税理士科目合格者の転職を税理士試験合格を目指す場合や諦めた場合と年齢による視点で解説!

税理士科目合格者の転職

このページでは税理士科目合格者に関する転職情報について解説していきます。

税理士科目合格者の多くが税理士試験合格を目指して勉強中かと思いますが、そうした税理士試験勉強中の方向けの情報はもちろんのこと、中には税理士試験科目合格をしているもののもう税理士は目指すのはやめて別の領域へ転職したいという方もいらっしゃるかと思います。

そのため、置かれた状況ごとに分けて記載してまいります。

税理士有資格者よりも税理士科目合格者の方が転職に関する悩みは多い傾向にあるため、ここではそうした悩みあるいは希望に応じた転職のポイントや転職市況についても見ていきます。

目次

税理士科目合格者の転職活動のポイント

税理士科目合格者が転職を成功させるために必要なものを見ていきましょう。

年齢や状況による適切な戦略が転職の成否を分ける

「税理士科目合格者」とひとくちに言っても、大学生から20代の社会人、40代、50代のサラリーマンまでさまざまな方がいます。既に会計事務所勤務中の方や経理などの会計事務所の業務内容と近しい仕事内容の方もいれば、営業マンやエンジニアなど、あまり関係ないお仕事から税理士を目指している方もいらっしゃいます。

そのため、各人の置かれた状況やそれぞれごとの希望に合わせたアクションが重要となってきます。

特に重要なのは年齢の意識です。

そのため、この項目は後ほど詳しく記載します。

税理士試験勉強と実務の両立の実現

何をもって転職成功とするかは人により定義がことなりますが、税理士科目合格者であることを考えると、税理士試験に合格するために勉強時間が確保できつつ、同時にある程度の実務経験が積める環境であると考える方が多いです。

近年の会計事務所の労働環境はかなり整備されてきており、多くの会計事務所で昔と比べれば勉強と実務は両立しやすくなっています。

担当クライアント数の調整、残業が発生しにくいような体制の構築、リモート環境も活かした就業環境、実務面での研修ツールの充実など、昔と比べればかなり働きやすく、調整がききやすくなっていると言えます。

そのため、現在勤務する会計事務所において時間が取り難いと感じている場合などにおいては、基本的には転職をすることで状況が改善される可能性は高いと考えます。

詳しくは税理士試験に理解のある会計事務所へ転職するにはどうすれば?のページで解説しておりますが、ここ数年でIT/デジタル化が随分進んだので効率的に業務を推進することができるようになり、勉強のための時間を取りやすくなってきており、加えて採用募集を強化している会計事務所は多いので転職で希望は叶えやすい状況であると言えます。

ただ、こうしたIT/デジタル化への対応は事務所間で差が開いている傾向も見て取れますので、求人先会計事務所の内情もしっかりリサーチの上入社を決定するようにしましょう。
特に受験生に優しい制度が整った事務所の特徴としては過去に何人も合格者を出していたり、所内に受験生を抱えているケースが多いですのでそういった目線でも求人先を見てみると良いです(所長1人などの個人事務所でも良いところはありますが自分で見極めるのは難しいです)。

この項目に関する詳細は上記でご案内した別ページで詳しくご確認ください。

一方で、会計業界での実務経験がなく、それでいて税理士科目合格者として事務所への転職を考えているというケースも有ろうかと思いますが、この場合であっても会計事務所は未経験者を育てる風土のところが増えているので、科目合格していれば受け入れ先はあります。

企業に在籍しながら税理士試験突破を目指すか、もしくは会計事務所に転職して目指すべきかはご年齢にもよるところがあるため、詳細な相談が必要となります。

リモートワーク環境の有無の差が税理士試験の合否を左右するケースが増加

税理士試験に合格していくことを最優先にするのであれば、リモート勤務などを一部認めてくれるところへ転職するのが良いと考えます。
ここ数年は税理士業界でもリモート勤務を推奨するところが多くありましたが、やはり出勤時間がなくなることで勉強に費やせる時間は必然的に増加するので、試験勉強が捗るといった傾向にあります。

税理士試験に限らずその他の難関資格でもこうした声はありました。

なので、週1日とかでもリモートOKな日や制度を持っている会計事務所で働くことをおすすめしたいです。

ただ、リモート勤務が合わない人というのも中にはいます。

性格的に合わないという方もいますが、実務面のスキルアップを具体的に検討しているケースでは必ずしもリモート体制が良いとも限りません。仕事の特性上リモートで出来る業務範囲に限りも出てくる他、実際に一緒に働くからこそ身につくものも多いです。特に責任度の高い仕事になればなるほどこの傾向にあると言えます。

