税理士の職務経歴書の書き方で、お困りではありませんか?
キャリアや実績など、慣れないうちは記入も一苦労ですよね。
それに、誤解や表記漏れ・ミスで不採用になることほど、悲しく悔しいことはありません。
そこで今回は、税理士の職務経歴書の書き方の要点をまとめてみましたので、是非ご参考にどうぞ。
なお、職務経歴書を個別に転職してもらいたいという方は、転職エージェントに相談すると良いです。
彼らは多くの応募書類を見てきているので、意見は参考になります。
転職エージェントが気になるという方は以下の記事でご確認ください。
目次
税理士の職務経歴書の書き方の基本を伝授!
具体的に職務経歴書には何を書けばいい?
記入例を見ながらどのようなことを書けばいいのか解説します。
職務要約(概要)
職務経歴の概要を、目安としては5行前後で記載します。
「簡単かつ明快に」「強みをアピール」してください。
この項目で採用担当の興味を引けないと、その後の部分を読んでもらえない可能性もあるので、注意してください。
職務経歴
まずは、直近のものから経歴を記載します。
時系列順でない理由は、企業の中には、直近の経歴や、直近の退職理由に強い興味を持つ所も少なくないためです。
・従業員:○○人(うち税理士:○○人)
・使用会計ソフト:弥生会計、TKC、MFクラウド会計、達人シリーズ
担当顧客
最もメインであった顧客から順に記載します。
法人か個人かを分け、それぞれの件数を書きます。
さらに、それぞれの顧客について、資本金・売上高・従業員数を可能な範囲で列記します。
製造業(資本金:○万円 売上高:○万円 従業員数:○人)
ソフトウエア開発業(資本金:○万円 売上高:○万円 従業員数:○人)
職務内容
一般的に、通常業務とスポット案件などの特殊業務(非定型業務)を分けて記載します。特に特殊業務に関しては、補助的役割でもいいので、関わった特殊業務は逐次メモしておき、転職時にしっかり記入できるように備えましょう。
以下に具体的な記入例を記載します。
・月次、年次の財務諸表作成、決算処理
・法人の各種税務申告書作成(法人税、消費税、事業税、都道府県民税、市区町村民税)
・個人の税務申告書作成(所得税・消費税・相続税)
・有価証券報告書・半期報告書(半報)作成・補助
・キャッシュ・フロー計算書および資金繰り表の作成・作表
・税務調査対応
・新人教育担当(各種業務研修、勉強会開催、OJT等)
■特殊業務
▼オーナー企業の事業承継時における非公開株式の株価算定
▼相続関連
・相続税申告(●●件)
・●●申告(●●件)
なお、補助業務の場合は、業務内容と程度を記載します。
具体的には、相続関連業務であれば、例えば、相続税申告・贈与税申告・相続税還付申告・遺産分割協議書の作成などについて、それぞれの件数を列記します。
資格、免許、PCスキル
資格の項目では、税理士試験での合格科目の内訳と、税理士登録の有無をまず記載します。
合格科目を気にする会計事務所は比較的多いため、どの科目をいつ合格したのかまで記載しましょう。
スキルの項目では、PCスキルとしてExcel・Wordは必須でしょう。
特にExcelは、税務・会計分野で使われる程度の関数・マクロ等に関する知識がある旨は加えたほうがよいでしょう。
また、会計事務所希望の場合には、各事務所で使用する会計ソフトが変わりうるため、使い慣れたソフトを伝えてもよいでしょう。
・○○年12月:財務諸表論合格
・○○年12月:法人税法合格
・○○年12月:相続税法合格
・○○年12月:消費税法合格
・○○年○○月:税理士登録
・Word、Excel、Power point
語学力
必要であれば、TOEICの点数や留学経験、業務での外国語使用経験などのアピールポイントを記載します。
・英語:読み・書き(ビジネスレベル)、会話(日常会話レベル)
・大学在学中イギリスへ留学:〇〇年〇月~〇〇年〇月
自己PRの書き方
自身のアピールポイントをしっかりと記載しましょう。
これまでの業務経験の中で意識して取り組んできたことやそれらを踏まえた今後の目標・決意などを記載してみても良いでしょう。この項目は自分自身のこれまでを振り返ってしっかりと自分の言葉で記載するようにしてください。
職務経歴書等の応募書類作成に自信が無いなら転職エージェントに相談するのも手
冒頭にも記載しましたが、職務経歴書を作り慣れていない税理士や税理士科目合格者の方はエージェントに相談するのも良いでしょう。
というのも、応募書類の書き方一つで選考通過率が数十パーセント変わってくるので、通過するためのノウハウを参考にして作成した方が希望が叶えやすくなるからです。
ここでは参考までに職務経歴書作成補助に長けているエージェントを紹介しますので是非ご参考ください。
書類選考通過で最も重要なのは職務経歴書の記載内容となりますが、MS-Japanでは長年積み重ねた税理士や科目合格者・会計スタッフの転職支援実績が豊富にあり、職務経歴書作成ノウハウも蓄積されていることから、各事務所ごとで求められる内容に合わせた書類作成補助も可能な傾向です。
どこまで書類作成に凝るかは求人先やあなたのご経歴にもよるところがありますが、各求人先会計事務所の傾向をしっかり把握しているので的確なアドバイスをもらうことができ、書類選考通過の確率を上げることが可能となるため、書類作成に不安がある方にもおすすめです。
また、会計事務所業界だけでなく、事業会社やコンサルへの転職支援も豊富なので、会計業界以外の領域へ転職したいと思っているケースにおける職務経歴書の記載のポイント等も頂けることから、別領域への転職をお考えの税理士・会計事務所スタッフの方が相談するにも良いでしょう。
求人先事務所の特徴等をしっかり把握してくれているので、書類選考のポイント等も押さえた上でのアドバイス等も必要に応じてもらえます。
転職活動において応募書類作成に自信がないなど、各種不安を払拭したいのであれば登録しておくと良いでしょう。
税理士の職務経歴書の書き方まとめ
税理士の職務経歴書の書き方の基本について、ご理解頂けたでしょうか?
あくまでも、応募先が知りたいであろうこと、自己アピールに役立つことを優先的に、簡潔に伝えるということを念頭に置きましょう。
要点をガッチリつかんで、他の応募者に差をつけた状態で面接に望んでください。
この記事が、貴方の転職成功の一助になれば幸いです。
なお、税理士の履歴書の書き方はこちらの記事で紹介しておりますので気になる方はご覧ください。
職務経歴書の書き方に自信の無い方は、転職エージェントに相談してみるのも一つの手ですので、エージェントも有効活用してください。
★事業会社志望の科目合格者の場合は、今後の意向・想定キャリアパスについても、予め触れておく(「全科目合格後に独立するのではないか」との疑念を先方に抱かせないため)
▼職務経歴書を読む採用担当は、採用者の社内での役割を考慮しながら読んでいることにも注意する
▼「転職先において、どのような仕事を、どこまで、どの位のクオリティでできるのか」が伝わるよう、工夫する
▼職務経歴書全体の分量目安としては、キャリアの長さにもよりますが、A4用紙で3~5枚前後が理想的とされる
▼担当顧客件数と法人/個人の内訳はどの位か、業種/職種はどのような内容が多かったか
▼決算・税務等の一般業務以外に、特殊業務の経験はあるか
▼守秘義務について
社外秘の名称等は、記載しない、または一部伏せる等した方が良い。