メーカーの経理は狭き門?メーカーの経理へ転職するためのポイントがこちら!

メーカーの経理への転職は狭き門と言われています。

転職を成功させる為には、経験・スキルの有無が大きく左右します。

そこで、メーカーの経理への転職を成功させる為に必要なポイントを紹介します。転職を考えた時にぜひ参考にしてください。

なお、このページでは基本的に経理経験が浅い方を対象とした内容となっております。

メーカー経理への転職が狭き門と言われる理由とは?

メーカーの経理部門は人数が多いので採用数も多いだろうし転職しやすいのでは?とお考えになる方も少なからずいらっしゃいます。

ですが、メーカーの経理への転職はそう簡単にはいきません。難しいです。

メーカーの経理募集欄をよく確認してみてください。そこには、メーカー(製造業)での経理経験が必須であったり、専門知識(当該領域における知見・原価計算経験)が必要だったり、条件が狭い傾向も有り、意外と門徒が狭いことが多いです。

中途採用でメーカーが経理を募集する時というのは欠員補充の場合が多く、前任者の代わりがそのまま務まる人を採用する傾向にあります。また、経理は人気が高い職種なので、当該領域未経験でも応募が可能という求人があった際は応募が多く集まるので、採用のハードルは非常に高くなります。

メーカーとしては基本的に経験者を雇って即戦力となって欲しいと考えています。経理の経験が浅かったり、製造業未経験者では転職を希望してもなかなか採用される事は難しいでしょう。

メーカーの経理への転職が狭き門と言われているのは、こうした理由があるからなのです。

※昨今の転職市場から補足を記載すると、コロナ禍以降において経理人員が慢性的に不足している企業が多いので、一定度の経理経験があれば製造業未経験でも転職が可能な求人は増えたように感じます。特に20代であれば転職のハードルは下がっていますのでチャンスは多いと言えるでしょう。ただ、経理そのものが未経験者向けの求人は変わらず少ない傾向です。

メーカーが採用したい経理の特徴は何?

メーカーが転職で採用したい経理とは、どんな経理なのでしょう。

その特徴を知る事が出来たら転職する時にはかなり有利になります。そこで、採用の時に求められる人材の特徴を紹介します。

原価計算の経験がある

メーカー経理とそれ以外の経理とでの大きな違いは、この原価計算業務の有無と言えます。

原価計算というのは、メーカーが提供する商品やサービスにかかった費用を計算するという事です。

商品やサービスを提供した時(材料仕入から加工・販売等)の原価を計算するだけではなく、予算管理を行う為の原価計算をしたり、原価が適正なのかどうかをチェックしたりと複雑な計算を行います。

その為、メーカーとしては原価計算の経験がある人材を採用したいのです。

企業規模等にもよりますが原価計算のみを行う部門もあるぐらいです。

メーカーでの業務経験がある

メーカーが求める人材としては、実際に業務経験があるという事です。

メーカーが求めている人材は、即戦力になる人材です。知識が豊富な人が即戦力になると思われがちですが、知識と経験には大きな違いがあります。

実際に業務を行い経験を積んでいる人は、咄嗟の事にもすぐに対処する事が出来たり、トラブルへの対応も速やかです。知識だけでは補えない経験というスキルを持っているのです。

その為、企業としては実務経験がある人を採用したいと考えているのです。

英語が得意

海外展開をしているメーカーが多いので語学力を活かした経理求人は実はかなり多いです。
採用をかけているけどなかなか人が集まらないというケースも多いです。

仕入そのものを経理職の方が行うわけではありませんのでメールや電話で英語を流暢にビジネスレベルで出来る必要は無く、見積書などの各種書類を読むことが多いため、そのあたりの英語力があればとりあえず大丈夫ではないかなと思われる求人が多いです。

そのため、一定の語学力がある方の採用需要はかなり高いです。

原価計算やメーカー経理の経験が無くとも採用されるケースはある

20代あるいは30代前半までになるかと思いますが、畑違いの経理職であったとしても製造業の経理へ転職されるケースは多くあります。

冒頭で記載した通り、昨今は経理人員が不足しているのでドンピシャの経験が無かったとしても経理としての基本的な実務経験があるケースでポテンシャル採用が可能な年齢(30代前半までぐらい)であれば今の転職市況であればどこかしら求人先は見つかると言えるでしょう。

ただ、その企業が逆にあなたにとって良い企業であるかは断定できませんが、なぜメーカー経理へ転職したいのか?その理由次第によってはマッチする求人もあるかと思います。

転職エージェントなどに相談してみましょう。

メーカー経理に採用されるために必要な資格は3つ!

メーカーの経理へ転職を考えている時には、具体的にどんな資格を持っていると有利なのでしょう。

基本的に実務経験が評価されるため、資格があれば絶対的に有利というワケではありませんが、それでも評価対象とはなるため、ここでは、メーカーで採用される為に必要な資格を3つ紹介します。転職をする時の参考にしてください。

簿記二級

先ほど記載した原価計算などは工業簿記の領域なので簿記2級の知識が最低限必要となります。

そのため、経験が浅い方が転職を検討するケースでは最低限簿記2級は取得しておきたいところです。

TOIEC

経理とTOEICは一見すると関係がないように思えるかもしれませんが、先ほど記載した通り英語力が求められる現場も多いです(必須では無くあれば有利)。

グローバル系の企業も増えてきた事から、語学力は付加価値として認識され、採用条件にもかなり関わってきます。

TOEICの点数を持っていれば選択肢が広がります。選択肢を増やすことは転職する時には大切な事です。

ただ、それ以上に原価計算の経験があるかどうかなどのもっと重要な要素もあるので、優先順位を決めましょう。

現価計算初級(CBT)等

簿記2級よりも優しい試験ですが、原価計算にふれたことが無いという方はこの辺りから初めて見るのも良いでしょう。

ただ、どちらにせよ簿記2級以上は必須です。

メーカー経理へ転職するにはどうすれば?