そのため、こうした実務面のスキルアップなどをメインに考えている科目合格者の方はリモート勤務ではない会計事務所の方が合うケースが多いです。

また、勉強時間確保という視点で見ても、通勤に際して朝の電車の時間が良い勉強の時間になっているといったケースもあり、こうした隙間時間が有効的に使えるケースではメリハリという意味で通勤を選んだ方が効率が良いケースもあるため、状況に応じて検討するようにしましょう。

リモートワーク可能な会計事務所・税理士法人は増えているが転職において注意が必要のページで詳しく記載しておりますので併せてご参照ください。

待遇(年収など)改善を目指す税理士科目合格者のための転職戦略

ご年齢や家庭状況によっては待遇(年収)面を気にしていく必要があるといった状況の方もいらっしゃるかもしれません。

税理士試験勉強時間も確保しつつ待遇改善を目指すとなるとなかなか難しい(現状どの程度の収入なのか次第というのもあります)可能性もありますが、全ての会計事務所が必ずしも税理士資格者が欲しいと思っているわけではありません。

そのため、税理士資格の取得(税理士試験合格)を第一優先としたいということではないのであれば待遇改善のための転職も可能です。

年収アップを目指す転職の実現性を高める方法

すぐに年収アップの必要があるというケースもあるかと思いますが、一般的な会計事務所であっても、税理士資格がないと出来ない業務以外の部分において、付加価値の高い業務というのも存在しています。

コンサルティング業務に重きを置いているケースなど提案業務が中心になるケースもあり、そういった会計事務所では必ずしも資格者が欲しいというわけではないため、しっかりと業務をこなすことで高い給与がもらえるケースもあります。

具体的には資産税領域や経営コンサル、財務コンサル、保険販売などが関連するケースです。

ただ、一般的な税理士としてのキャリアとは方向性が変わってくるケースも多いため、注意が必要です。

この辺りはあなたがキャリアや人生の中で何を重視していきたいかというところに関わるので、どのような選択をするのが一概にいいという事はありません。

ただ、待遇面をどうしても優先しなければならないというケースにあっては税理士科目合格という状況でも比較的高めの給与がもらえる可能性があるところへ転職することも可能であるということとなります。

なお、こうしたケースにおいては転職が簡単ということはなく、コミュニケーション能力の有無や財務に関する知見が問われる業務も多いので相応の対策や向き不向きなども検討して入社を考えていきましょう。

エージェントなどに相談してみるのも良いかと思います。

なお、科目合格者が一般的な税理士を目指すにあたって高い年収を得ようと思うと、Big4税理士法人などの大手税理士法人で働く必要があり、難易度は高いと言えます。ただ、売り手市場なので、Big4税理士法人も昔と比べればかなり入りやすくはなっています。

税理士の転職サイト・エージェントを紹介!

合格科目の違いが転職に与える影響

税理士試験の合格科目によって転職のしやすさなどは多少あります。

会計事務所の転職において有利な科目

どのような会計事務所を転職先としてターゲットにしているかによって変わってきますが、例えば資産税に興味があるという方であれば相続税法、固定資産税、所得税法に合格している方が有利となります。こうした何かしらの専門領域を持ちたいというケースでの転職であれば当該分野に関わる科目の合格は重要となるでしょう。
こうした専門領域でも様々な会計事務所があるものですが、いずれにせよ相続も含めた資産管理系業務を行う会計事務所での実務では「相続税法」は必要なのでこの領域を目指すなら相続税法は合格しておきたい科目です。

一般的な会計事務所(中小企業の会計税務等を行っている事務所)への転職ということであれば、簿記論・財務諸表論に加えて法人税法や消費税法に合格していると転職しやすいかもしれません。簿記論、財務諸表論に加えてどちらか1科目の3科目合格しているとかなり評価は高まるかと思います。

一方で、法人ではなく個人のクライアントが多い会計事務所であれば所得税法に合格していると活躍の場が多くなると考えられます。

個人クライアントと言っても様々なので、どういった層の個人(フリーランスが多いのか、富裕層個人事業主が多いのか等)が対象なのかにも関わってきますが、一般的にはこのように考えられます。

なお、所得税法は法人業務でも役立ちますので所得税法を選択された方でも法人を中心に扱う会計事務所での需要はありますが、基本的には法人業務を考えているのであれば法人税法を選択しておくべきかと思います。

稀に法人税法と所得税法両方合格している方もお見受けします。どちらも一定度被る部分もあるので一見勉強効率が良いと思う方もいるかもしれませんが、ボリュームや難易度を考えると合格するのに時間がかかってしまうというリスクが大きいのでこの2つを両方受験するのは辞めておいた方がいいかなと個人的には思います。なので、法人業務を考えているならば法人税法が良いと思います。

