会計事務所スタッフの求人動向|2017年を振り返る

2018年もあっという間に3か月が過ぎようとしていますが、採用シーズンの到来前に今年の会計業界の動向が気になるところです。そこで、まずは2017年の会計業界の求人事情について知っておきましょう。過去の動きを知ることで今後の動向もつかみやすくなります。

会計業界は明るい?まれにみる売り手市場!

業界全体が売り手市場として動いており、転職するには絶好のタイミングです。以下に2017年8月までの事務系の有効求人倍率を表にまとめましたのでご覧ください。

正規・非正規含む 29年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
事務的職業 0.45 0.48 0.47 0.40 0.39 0.40 0.42 0.44
 一般事務の職業 0.36 0.39 0.38 0.31 0.30 0.31 0.32 0.34
 会計事務の職業 0.73 0.76 0.76 0.71 0.69 0.70 0.71 0.72
 生産関連事務の職業 1.66 1.78 1.76 1.69 1.67 1.73 1.77 1.84
 営業・販売関連事務の職業 0.88 0.90 0.90 0.82 0.81 0.84 0.88 0.90
 外勤事務の職業 4.40 3.79 3.73 3.15 3.32 3.42 3.77 4.55
 運輸・郵便事務の職業 3.43 3.64 3.52 3.20 3.28 3.27 3.41 3.50
 事務用機器操作の職業 0.63 0.65 0.63 0.59 0.58 0.58 0.59 0.60
正規のみ 29年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
事務的職業 0.40 0.41 0.40 0.36 0.36 0.37 0.38 0.40
 一般事務の職業 0.31 0.33 0.31 0.27 0.27 0.28 0.29 0.30
 会計事務の職業 0.61 0.64 0.64 0.61 0.60 0.62 0.62 0.63
 生産関連事務の職業 1.27 1.34 1.32 1.29 1.29 1.34 1.38 1.44
 営業・販売関連事務の職業 0.81 0.83 0.82 0.76 0.75 0.79 0.81 0.82
 外勤事務の職業 5.39 4.00 3.55 3.06 3.25 3.60 4.22 5.05
 運輸・郵便事務の職業 2.77 2.85 2.74 2.54 2.69 2.71 2.81 2.88
 事務用機器操作の職業 0.45 0.45 0.44 0.39 0.41 0.41 0.40 0.41
非正規のみ 29年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
事務的職業 0.57 0.64 0.62 0.50 0.47 0.47 0.50 0.53
 一般事務の職業 0.46 0.53 0.52 0.40 0.37 0.37 0.39 0.42
 会計事務の職業 1.21 1.28 1.27 1.11 1.03 0.99 1.04 1.08
 生産関連事務の職業 3.12 3.43 3.42 3.14 3.00 3.10 3.14 3.28
 営業・販売関連事務の職業 1.23 1.26 1.28 1.08 1.07 1.09 1.19 1.27
 外勤事務の職業 3.44 3.58 3.93 3.26 3.39 3.22 3.32 3.99
 運輸・郵便事務の職業 6.66 7.31 6.80 5.61 5.38 5.30 5.88 6.11
 事務用機器操作の職業 0.90 0.95 0.92 0.88 0.83 0.81 0.84 0.87
【出典:厚生労働省 職業別労働市場関係指標(実数)(平成23年改定)(平成24年3月~)】

 
基本的に事務職全般での有効求人倍率は0.4倍ほどで推移していますが、会計業界では0.7倍と労働者側に有利な倍率で推移しています。非正規単体で見た時には会計業界では1倍を超える倍率となり更に有利な状況だといえます。
会計業界が売り手市場と言われる理由は以上からも明白であり、その専門性も相まって一般事務よりも遥かに優遇された状態です。
では、業界全体が売り手市場だと理解した上で、次に業界の規模別に見ていきましょう。

大手会計事務所の求人動向は

大手事務所、いわゆるBig4と呼ばれる規模の会計事務所はどうでしょうか。いくら売り手市場と言われてもやはり難しいのでしょうか。
実は今、大手会計事務所の採用基準は下がっているのです。従来だと資格持ちや、税理士試験なら4科目持ちでないと採用されなかった大手も、2~3科目で採用されるケースが増えています。
これは一概に売り手市場だからというわけではなく、昨今のコンプライアンス意識の高まりから社員の残業を抑えるためにも人手を増やしている状態にあるからです。

中堅会計事務所の求人動向は

中堅会計事務所も大手と同じく、採用基準が下がっており、正規・非正規共に採用されやすくなっているのが現状です。
大手よりもフットワークが軽く、かつ中身もそれなりに濃い案件を扱うため会計の中でも資産税など専門分野で成長したい人にはおすすめです。

小規模、零細会計事務所の求人動向は

この規模になると、ある程度の経験か資格を有していると事務所側から来てくれと手招きされるレベルです。そのため労働者にとっては働き先を選びやすくなっており、特に給料よりもプライベートな時間を大切にしたいという人にはこの規模の会計事務所で探すと良いでしょう。

採用されてから後悔しないために

最後に、誰しもが自分が希望するような職場で働けるわけではありません。しかし、働けるようになる確率を上げる方法はあります。
「給料」と「時間」の2つで考えますが、給料を第一に考える人は中堅以上の会計事務所を狙ってください。現在、給料の未払い問題(残業)が業界問わず騒がれているため企業側も慎重にならざるを得ません。中堅以上でコンプライアンスを意識しているような事務所であれば希望の金額に届く可能性があります。
逆にプライベートな時間を大事にしたいという方は小規模、零細事務所をおすすめします。所内の雰囲気が所長の人柄に影響されるため、面接時に「働きやすそうだ」と感じたならば、空気も穏やかで丁寧な仕事ができます。

会計事務所への転職支援を行っている会社の紹介
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