具体的に転職によってメーカー経理へ転職したいのであれば転職エージェントの利用が必須です。

まず、経理の求人は求人媒体などで募集するケースよりも転職エージェントで募集するケースも多いため、そもそも求人を見つけるという意味でもエージェント利用が必須となっています。

また、基本的に他の領域での経理業務経験はあるもののメーカー経理経験がない人がメーカー経理へ転職したいと思って本ページに辿り着くケースが多いのですが、そのような場合は現在お持ちの経験・スキルと当該領域において求められることに差があるケースも多いので、そのような状況で普通に求人応募しても書類選考で不採用になるケースが大半です。

なので、エージェントを利用してそもそもそういった状況でも応募が可能な求人の案内を頂く、また、エージェントによっては人柄が良いと感じたケースなどにおいては提案ベースでの応募を行ってくれるケースも多く、そうした方法で転職を実現されるケースもあります。

特に20代・30代前半であれば提案による応募によるポテンシャル採用も実現することもあるので、基本的にはエージェントを頼っておいた方が良いかなと思います。

具体的にメーカー経理へ転職したいならMS-Japanリクルートエージェントの2つに登録しておくのが良いです。

MS-Japanは経理などの管理部門特化型転職エージェントとして高い実績を誇っており、経理の転職におけるキャリアの相談からしっかり行えるのが良いポイントです。製造業経理における転職でも現在不足していることがあればそれらが何なのかアドバイスを頂けるので、すぐに良い求人が見つからなくても先々のキャリア構築を考えても良いかと思います。また、一足飛びに希望を叶えるのではなく、段階的に転職し希望を叶えるルートもあり、様々な選択肢の提示・提案が受けられる可能性があります。
ただ、経理業務未経験者向きではありませんのでご注意ください。

一方でリクルートエージェントはご存じの通り日本でトップクラスの求人を保有している民間の職業紹介所であり、経理の求人も経験者から未経験者まで広く取り揃えていることから、登録しておく必要があるといった方が良いかもしれません。

この2つをうまく活用するのが良いです。

メーカー経理への転職に成功した人はこんな人!

実際に転職に成功した人を紹介します。

なぜ経理へ転職しようと決意したのか、面接ではどんな事が大切だったのかなど経験者の話を参考にする事は、転職する時にとても大切な事です。

転職する時の参考にしてください。

30代男性のM.Yさんは、それまで食品メーカーで経理を担当していました。

Yさんが転職を決意したのは、勤めていた食品メーカーの業績が年々悪化してきた事がきっかけでした。このままずっと食品メーカーに勤め続けるか、それとも別のメーカーに転職してキャリアアップを目指すか考えた結果、Yさんは転職を決意したのです。

転職サイトに登録したYさんの希望は、社員のキャリアアップに力を入れていて、その為の研修制度が揃っている会社との事でした。

Yさんの希望条件に合う転職先を探した所、比較的新しいIT系のメーカーで、経理の欠員募集をしていた所が見つかりました。

そのメーカーでは将来のリーダー候補を育成する為の教育プログラムが充実していて、海外との取り引きも多いので、簿記2級とTOEIC高得点を持っているYさんなら十分採用の可能性が高いとして勧められたのです。

Yさんの面接を担当したのは人事課長と経理課長で、Yさんの経理としての実績を高く評価してくれました。

人事課長の説明では、簿記2級とTOEICの資格を持っているだけではない、Yさんの人柄そのものも高評価に繋がったという事です。

Yさんが面接をクリアする事が出来たのは、これまでに取得した資格と人柄が大きく関係していたのです。

Yさんが面接の時に大切にしていた事は、これまで食品メーカーの経理としてどんな業務をしてきたかを丁寧に説明する事と、自分の考えを素直に伝える事でした。

Yさんは無事に二次試験をクリアし、内定を得る事が出来たのです。

メーカーの経理への転職を成功させるためにはメーカーが欲しいと思う人材になろう!

メーカーの経理への転職を成功させるには、メーカーが欲しいと思う人材になる(近づく)という事です。

転職先のメーカーについて学び、そのメーカーに真に欲しいと思われる人材になるには、必要な資格をとったり、経験を積む必要がありますので今すぐ希望の求人先に行けるとは限りませんが、不足していることを知り、それを補える転職先でキャリアを積むことで数年後キャリアアップ転職ということで希望を叶えることも可能になるといったケースもあります。

そして、実際に応募可能な求人が合ったケースにおいては、面接の時にこれまでの経歴や実績を出来るだけ丁寧にしっかり伝える事、あなたの人柄・魅力を余すことなく伝えることが必要です。

メーカーの経理の仕事というのは、製造に伴う原材料仕入から加工、製品を販売したことによる売上に関する計算などを行いますが、ほんの少しの計算ミスも許されず、正確性を必要とする仕事であり、ほんの少しのミスをした事が、会社の業績を大きく左右することから、性格面も重要視されるため、あなたの人柄をしっかりアピールするための戦略も重要です。

経理の仕事というのは、とても神経を使う仕事なので、高い集中力や分析力が求められ、地道に努力する事が苦にならず、数字に関する事が得意な人を求める傾向にあるので、こうした各種企業が求める人材に適合しているとわかってもらえるように、しっかりと事前準備を行って面接等に臨みましょう。

それらの準備に際しては転職エージェントに頼るのも一つの手段ですので、エージェント情報について知りたい方は以下の記事等もご参考ください。

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