ここ数年の転職市況で行くとかなり転職はしやすい状況が続いているので、こうした合格科目に関わらず希望があれば早めに転職活動を行っておくのも良いかと思います。

門徒が広いうちに転職した方が楽です。

一般企業の経理などへの転職で評価されやすい科目

近年は税理士になることを諦め一般企業の経理などへキャリアチェンジされる方もそれなりにいらっしゃいますが、一般企業への転職にあたっては税理士試験の科目合格は評価されます。
企業によっては大きくプラスに働きます。

具体的には、最初に除くと記載した簿記論、財務諸表論に関しては実務面でも有用なため評価されます。

また、会計事務所での実務経験を持つ方をピンポイントで採用募集するケースもあります。

上場企業の経理部門や不動産会社の経理など様々なところで会計事務所経験者が求められるので、一般企業への転職でも役立ちます。

幅広い選択肢:税理士科目合格者の転職先候補

上記でも記載しましたが、税理士科目合格者は会計事務所だけでなく一般企業での採用需要もそれなりにあります。

税理士科目合格しているというだけでなく会計事務所での一定度の実務経験があることが必須にはなりますが、決算業務含めて一通り法人顧問業務に関わるところを経験していれば高い確度で求人先はあると言えるでしょう(どれほどの経験値が求められるかに関してはご年齢によるところもあります)。

この他にも金融機関やコンサルへの転職など幅広い可能性がありますが、どういった活躍の場があるかといったことは税理士・税理士科目合格者の転職先はどんなところがある?のページで詳細を記載しておりますので、こちらのページもご覧ください。

なお、転職難易度は会計事務所業界で転職するよりも一般企業やコンサル、金融機関での転職の方が高いので相応の対策は必要となります。

MS-Japanなどの会計事務所と事業会社の両方に強みのある転職エージェントに相談し、マッチする転職先を探っていきましょう。

会計事務所から一般企業の経理への転職は可能?のページで企業への転職について解説しておりますのでご参考ください。

年齢別の税理士科目合格者の転職難易度

ここまでで現在の転職市況なら希望は叶えやすいと記載しましたが、同じ科目合格者といっても20代もいれば40代の方もいらっしゃり、経験値もバックボーンも異なります。

特に近年は若手よりも40代などの中年の方の受験者が最もボリュームゾーンとなっており、この辺りの方々のキャリア相談というのも多くなっています。

また、各会計事務所でも実際に採用したいと思っている年齢ゾーンが違います。

現実的には年齢によって転職難易度が異なってきますのでそのあたりのことについても記載しておきたいと思います。

20代税理士科目合格者

近年会計事務所業界に関わらず20代若手の採用ができずに困っているところはものすごく多くなっています。

そうしたこともあり会計事務所業界では科目合格者どころか無資格者でも

人手不足のおかげで研修制度を含めてしっかりと環境が整ってきたとも言えるので、これから税理士を本格的に目指していくと言った層には良い環境が出来つつあります。

未経験・無資格でも転職できる年齢であることから転職活動はよほど大きなものを期待しない限りは見つかるケースが多くなっています。

20代税理士は転職市場で引手数多!20代であれば無資格者や未経験者でも採用需要が高いのページで科目合格者や税理士資格者も含めた転職市況について詳しく解説しているのでこちらもご覧ください。

30代税理士科目合格者

税理士業界の平均年齢は非常に高く、若手がかなり少なくなってきていることから、会計業界では30代も若手としてカウントされる傾向にあります。

そのため、転職市場でも30代税理士科目合格という立場で転職することは可能です。

通常30代というと一定度の経験値が求められることが大半ですが、会計事務所での転職ということであれば、実務経験が浅くても転職は可能となっています(選択肢の幅の広がりに差はでますが)。前半までであれば会計業界未経験でも転職可能なケースも結構あります。

そのため、30代からでもキャリアを作っていくことが可能ですので自分のキャリアや希望にマッチする事務所を探してみるのも良いでしょう。

40代税理士科目合格者

40代になってくると会計業界といえど過去の経験が重要となってきます。

一定度の経験を要している方であれば勉強時間の確保や実務経験都のバランスも加味した求人先選びができますが、科目合格しているものの実務経験が少ないとなってくると転職先はある程度限られ、選べなくなってきます。

特に40代で経験値が極めて浅いケースにおいては転職エージェントや求人広告サイトを経由しての転職先探しだとなかなか見つからない可能性があるので、なかなか求人が見つからないケースではハローワークの利用も検討するようにしてみてください。

税理士の転職と年齢について 30代どころか40代、50代以上と何歳まででも転職できるにて科目合格者の需要も含めて30代以降の年齢ごとの転職について解説していますので興味があればご覧ください。

