断が行えます。

ベンチャー企業は職務内容や求められるスキルが企業により大きく異なるため、転職者の希望にマッチした求人を探すのがとても大変なのですが、
こちらの転職サービスではAIと膨大なデータを用いて最適なベンチャー企業の求人を提案してくれます。
最近ではAIを始めとする最新テクノロジーを活用したベンチャー企業へ転職する会計士も多いのですが、転職するときからこうしたサービスに触れておくのは良いかと思います。

新しい試みというのは課題もあるものですので、そうしたものも含めて転職以外の軸で何か発見があるかもしれませんので、面白そうなものは積極的に活用しましょう。

AIによる転職診断だけではなく、
多くの公認会計士の転職支援実績のある専門のエージェントにLINEやメール、電話で24時間相談ができるので、転職相談を重視したい方にもおすすめです。

たった5分のAI転職診断であなたにぴったりの転職先を見つけることができるかもしれませんので、この機会に転職診断をしてみてはいかがでしょうか。

公認会計士のベンチャー企業の求人

当サイトが関連する公認会計士向けのベンチャー企業の求人の一部を紹介させていただきます。
IPOを目指すベンチャー企業や新規事業展開を積極的に行っている成長企業、M&Aによる拡大を目指す企業など様々なベンチャー求人があり、会計士としてのキャリアが活かせる転職先が多数ございますので詳しくはお問い合わせください。

求人募集案件名
積極的なM&Aの展開を予定する事業会社の経理部門で会計士や財務・経理人材の募集
勤務地
東京都中央区
事業内容
テクノロジー・アイディア・人で世界を繋ぐことをミッションに事業展開を行っており、現在はイベントの企画・運営を中心に行っています。今後は更なる拡大を目指し、グルメやスポーツ、レッスン等の分野における「コト消費」の提供を目指していく予定です。
また、事業拡大に向けてM&Aを加速させる目的もあることから、事業会社内でM&Aに携わりたい方にもおすすめとなります。
職種
経理・財務
雇用形態
正社員
給与
<想定年収>
6,000,000円~7,500,000円
<手当>
交通費別途
<給与補足>
給与は経験・スキルに応じて決定となります。上記は参考値となります。詳細お問い合わせください。
休日
土 日 祝※詳細はお問い合わせください。
就業場所
東京都中央区
採用人数
1人
仕事の内容
【仕事内容】
・月次・四半期・年次決算
・稟議等のワークフロー整備
・会計事務所や監査法人とのコミュニケーション

【このポジションの魅力】
・財務経理業務だけでなく、M&Aに携わる機会がある
・海外子会社があり、グローバルでの財務経理の経験を積める環境がある

【現体制※2020年2月現在】
■4名体制
経理部長(執行役員):40代 公認会計士資格者
マネジャー:40代
リーダー:30代女性
メンバー:20代女性

経理部門の雰囲気はとてもよく、コミュニケーションが活発なチームです。
また、繁忙期こそ忙しくはなりますが、通常期は残業も少なく(月平均残業時間5時間程度)、休みも取りやすい傾向です。

必要な経験・応募資格
<以下のいずれかに該当するような方>
・上場企業または子会社における経理経験がある方
・業務オペレーションの設計経験がある方
・大卒以上(30~40歳位までを想定)
・正社員として経理経験がある方(5年以上を想定)
・監査法人での勤務経験のある方。
※公認会計士の場合監査法人勤務のみの経験でも問題ございません。

<補足>
海外子会社に関する業務はありますが、現時点で英語は出来なくても問題ございません。

求人募集案件名
IoT関連企業のCFO/管理部門長候補の求人。大きな対価を得るチャンスのあるベンチャー求人
事業所名
非公開
勤務地
東京近郊
事業内容
IoT技術を活用して、労働者の業務効率改善等に関するサービスを提供し、働き方改革の波にも乗り、大きく伸び始めている企業です。
職種
CFO/CFO候補/管理部門長候補
雇用形態
正社員
給与
<想定年収>
お問い合わせください
<手当>
交通費別途
<給与補足>
給与は経験・スキル・ご希望に応じて決定となります。
※ボードメンバーとして株式を保有していただき勤務していただく可能性有
※ストックオプション
※事業が伸びた際は大きな対価が受け取れる可能性がございます。
詳細につきましてはお問い合わせください。
休日
土 日 祝※詳細はお問い合わせください。
就業場所
東京・埼玉※リモート、在宅可
採用人数
1人
仕事の内容
<業務内容の一例>
・資金調達に関する業務
・財務関連業務全般(財務資料作成、管理会計、予実、資金繰り管理等)
・内部統制構築
※IPOに向けた資金調達や調達後の資金管理、管理体制構築等がミッションとなります。
※詳細はお問い合わせください

必要な経験・応募資格
<以下いずれかに該当する方>
・公認会計士資格者
・税理士資格者
・財務実務経験のある方
・資金調達のご経験
・金融機関等での実務経験をお持ちの方

※多少経験が足りなくてもやる気がある方なら応募可能です。お気軽にお問い合わせください。
※外部の金融機関や社内調整業務等も発生することから、コミュニケーションを取りながら仕事をしていきたいとお考えの方にマッチします。

ベンチャー企業だからといって残業が多いわけではない

会計士がベンチャー企業への転職を考えた際、残業が多かったり激務だったりすることを懸念される方もいらっしゃいますが、必ずしもそうとは限りません。

IPOを目指す企業等においては労務管理も重要となりますので、労働環境が整っているケースも多い他、経営者自身もメリハリをつけて働くことを推奨していることも多いので、キャリアとプライベートの両方を実現することも可能です。

残業があまり発生しないというベンチャー企業や労働スタンスは自由で良いと考えている企業も多いので、意外と働きやすかったりすることもあります。

ベンチャー企業への転職に興味のある公認会計士に役立つ記事

当サイトでは、本記事以外にも、ベンチャー企業への転職に役立つ記事を書いておりますので、
興味のある方は是非以下の記事もご覧ください。

ベンチャー企業のCFOとしてIPOを経験したい公認会計士の転職

~公認会計士の転職~監査法人から転職したい会計士が活躍できる転職先は?

公認会計士の年収を転職先ごとにチェック

公認会計士におすすめの転職エージェント 転職先ごとに転職エージェントを使い分けよう



経理・財務・CFO・IPO・M&A関連の転職に強み!
転職エージェントサービスの紹介!

上場企業の財務・経理はもちろんIPO準備企業のCFO求人や各種IPO支援を行うファーム、M&Aに係わるコンサルティング、一般事業会社の経理・財務等公認会計士がキャリアアップやキャリアチェンジを目指した転職支援を行っています。
労働環境を良くしたいとお考えの方の転職サポートももちろん行っておりますので、転職をお考えの方はお気軽にご利用ください。