公認会計士のはじめての転職 転職で後悔しないために準備をしよう

転職活動のやり方がわからないという会計士の方は意外と多いように感じます。

大学在学中に会計士試験論文式に合格して新卒で監査法人に入所した方などは、一般的な学生が行う就職活動をまともにやっていない方も多いので、どのようなステップで選考が進んでいくのか理解していない方もいらっしゃいます。

こうした背景もありますので、ここでは初めて転職活動をするという会計士の方向けに、転職活動の流れと転職活動の注意点を記載していきたいと思います。

※本記事は現在編集中です。内容を変更中のため参考程度にご覧ください。

転職活動全体の流れを理解する

転職活動はザックリ以下の6つのステップで進んでいきます。

  • 事前準備(転職の動機やキャリアの棚卸等の作業)
  • 情報収集(どういった転職先があるのか?など一般的なキャリアに関する情報の収集)
  • 応募書類の作成(応募企業)
  • 求人応募(会計士向けの求人はなんだかんだ非公開のものが多い)
  • 面接(面接へたくそな会計士も結構多いようで、、、)
  • 内定及び退職交渉(退職に時間がかかる会計士は多いです)

それぞれのステップについて、ザックリ見ていきます。

転職のための事前準備とは?転職で後悔しないために

転職活動に限らず何事も準備が重要なことはよくご存じのことかと思います。
ここでいう転職準備とは、「転職目的の整理」と「これまでを振り返ってみる」ということを指しています。

転職活動において、面接対策等のテクニック論や求人探しに注意が行きがちですが、
実はこの一番はじめに行う準備が一番重要です。

監査に飽きたから転職したい、と考える人もいらっしゃいますが、
転職の目的としては十分な理由だと思います。

ただ、もう少し踏み込んで、なぜ監査という業務に飽きてしまったのか考えてみた方が良いかと思います。
毎回同じこと(ルーティン)の繰り返しでマンネリ化しているので変化のある仕事がやりたいから、
なのか、
不正防止に力を入れ始めたことによる内部業務の面倒くささとそこに取られる時間を無駄(スキルアップ的な意味で)に感じているのか、
ルーティン業務をやることに問題はないけど、監査じゃないことがよい、
ということなのか、
自分の内側に問いかけるという作業はやった方が良いです。

例えば、監査に飽きたからなんとなく事業会社に転職するという方は多いのですが、
事業会社なんて監査以上に単純業務が多くなることが大半です。

また、変化のある仕事がしたいと思い、コンサルティング会社に転職したものの、
そこでもひたすらデューデリをやるだけでつまらない、
ということですぐに転職される方もいらっしゃいます。

そのため、求人選びなどを始める前に、なんで転職するのか、ということを深堀する作業をやった方が良いでしょう。

そしてその過程で、自身のこれまでの仕事を振り返りまとめましょう。

これをやることで、この先の求人選びはもちろん面接の対策時にも役立ちます。

1人でこうした作業ができないという方は、転職エージェント等に相談しても良いでしょう。
自分のことを知らない第三者に話をすることで、今まで気が付けなかったことに気付けることもあります。
また、彼らは多くの会計士のキャリアを見てきているので、参考になる意見も聞けるでしょう。

情報収集を行う

転職目的が整理出来たら、それと照らし合わせながらどんな企業で働きたいのか考えましょう。

転職の目的や自分のやりたいことが明確になっても、転職先でそれが実現できなくては意味がありません。

そのため、応募先の情報は綿密に行いましょう。
冒頭でも記載しましたが、変化のある仕事がやりたくてコンサルにいったのに、結局単純作業ばかり、というケースも結構多いです。
最近はSNS等で企業の仕事内容や部門の紹介なども熱心に行っているところが増えていますので、
募集ポジションにおいてどのような役割が求められているのか、よく理解したうえで応募しましょう。