目指す税理士像に合わせた逆算のキャリア戦略

現在の転職市況は求職者有利な状況が続いておりますので、税理士資格者であっても科目合格者であっても希望を叶える転職が実現しやすい状況です。

特に先ほど記載したように20代・30代の若手は需要が高いため豊富な求人から選んでいくことが可能です。

ただ、だからといってやみくもに転職するのはよくありません。

税理士科目合格者の方は将来像が明確な方とそうでない方と様々いらっしゃいますが、明確であるならばそこから逆算したベストな転職先を探っていけばよろしいかと思いますが、将来像が明確でないというケースにおいてはどういったキャリアパスがあるのかなどを知るところから始めても良いでしょう。

こうしたケースでは税理士業界に詳しい転職エージェントなどに相談し、税理士科目合格の方がどういった先へ転職し、どういったキャリアを実現しているかなど事例を聞いてみるのが良いかと思います。

彼らは様々なケースにおける転職支援を行っているので、各種広い視点で情報を得ることができるでしょう。こうしたことを知ることでどんな会計事務所に転職すべきかということが見えてくるかと思いますし、税理士試験勉強における科目選択の決定にも繋がっていくものと思います。

また、そのうえで、税理士試験突破を優先される方は試験勉強に理解のある事務所を探すこともできますし、待遇改善を優先したいケースではそうしたキャリアパスも検討することができます。

税理士になるのを諦める場合でも科目合格は転職で役立てることが可能

一生懸命勉強してきたが税理士試験勉強から撤退するというケースであっても科目合格そのものは転職時に評価されます。

転職先の項目で記載した通り、簿財の2科目を取得しているのであれば経理・財務などへの転職において評価されますし、会計事務所での業務経験そのものも評価されます。

大手上場企業でも会計事務所出身者で部門を固めている経理部門があったりしますのでこれまでの経験や勉強を無駄にすることなくキャリアチェンジすることも可能です。

ここまでで記載の通りとなりますが、こうしたケースでの転職は税理士に加えて事業会社経理などの転職支援にも強いエージェントを利用した方が良いかと思いますのでそのような視点でエージェント選びをしていただければと思います。

転職エージェントの活用方法とおすすめのエージェント紹介

ここからは税理士科目合格者が転職を考えた際におすすめのエージェントをご案内していきたいと思います。
税理士資格者の場合はどちらかというとキャリアや待遇という視点で転職先を探す傾向にある一方で、科目合格者の場合はやはり税理士試験勉強突破というのが第一の目標になっているケースが多いことから、そうした目線での転職支援が得意かどうかというのがエージェント選びにおいて重要となってきます。

また、求人探しにおいては大手税理士法人よりも少数精鋭・小規模会計事務所の方がマッチしやすいケースも多いため、小規模会計事務所の紹介も可能なエージェントを選んでいます。

なお、上から順にお勧めというわけではありません。

ヒュープロ(Hupro):税理士科目合格者など無資格者向け求人が多い

税理士・会計事務所の転職サイト・エージェントのヒュープロ(HUPRO)

科目合格者を始めとして会計事務所業界での転職実績を大きく伸ばしているエージェントがヒュープロです。

科目合格者対象の求人も多いから希望を叶えやすくなっています。

税理士試験応援事務所の求人数の多さなどからも科目合格者向けの求人が非常に多いことがわかりますが、選択肢が非常に豊富で小規模な個人会計事務所から大手税理士法人、専門特化型会計事務所まで幅広く多数求人を保有しています。
税理士科目合格者の方が転職において気にする項目である税理士試験勉強に向いている職場かどうかなど、各求人先の内情についてしっかりとしたリサーチがなされていることから求人の数が多いだけでなくエージェント担当者からしっかりとした情報が得られる傾向にあります。

また、登録をすることでサイト上でも各会計事務所の細かい情報が見られるようになっているので、ご自身でも気になる求人先の情報を得ることができます。

先程記載したように「税理士試験受験生応援事務所」等の括りで求人サーチもできるので、税理士試験合格を目指すことを第一とした転職先探しでも有用な他、「リモートワーク」や「残業時間を押さえたい」方向けの求人のサーチもできるようになっており、様々な角度で勉強時間を確保や勉強への理解が高い求人を見つけるのに役立つサイトとなっています。

