社会保険労務士の資格取得を目指す人の頭を悩ませるのが独学で勉強をするべきか、学校に通うべきかという問題です。
今回は日々の仕事をこなしながら独学で社会保険労務士の資格は取得できるのか、といった疑問を解消するデータを紹介します。
目次
社会保険労務士に独学で合格した人はいる!ただ合格率は・・・
これから社会保険労務士資格の取得を目標としている方の中には、仕事や家事と両立しながらの合格を目指している方も多いでしょう。
では、実際に学校などに通わず独学で資格を取得することは可能なのでしょうか。
結論からいうと、社会保険労務士試験に独学で合格することは可能です。
しかし、近年の社会保険労務士試験の合格率は6%前後で推移しており、決して簡単な試験でないことは明白です。
合格者の中には資格取得のための学校に通っていた人も多く、独学のみでの合格者は非常に少ないと言えるでしょう。
社会保険労務士に独学で合格するための勉強法・勉強時間はこちら!
決して簡単ではない社会保険労務士試験を突破するためには、効率的な勉強法と充分な勉強時間が必要です。
まず日々の仕事や家事の合間を縫ってしっかりと勉強スケジュールを立てることがとても大切です。
社会保険労務士試験に合格するために必要な勉強時間は700〜800時間とされており、また仕事と両立しながら合格を目指す場合には1年半〜2年かかるといわれています。
勉強を始める前に自身が無理なく勉強できるペースをしっかりと把握することで、目標となる試験日から逆算し勉強を始めるべきタイミングを決めることができます。
そして、独学におけるオーソドックスな勉強法はやはり市販の参考書を利用することでしょう。
自分が持っている基礎知識のレベルによって、初心者向けの参考書を選ぶか、より深い知識を得られる参考書を選ぶかを決めます。
また、仕事などと両立しながら勉強する場合には、薄くて軽い持ち運びに便利な参考書を1冊持っておくことで、ちょっとした空き時間にすぐ勉強を勧めることができとても便利です。もちろん電子書籍などを利用するのも良いでしょう。
独学で社会保険労務士に合格しようとするならココに注意!
社会保険労務士試験に独学で合格することは不可能ではありません。
しかし、とても難しいのが現実です。独学でもしっかりと合格を勝ち取るためには、様々な手段を利用して一人で勉強をする中で陥りがちな問題をうまく乗り越えていくことが重要です。
分からない点・質問したいところがある場合は通信講座に頼る
独学で社会保険労務士の勉強をしていると困るのが、専門的な知識が理解できず分からない事柄が増えてしまうことです。
一人で勉強をしているが故に、他の誰かに質問や相談を出来ないということは独学の大きなデメリットと言えるでしょう。
こういった問題を解決するためにおすすめなのが、社会保険労務士試験に特化した通信講座を利用することです。
通信講座では試験合格のメソッドに沿ったテキストが用意されている他に、専門知識を持った講師に分からない点を質問できるサービスがあることも多く、それらをうまく利用することで独学の弱点をカバーすることができます。
大きな予備校塾の全国模試を2〜3回は受けておく
社会保険労務士に合格するためには、あらかじめ試験に慣れておくこともとても重要です。
予備校などに通って合格を目指している人たちは定期的に模擬試験を受けることができますが、独学をしている人は自ら行かない限り模擬試験を受けることはできません。
日々の勉強における自身の理解度を測ったり、試験の方式や雰囲気に慣れたりするためにも、本番前に模試を行っている予備校に自ら申し込み、2〜3回は模試を受けておくのが理想的です。
こんな人は社会保険労務士の試験に独学で挑んじゃダメ!
社会保険労務士に独学で合格を目指している方に1つ知っておいて欲しいのは、決して全ての人が独学で合格できる訳ではないということです。
いくらやる気があっても、生活環境や勉強の得意不得意によって独学での合格がかなり難しい人もいるのです。
社会人で忙しい人
例えば、既に社会人として働いており、仕事をしながら試験合格を目指している人にとっては独学という学び方は非常に魅力的に思えるはずです。
しかし、社会保険労務士の勉強は想像よりも難しく、知識がゼロのまま独学で勉強を進めていくのは至難の技です。
また、仕事の両立のために立てたスケジュールも、仕事が立て込んでくると途端に崩れ苦しむことになるかもしれません。
一度そうなってしまうと修正が難しく、結果勉強も仕事も疎かになり、悪い結果となってしまう可能性もあります。
さらに、ハードワークが続いていると例え勉強時間が確保できても脳が疲れているため勉強がなかなか捗らず、想定していたよりも遥かに膨大な勉強時間が必要となるかもしれません。
勉強をしたいという気持ちはあるものの仕事に余裕がない、と感じている人には独学はあまりおすすめできません。
社会保険労務士の試験に落ち続けている人
過去に社会保険労務士の試験を受けたものの合格できていない方は、独学には向いていない可能性があります。
一人で勉強をしていると知識や理解が間違っていると指摘する人がおらず、誤りを訂正できないまま勉強を進めてしまうことがよくあります。
そうなると間違った知識を使い試験に挑んでしまい、なかなか合格することができなくなります。
何度も何度も試験を受けているものの合格できないと悩んでいる方にとっては、独学という学び方が害となっていることもあるのです。
社会保険労務士のテキストを読んでもどこがポイントかわからない人
いざ独学で社会保険労務士の勉強を始めてみたは良いものの、いまいち勝手が分からずどこが重要なポイントか分からないために非効率的な勉強で時間を取られてしまうこともよくあることです。
参考書ではある程度重要なポイントについてまとめてくれてはいますが、実際の試験で活用できるか、という点には疑問が残る場合もあります。
対面式の授業では実際に試験に合格し資格を取得した講師が指導してくれるためその心配はありませんが、独学の場合にはテキストをよく理解する必要があります。
テキストに書かれていることをしっかり理解して進んでいくこと難しく感じる人にとっては、通学するタイプの勉強法を選んだほうがより早く試験に合格できるかもしれません。
社会保険労務士には独学で受かる人も!時間がない社会人は通信講座に頼ろう!
決して簡単には突破できない社会保険労務士の試験ですが、自己管理ができ、また余裕を持って勉強ができるという方にとっては独学での合格も夢ではありません。
また独学でも通信講座や予備校の模試などをうまく利用することで合格できる可能性を高めることができます。
もしそれらが難しいのであれば通学しながら学ぶことも視野に入れ自分に合った勉強法を見つけましょう。
働きながら社会保険労務士の資格を取るのであれば、通信教育やオンライン上のe-ラーニングサービスが効率的。半独学で合格を目指す
昨今、インターネット上で勉強ができるツールがたくさん増えています。
TOEICの勉強しかりプログラミングの勉強しかり安くて便利な勉強ツールがたくさんあります。
国家資格においても同様です。
費用を抑えて、効率的且つ効果的に勉強できる時代になっているので、わざわざ独学で苦労して勉強しなくても安くて良いものがたくさんあります。
社会保険労務士の資格は独学でも合格できるが使えるものはなんでも使おう
社労士試験は確かに独学でも合格が可能な資格ではありますが、効率の面を考えると、オンライン講座等も取り入れた方が良いでしょう。
プロの方に要点をしっかり教わることで、理解が早まりますし、勘違いも少なくて済みます。
安い金額ではありませんが、公認会計士試験や税理士試験と違って数万円程度の受講料で済みますので、時間効率を考えると非常にコストパフォーマンスが良いことから是非検討してみてください。