仕事内容の他に、「経営者・経営陣の情報」「ビジネスモデル」「市場優位性」「ビジョン」の4点も確認しておいてください。

特に企業のビジョンに関しては、一人ひとりの社員の働くベースにブレイクダウンされている傾向にありますので、価値観が合うかどうかは要チェックです。
ベンチャー企業に転職するケースにおいてはビジネスモデルも見ておくべきでしょう。
実際に、転職後早々に会社が傾くケースやグレーゾーンのビジネスを行っている企業もあるので要注意です。
web系の企業でSEO対策などを打ち出している企業などでは、ブラックな手法を用いたSEOビジネスをやっているところも少なくないので、
注意しましょう。実際にこうしたブラックなビジネスモデルの企業に転職し大変な目にあうかたもいます。

一見よさげな企業に見えたとしても、表向きの顔に騙されないように注意しましょう。

こうした各企業の情報は、普段仕事をしながら収集するのが非常に面倒なので、転職エージェントを活用される方が多くなっています。

はじめて転職されるということであれば、マイナビ会計士もしくはレックスアドバイザーズのどちらかの利用が良いでしょう。

各企業の情報も詳細に把握している点と、求人の量・幅が広いのではじめて転職されるという方においては、様々な求人が見れるので参考になると思います。
転職サポートが手厚くなっているので、はじめての転職でも安心して利用できるかと思います。
なお、どちらかと言えば事業会社は視野に入れておらず、会計業界(会計系ファームや監査法人、事務所等)でキャリアをつんでいきたいというケースではレックスアドバイザーズの方が相性が良いかと思います。

特に監査法人での勤務経験しかない会計士の場合、事業会社に幻想(ワークライフバランスがとれるとか刺激的な仕事ができる、成長できる等)を抱いているケースも多いので、一度現実を知るために転職相談することをおすすめします。もちろん、そうしたことが叶う企業もたくさんありますが、全体的な傾向を早めに知っておいた方が良いでしょう。

応募書類の作成

最近は売り手市場なので、書類選考で門前払いということは少ないので、そこまで慎重になる必要はありません。
ただ、それでもコンサルなどに転職したい場合などは、転職先に合わせた書類作成が重要になる局面もあります。

監査法人の次のキャリアを考えた際に、
M&Aや再生、財務会計コンサルをやってみたいという会計士は多いです。
戦略コンサルや投資銀行に興味のあるという方も時折いらっしゃいます。

それぞれの分野や企業ごとに求めるスキルや理想像が違ったりするので、そうしたものに合わせてアピールする部分も変える必要があるケースもありました。
戦略コンサルにおいては、論理的思考能力とまとめる力が要求されるため、こうした応募書類の提出も気を抜けません。

売り手市場とはいえ、書類選考で落ちてしまっては後悔が残りますので、気を抜かずに各企業が求めるスペックに合わせて書類作成を行うようにしましょう。
何が求められているのか、という部分は求人票や企業の採用ページを見ればわかります。
心配な方は先ほど紹介したように、念のためエージェントを活用すると良いでしょう。
ただ、最近の傾向として、一部のグローバル企業やコンサル会社を除いて、面接にたどり着けずに不採用になるケースは減っているように感じます。
戦略コンサルにおいても、以前であれば問答無用に落ちるようなスペックの方でも面接(ケース面談)まではたどり着いています。
しっかり対策できていなくてケース面談で落ちるケースは多いのですが。

求人応募・面接対策

2つまとめて記載します。
求人応募に関しては、求人サイトや転職エージェントを通じて応募するケースと直接応募をするケースがあります。

ここで困ることが多いのですが、公認会計士向けの求人は非公開求人が多いのです。

どの職種で応募するかにもよりますが、
一般の求人媒体には残念ながら公開されない求人も多くあります。

そういう事情もあるので、公認会計士の方は転職エージェントを利用することが多いのです。
多いといっても、全転職者の3割くらいかと思います(一般職種の転職ですとエージェント経由の転職は5%前後で、多くが求人広告経由や自己応募です)。
その他、人脈が豊富な方はSNS等を通じて紹介で転職される方もいらっしゃいます。

コンサルティングファームや監査法人、企業の経理・財務のポジションであれば比較的自己応募でも求人は表に出ています。
ただ、事業会社の場合、内部監査や経営企画、経理・財務の有力ポジション、専門家を求めて募集の場合、やはり公開求人として出ていないケースも多くなるので、選択肢を増やすという意味においてもエージェントの活用がおすすめではあります。