保有求人数がとにかく多いので様々な条件に合う転職先があるということです。

税理士科目合格者の中には例えば勉強中且つ子育て中の方もいらっしゃるかと思いますが、そうした個々人の状況に応じた求人探しができるというのが特徴です。

また、初めて転職するという方に対しての応募書類の添削や面接対策がしっかりしているのも良い点です。

マッチする求人が見つかりやすいだけでなく、希望する会計事務所からしっかり内定がもらえるように選考対策も行ってくれるのが特徴です。

特に面接が苦手という方は税理士科目合格者には多いのですが、面接対策も行ってくれ、対策後の通過率が30%UP(※1)などの数値も記載されていたため、こうした転職サポートにも期待が持てると言えます。

その他の特徴として、登録をすることでエージェントの担当者に相談して求人を探すということ以外にも独自のアルゴリズムを活かした転職診断機能なども備えており、人の力とテクノロジーの力を活かした転職支援を行ってくれます。

転職診断ではあなたの状況などにマッチした求人をスピーディーに提案してくれるため、自身の市場価値を図る目的での利用にも良いでしょう。

これから税理士を目指すという科目合格すらしていない方の転職支援も豊富であり、また、このページでは税理士科目合格者という括りでおすすめのエージェントを紹介していますが、無資格者(簿記レベルの方等)でこれから税理士を目指していくために勉強を始めるといった方の会計事務所への転職実績もかなり豊富にあるため、科目合格をしていない方の利用でも良いでしょう。

税理士科目や簿記レベルの方の場合、大手税理士法人よりも小規模な会計事務所の方が勤務先としてマッチするケースも多いため、幅広く求人を保有し、情報提供してくれるところを利用するのが良いでしょう。

士業JOBでは長い間ヒュープロ利用者の声を取得しておりますので気になる方はHUPRO(ヒュープロ)の特徴詳細・評判・口コミページをご覧ください。

ヒュープロまとめ
  • 少数精鋭の小規模会計事務所から大手税理士法人まで含め会計事務所の求人数が非常に多いため様々な希望にマッチする求人が見つかる可能性がある
  • これから税理士を目指すという方の利用実績も豊富であり、税理士試験勉強に適した求人先が見つかりやすいと考えられる
  • 単に求人が豊富というだけでなく面接対策などのサポートもしっかり行ってくれる
  • ワークライフバランス、リモートワークなど、個々人の希望する条件や置かれた環境に適した求人を多数保有
  • 転職診断などの求人を探す上で役立つ転職関連のコンテンツもある
  • 登録をすることでサイト上で各会計事務所の細かい情報も閲覧することができ、情報収集に役立つ

税理士科目合格者向けの求人数が非常に豊富であるという点だけでも利用価値は高いと考えます。

MS-Japan:税理士試験を諦めて科目合格を活かした企業の転職先を探すのにも有効なエージェント

税理士・会計事務所業界の転職に精通した東証プライム上場企業の転職エージェントのMS-Japan

税理士業界において老舗であり、最大手と言える転職エージェントなので多くの方がご存じのことと思います。
特徴としては、税理士業界のみならず事業会社にも強いため、税理士試験を諦めつつもせっかく合格した税理士試験科目合格という状態を活かして転職先を探すのにも適しています。

会計事務所や事業会社、コンサルなど幅広い求人先を保有し、それぞれに精通しているからです。

税理士科目合格者の方が会計業界で転職先を探すにあたって利用することに関しては説明するまでもないかもしれませんが、そういった方だけでな、税理士試験を諦めて別のところへ転職しようと考えている科目合格者の方の利用でもおすすめできます。

同社で転職実績が高い職種の一つが事業会社の管理部門への転職となりますが、事業会社を始めとして関連領域の求人保有が多いため、何かしらの理由で税理士になることを諦めるといったケースにおいて、これまでの経験・科目合格を活かして転職をするのに向いていると思います。

会計事務所での勤務経験を持つ税理士科目合格者を歓迎する事業会社というのは意外とあるので新しいキャリアを築いていくにあたっての職場探しにもこちらのエージェントは良いと考えます。

税理士業界と事業会社とでは随分と雰囲気が異なりますし、仕事の進め方も異なってきますので、双方に詳しい同社のようなエージェントから情報を仕入れ、それぞれ親和性が高そうな求人先を紹介してもらうことでミスマッチを減らしていくこともできるかと思います。

なお、事業会社の場合は年齢もある程度重要な要素になってくるので一概に税理士科目合格者だから皆事業会社へ転職できるかと言えばそうとも言えない部分もありますが、20代・30代でキャリアチェンジをとお考えのケースでは比較的転職しやすいものと考えます。

こうした別領域への転職をお考えのケースでは利用を検討したい転職エージェントであると考えます。

経験と実績が豊富であり、長きにわたって業界で転職支援を行っていることから各会計事務所の情報もかなり蓄積されていると言えます。

各事務所の変遷はもちろん所長先生の性格などもしっかり押さえていることから情報という点でも良い面がありますし、昔から懇意にしている会計事務所などに対しては提案による人材の紹介なども行っていたりするので、そういった意味でも業界で長年人材の紹介を行っているというのは強みであると言えますし、期待が持てるとも考えられます。

