会計事務所に勤務する税理士の方からお話を頂くのですが、後から入社してくる社員の方が年収が高く、とても不満であるという声をよく聞きます。
ひょんなことから同僚や後輩、先輩の給料を知ってしまうことも多いようです。
実際に同じ業界内やこれまでスキルを活かす形での転職であれば大半の方が年収をUPさせて転職しています。
そのため元々働いている社員より年収が高くなるという傾向は税理士に限らずどの業界でも実は起きている現象です。
そうしたことはネットなどの情報からもわかってしまうのでしょう。
これまで長くその企業のために働いてきた社員にとっては納得のいかないことも多いかと思います。
ここではそうしたことも踏まえた転職マーケットに関して解説します。
目次
採用側はとにかく人手が足りないので現年収より高めに年収を提示する傾向にある
現在の転職マーケットでは税理士や公認会計士などの会計業界で働く方に限らず多くの方が年収UPを実現しています。
もちろん、自身の経験が浅い分野や未経験の業界に飛び込むのであればこの限りではありませんが、同じような業界でこれまでのスキルを活かした仕事をする場合、公認会計士・税理士を必要とする企業や会計事務所は多いので、転職により年収が上がる方が多いのが現状です。
転職者も複数の内定をとることも多いため、最終的に年収等の条件面が内定承諾の決め手になることも多いことから採用側としては年収を高めに提示せざるを得ないという状況があります。
そういう事情もあり、高いスキルを持った人材だけではなく、割と一般的な能力の方でも年収を上げて転職できる傾向があるのです。
一時的な年収の違いに惑わされる必要はない。整合性はとっている
ただ、そうは言っても後から入ってきた人ばかり高い年収という状況を採用側も良しとしているわけではありません。
多くの企業や会計事務所では優秀な人材に辞められては困りますので、給与改定時や賞与等で必ず調整は行っているはずです。
後から入ってきた方の方が一時的に年収が高かったとしても、基本的に昇給や昇格はその企業の人事評価制度の範囲で行っています。あなたの能力が確かな物であれば、数年以内に調整されるはずです。
逆に言えば、転職により一時的に年収は上げることはできるものの、結局のところそもそもの実力が備わっていなければその後の昇給はどこの企業に行っても見込めません。そのため、一時的なものに惑わされるのではなく、スキルを磨くなど自身の能力を高くすることに目を向けましょう。
すべての企業がきちんと給与体系を整備しているわけではない
会計事務所の場合、給与体系や人事評価制度が整備されていないところも多いです。
大手税理士法人やBig4監査法人などは当然しっかり整っていますが、中小規模の記帳業務等を中心としたいわゆる普通の会計事務所ですと残念ながら適当なところも実際多いです。
実際に転職理由として正当に評価されていないといったものやそもそも評価制度や給与体系が不明等を上げる方も多いです。
そのため、そうした事務所にお勤めの方はまず年収の相場観を理解し、適正な給与が貰えるように転職活動をしてみるのも良いでしょう。転職活動の結果、「意外と自分は恵まれた環境で仕事をしていた」と気が付けることもあるので、転職ありきではなく世の中を知るために転職活動をしてみるのも良いです。
転職市場を知るには、会計士・税理士の転職に強いエージェントを活用すると便利です。
年収が気になるなら転職エージェントに市場動向を聞いてみよう
後から入社した人の方が年収が高いというケースが比較的多くなっていることからわかるように、それなりにキャリアを積んでいる方であれば今の市況であれば転職による年収UPはそれほど難しくありません(年収だけに拘るのであれば特に)。
転職を機に年収をアップさせ、さらに期待値が高まっているうちに転職先で結果を残してキャリアを伸ばしていく方も少なくありません。
一方で、転職活動の結果、現在の自身の評価は正当だった、あるいは期待されていたんだとわかることもあります。
不満から転職活動を始めたものの、いろいろ知ることで思いとどまる方もいます。
そのため、一人で悩むのではなく、第三者や外部の友人などにも相談し、幅広い視点で検討されるのが良いでしょう。
以下のページで会計士・税理士それぞれに精通したエージェントの紹介などをしています。
ここでも一部ご案内しておきます。
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大手ということもあり、利用者も多いことから最近の転職マーケットや年収事例も豊富に持ち合わせています。
こちらは会計士専門転職エージェントとなりますので、会計士の方が年収相場等知りたい際に利用すると良いでしょう。
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