後は面接に関してですが、各企業ごとでよくされる質問や面接官の癖みたいなものもあり、そうしたことを事前に把握できると心にゆとりができます。ゆとりがある状況で面接に臨むと、変な緊張でうまくしゃべれなくなるというリスクも減りますので、
このあたりのメリットを活かしたいのであればエージェントから情報収集も悪くないでしょう。

しゃべるのが苦手という会計士も少なくなく、うまく論理展開できず面接で落ちるケースは結構あるので、最低限、自身の経歴や志望動機などはしっかりまとめ、アウトプットの練習をしてください。
本来頭の良い方が多いので、落ち着いてしゃべれれば論理展開がハチャメチャになり落ちるケースは少ないはずです。

その他、あまり多くはありませんが、戦略コンサルに転職したいという方は、必ずエージェントを使ってください。
というのも、先ほど記載したように一般の企業では行われないケース面談がありますので、
しっかり対策しないとまず通過できないと思います。
外資のハイクラスポジション等も同様です。

内定及び退職交渉

内定が出たら、実際いつ頃入社できるのか、という話になります。
公認会計士の方で多いのが、意外とすぐにやめることができないというケースが多いということです。

一般的な職種の方の場合、1か月から長くて2か月程度で転職して欲しいという企業が多いです。

会計士の場合、時期によってはそうもいかないことが多いでしょう。

昔、内定後3カ月、4カ月かかった方もいました。

そうしたことも踏まえた転職活動のスケジューリングが必要です。
また、場合によっては内定企業側と現職の双方と退職・入社の交渉をしなければなりません。

退職交渉はエージェントを使おうがなんだろうが自分でやらなくてはいけませんが、
入社時期の交渉は会計士の転職事情に明るいエージェントを活用しておけば、
そうしたことは事前にわかっているので、なんとかしてくれるケースもあります。

その他、労働条件等も再確認しておきましょう。
内定後に年収交渉をするのは難しいのですが、最近は売り手市場ということもあるので、例えば3社から内定をもらったケースにおいて、
第一希望の企業の年収が低かった場合にうまくこの状況を活用して年収UPにこぎつける方もいらっしゃいます。

英語を活かした転職をしたい場合や外資系企業に転職したいケース

監査法人からはじめての転職で外資系や英語を活かした転職(ビジネスレベルの英語力です)がしたいという会計士もいらっしゃいます。

そのようなケースにおいては、会計士の転職に強いエージェントだと求人をそんなに持っていないケースもあるので、
外資やグローバル企業に強い転職エージェントを使った方が良いです。
特に外資系の場合、特殊な面接が行われるケースも多いので、よっぽど自身があるという方は別ですが、
はじめての転職で勝手がわからないという方は、エージェントに頼ったほうが良いでしょう。

そのケースにおいては、はじめに会計士の転職に強いエージェントに相談し、なんとなく転職活動っていうものがどういうものか分かった段階で、外資や語学力を活かした転職に強いエージェントに会うと良いです。

会計士に強く、それでいて外資や英語を活かした転職にも強いエージェントは存在しないのですが、
とりあえず求人の幅が広いマイナビ会計士JACリクルートメントを次に使うと恐らく良いと思います。
JACさんは担当コンサルタントのレベルがかなり高いので勉強になると思います。
あなたの周りにもJACさんに相談したという会計士の方は結構いるんじゃないですかね?会計士の数は増えているようでした。
その代わり、出てくる求人もレベルが高いものが多いです。

転職エージェントはたくさんあるので、他にも知りたいという方は公認会計士におすすめの転職エージェントの記事を参考にしてください。
ケースごとで利用したらよいエージェント紹介してます。

その他、監査法人から転職されるというケースにおいて、どのようなフィールドへと転職できるのか興味があるという方は、
以下の記事もご参考ください。

監査法人から転職したい会計士が活躍できる転職先は?

簡単ではありますが、ザックリはじめて転職される会計士の方向けに、転職活動について記載させていただきました。
なんだかんだ転職エージェント使った方が良い、という結論になってしまっていますが、
実際に活用した方が失敗は少ないかと思います。

どのような方法をとるにせよ、事前の情報収集をしっかりと行い、後悔しないよう転職活動をしてください。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