なお、MS-japan利用者の9割近くが再度転職する際はまた同社を利用したいと回答しているといったアンケート調査(※2)もあるため、求人・転職先情報共に良いと想定されます。

MS-Japanは古くから利用者数がトップクラスのエージェントなので様々な声があるのが実情です。
そのため、口コミなどの傾向をまとめるのは難しいのですが、一つ間違いないのは売上規模やプライム上場企業であるという事実から転職支援実績がトップクラスであることは明白であり、求人保有数が多いなどの声に関してはその通りであるんだろうなと考えられます。

そのため、様々な選択肢を考える際には有用であると考えます。

具体的に士業JOBに寄せられている声などもあるため、興味のある方はMS-Japanの評判・口コミページもご参考ください。

MS-Japanのまとめ
  • 会計事務所だけでなく事業会社も含めて科目合格者向けの求人数は豊富である
  • 税理士試験を断念するケースなど別のフィールドへキャリアチェンジする際に科目合格であることが評価されやすい求人先も保有している傾向
  • 昔から科目合格者を含めた税理士業界で働く士業の転職支援を行っており、情報も蓄積されている
  • 経理職から税理士を目指す方など経理経験を活かして税理士業界へ飛び込みたい人の転職相談も良し
  • 各種転職サポートも当然しっかり行ってくれる

ビスカス人材スカウト:税理士紹介などの各種サービスを活かした求人と情報の提供をしてくれるエージェント

税理士紹介で有名なビスカスの転職エージェントサービスの人材スカウト

ビスカスといえば税理士を探している方向けの税理士紹介サービスが有名かもしれませんが、そうした事業で培ったネットワークを活かした転職支援サービスも行っています。

小規模会計事務所の求人が豊富なのがポイントです。

キラキラした会計事務所や大手税理士法人への勤務を希望される方ばかりでなく、地味な個人会計事務所などの小規模事務所への転職を検討される方も多くいらっしゃいます。

ビスカス人材スカウトでは大手ばかりでなく、そうした小規模・少数精鋭会計事務所の求人も保有し、情報をしっかりとお持ちです。

税理士紹介などの事業で培った知見なども多くあり、他のエージェントと比較して濃い情報の提供を行ってくれることもしばしばあるように見受けられます。

大手会計事務所の求人はどこのエージェントも保有し、しっかりと調査しているものですが、少数精鋭の事務所に関してはエージェントによってはそれほど詳しくないこともあるため、少数精鋭事務所を希望し転職を視野に入れているケースでは利用を検討しておきたいところです。

同社と長い付き合いの会計事務所も多くあるので求人先によっては内情にとても詳しいのも良いでしょう。

税理士紹介含めて各種税理士向けのサービスを通じた情報も保有しており、他のエージェントよりも情報密度が高いケースもあるように見受けられました。

転職においてミスマッチを減らしたいのであればこうした内部の情報や所長先生の人柄などの細かい情報は重要となります。

30年近く業界で活躍している同社ならではの情報に期待が持てます。

人材スカウト利用者の口コミとしては正職員としての転職であれば科目合格者(税理士試験勉強中の方等)の利用が多いのですが、それ以外にもパート・アルバイト希望の方の利用があるのも特徴です。
幅広いニーズに応えられるものと考えられます。

ビスカス人材スカウトの評判・口コミページをご覧ください。

ビスカス人材スカウトまとめ
  • エージェントサービス以外でも税理士事務所と多数の付き合いがあり、多方面からの情報収集による情報提供ができる
  • 中小規模・少数精鋭の会計事務所の求人もしっかり保有している
  • これから税理士試験合格を目指すにあたっての職場選びで有用な情報提供が得られる

レックスアドバイザーズ:小規模な個人会計事務所から大手税理士法人まで広い求人と情報をしっかり保有

レックスアドバイザーズ

レックスアドバイザーズは古くから会計事務所業界での転職支援を行っている税理士業界における老舗のエージェントの一つと言えます。

少数精鋭会計事務所の求人も保有しており、科目合格者向け求人は多い傾向と想定されます。

近年税理士業界向けに転職支援を行うエージェントが急増しておりますが、そういったエージェントの中には大手税理士法人への転職支援はできるが小規模な会計事務所への転職支援を苦手とするところが結構多いです。
業界知識がしっかりしていないと中小規模の各事務所の違いなどが説明できないからです。

そういった中において、レックスアドバイザーズは口コミの傾向からしてもしっかりと業界の知識を押さえているエージェントであると考えられ、小規模会計事務所への転職にも強い傾向にあることがわかります。
また、サイト内では科目合格者向けの求人サーチもできますが、税理士科目合格者向けだけで1,300件以上の求人を保有(※3)していることがわかり、その数はかなり多いと言えます。

科目合格者の場合、大きな会計事務所よりも融通が利きやすい個人事務所の方が働きやすいケースもあるため、税理士試験勉強を重視するにあたっては個人事務所を検討するのも悪くないと考えられ、そうした視点でも求人を探すことが重要であることからしっかりとした実績をもつエージェントの利用をするのが望ましいと考えます。

小規模会計事務所を敬遠する科目合格者の方もいらっしゃるのですが、事務所内部が少数だからこそ逆に融通が利き勉強時間が取れるということもあります。そのため、こうした選択肢も入れてみると良いです。

もちろん小規模会計事務所の場合はそれはそれでデメリットもあるため、あなたが重視するものをすり合わせながら具体的に転職先を決めていってください。

なお、当然大手税理士法人の求人もしっかり保有し、情報もしっかりしていますので大手志向の方の利用でももちろんおすすめです。

また、転職相談重視なのも科目合格者にあっていると言えます。

あなたのご希望などによるところもありますが、転職相談をしっかりやってくれる傾向にあると考えられるため(口コミや過去の経験から)、しっかりとエージェントに相談しながらじっくり転職先を決めていきたいケースでの利用にマッチしやすいと考えます。

また、選考対策などもしっかり丁寧に行ってくれるので、そういった意味でエージェントの対応面を重視される方に基本的におすすめできると考えます。

レックスアドバイザーズは古くから会計業界で転職支援を行っており、様々な口コミが寄せられています。
良い面としては対応が丁寧、相談が丁寧といったものがあります。

良い口コミ、悪い評判含めてレックスアドバイザーズの評判のページにてまとめてございますので、詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

レックスアドバイザーズポイントまとめ
  • 大手はもちろんのこと小規模な会計事務所の情報もしっかり持っており、業界内で転職するにあたっての情報収集では良い傾向であると考えられる
  • 対応が丁寧な傾向にあると考えられるため、しっかりとした対応を求める求職者の方にマッチする傾向と想定される
  • 税理士試験勉強中の方の転職支援も当然実績豊富であり、資格取得に向けた転職相談・求人紹介もしっかりしている

税理士科目向けの転職エージェント情報まとめ

このページではヒュープロMS-Japanレックスアドバイザーズビスカス人材スカウトの4社に絞ってご案内しました。

単純に税理士科目合格者の転職をサポートするエージェントという点ではもっとたくさん数はあるのですが、科目合格者という視点で考えた際は、個々人ごとに合わせた求人先候補を多数持っており、しっかりと業界知識を持って求人先の情報提供ができるところを利用する必要があります。

これからキャリアを作っていくにあたってはどの会計事務所で働いていたかという事実は非常に重要ですし、税理士試験に合格するためには内部環境がどうなっているか、所長がどんな人柄かなどの情報が重要になるからです。

また、意外と多いのが税理士になることを諦めるという科目合格者です。
こうした方々の要望にも応えられるというところも付け加えました。

そういった諸条件を押さえて求人の案内ができそうなところと考えた際には、老舗として古くから転職支援を行っているなど限られてきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

税理士科目合格者の転職エージェント情報まとめ
「税理士科目合格者」といっても人により状況は様々です。
何を重視して転職先を考えているかというのもバラバラです。
そうした中で、科目合格者の求人を保有しているエージェントは多数ありますが、こうしたことに応えられそうな転職エージェントの利用をおすすめします。

  • 科目合格者や簿記レベルの方の転職支援実績が豊富であり、リモート可やワークライフバランスなど税理士試験勉強+個々人の状況に合わせた様々な条件での求人を見つけやすいヒュープロ
  • 会計業界での転職だけでなく、税理士になることを諦めつつも科目合格や会計業界での経験を活かした転職先探しを考えている方の利用にも適すMS-Japan
  • 小規模・少数精鋭の会計事務所の求人もしっかり保有しており、税理士紹介などの業界向けサービスで長年培ってきたネットワークを活かした情報提供・求人の紹介が可能なビスカス人材スカウト

税理士科目合格者が転職エージェントを利用するメリット・デメリットと利用しない転職について

このページではあくまで税理士科目合格者が転職エージェントを利用して転職することを前提に記載していますが、近年はそれ以外の方法での転職も多くなっています。
そういったことも含めてエージェントを利用するメリット・デメリットと合わせて見ていきたいと思います。

エージェント利用のメリット

エージェントを利用して科目合格者が転職を実現するメリットとしては、他の数多くの科目合格者の方の事例を基にした情報提供・求人の紹介が受けられることにあるでしょう。

多くの科目合格者の方が気にされるのは、税理士試験勉強と相性の良い求人先かどうかという点、どういった実務経験が積めるのか、税理士試験合格後の処遇はどうなっているのかといったことなど共通する事項は多いのですが、こうした情報はエージェントが多数持ち合わせているので、これまでの実績をもとにした情報がもらえるためマッチした求人が見つけやすいと考えられるのが大きなメリットです。

また、上記の利用の流れで記載しましたが、面接対策などの転職サポートが受けられるのもメリットの1つと言えるでしょう。

求職者であるあなたは無料でこうしたサポートが受けられるのが大きなメリットの一つであると言えます。

エージェントにしか求人を出さない会計事務所もあるため、選択肢の幅を広げようと思ったらエージェントに登録しておいて損はないと考えます。

エージェント利用のデメリット

デメリットは特にないかと思うのですが、しいてあげれば担当になってくれたエージェントさん個人がダメな人だった場合のリスクが高いことがあげられます。

エージェント担当者も優秀な人ばかりではなく中にはダメな担当者も残念ながらいらっしゃいます。

そういう担当者にあたると良い情報、マッチした求人の紹介が受けられないリスクがあるため、なんとなくこの人ヤバそうだなと思ったらサポートセンターなどに連絡し、担当を変えてもらう用にするとよいでしょう。

基本的に老舗のエージェントなどにはこういった方はいらっしゃらない傾向にありますが、可能性はゼロではないため、リスクの1つとして頭の片隅に置いておいてください。

後は、エージェントを利用していない会計事務所等の求人の紹介は受けられないというデメリットもあります。

エージェントにしか求人を出さない会計事務所もあるのですが、その逆でエージェントは求人企業側からすると利用料が高い(成功報酬フィーが高い)ので、逆にエージェントを使わない求人先も存在しています。

ただ、エージェントを使う会計事務所は基本的にそれだけお金が使える事務所であるということですので、一定以上の稼ぎがあると考えられ、絶対ではありませんが待遇面や制度など含めて良い傾向にあるケースは多いかと思います。

転職エージェントを利用しない転職方法:SNS経由など転職ルートは多岐にわたるが危険も多い

エージェントを使わない会計事務所もあると先ほど記載しましたが、昨今はSNSを活用して採用をするところも増えています。

それ自体は決して悪いことではありません。

むしろ幅広く情報収集すべきと考えます。

ただ、SNSはキラキラした側面(良い面)を見せる傾向にあるため、実際に入所してみたら印象と全然違ったというケースも結構多いです。

そのため、こうしたツールを使うことが悪いわけではありませんが、第三者からの視点などの目線・意見が無い情報を鵜呑みにするのではなく、多角的に判断するようにしてください。

転職先決定の最終判断は総合的に行う

ここまでで記載した事項を見ると転職エージェントの意見は第三者的であり、適格で間違いがないように取る方もいらっしゃったのですが、決してそうであるとは言い切れません。

エージェント側はミスマッチを起こすとトラブル対応や早期退職に関わる報告含めていろいろと大変なのでわざとミスマッチを起こすことは当然ありませんが、エージェントが言っていたことと違うような気がするということは起こり得ます。

その要因の一つとしては、エージェントとあなたは別人格なので、感覚的な部分でズレが生じるというのは大きいです。

少しザックリとした記載にはなりますが、例えば、所長の人柄は良い・優しいといエージェントは言っていたが、あなた自身はそう感じないということは十分にあり得ます。

こうしたことは日常生活でも起こっていることかと思います。人によりどう感じるかは違うケースは多く、どうしても感覚にズレは生じてしまいます。

そのため、エージェントからの情報などは参考にしつつも、最終的には面接の場や職場見学などの場で感じたあなた自身の感覚もしっかりと判断材料に入れ、総合的に判断することが重要です。

面接の場でも単に求人先側から質問されるだけでなくあなたからも質問することは可能だと思いますので、積極的に質問をし、

また、会計事務所ではあまり無いのですが、事業会社の場合社内の環境変化が激しいところも多く、エージェント側の情報が少し古かったというケースもあります。
特にベンチャー系だとこうしたミスマッチが起こることがあります。

会計事務所業界でも近年はIT化・デジタル化対応など含めて変化が激しくなっているのでこうしたことが無いとは言い切れませんので先程記載したように面接の場などで気になる点はチェックし、ミスマッチは解消していくようにしましょう。

また、気になる点をその場で確認できなかったとしても後からエージェントを通して質問することも可能です。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