大手企業の経理業務って実際どうなの?~転職したい人に知ってほしいポイントまとめ

大手企業といえば、事業規模が大きく、給料が良いというイメージですよね。

そのため、大手企業の経理職に興味を持っている人も多いようです。今回は、大手企業の経理業務の特徴やメリット・デメリット、そして大手企業に転職する際のポイントをまとめました。

なお、年齢によって転職のしやすさやポイントが異なるため、ケースに分けてご案内していきます。

第二新卒の人が大手企業の経理業務へ就職・転職するポイント

 

大手企業といえば、事業規模が大きく、給料が良いというイメージですよね。そのため、大手企業の経理職に興味を持っている人も多いようです。

第二新卒の内定率は年々上がってはいますが、簡単に転職が成功するとは限りません。

初めに、第二新卒の人達が大手企業の経理職への転職を成功させるために抑えておいてほしいポイントをまとめました。

転職の際に、武器にできそうなことがないかチェックして役立ててみましょう。

 

若さと熱意で猛烈なアピールを

第二新卒のメリットは、ポテンシャル採用が期待できることです。若年層には将来性があるため、多くの大手企業は即戦力を求めていないのです。

コロナ禍では経理の求人募集が一時減りましたが、その後は求人はかなり増えており、若年層の採用が活発しているので、経理に興味のある方にとってはチャンスと言えるでしょう。

一から教育していこうという受け入れ体制があるため、実績や経験はあまり問われません。若さと熱意を強みに、不足している経験を素直に学ぼうとする姿勢を示しましょう。

なおやる気や熱意を示すにあたって、単に口だけで言っても説得力はありませんので、例えば完全に経理未経験からの転職であれば経理に興味を持ったエピソードや背景、また、その後どんな努力をしているのかを語れるようにしましょう。
具体的には最低限簿記2級程度は取得しておきたいところです。

まだ出せてない実績は資格・知識でカバーしよう

第二新卒なので、経理の業務経験が乏しいことは企業側も理解しています。

そのような状況下で他者と差をつけるためには、資格や知識をアピールすることが有効です。例えば、先ほど記載した日商簿記2級以上を習得していると、基本的な知識を有していることを証明することができます。

他には、仕訳や月次決算など基本的な業務は身につけておいたほうがよいでしょう。

ポテンシャルが評価されるといっても、何も努力をしていないただの口だけのやる気だけで面接を突破するのは難しいため、何かしらエピソードを持てるように動きましょう。

30代など一定の年齢以上の方が大手企業の経理業務へ就職・転職するポイント

30代以降になると、ある程度の社会人経験があるものとみなされます。30代が大手企業の経理職へ転職するには、どのようなポイントを押さえるとよいのでしょうか。

自分を売り込める実績を積んで売り込める人間になろう

人気のある大手企業ともなると、中途採用枠では競争率が非常に高くなります。30代の転職では即戦力が求められ、企業側が期待する能力も高度なものになりがちです。

他の応募者と差別化を図って採用を勝ち取るためにも、まずは経理分野である程度の実績を積みましょう。実務経験が豊富で、即戦力として活躍できることをアピールするためです。

通常の経理(日常の業務や月次・年次・連結など)に加えて、管理会計、国際取引に関連した経理業務、業務改善提案・実行等通常の経理職では経験できない領域に強みがあれば、当該企業での業務内容とのマッチ度を加味してアピールしていくのが良いでしょう。

特に国際関連は昨今需要が高いので強みと言えます。

その他は転職する業界(製造業なのか、ITなのか、小売りなのか等)の特性に合わせた経理経験に関連した業務の棚卸もしておきましょう。

また、30代前半であれば自身の業務スキルがどの程度あるのかという視点のみでも問題ありませんが、30代中盤以降になってくると、チームやプロジェクトをまとめた経験などマネジメント経験・能力が問われるようになってくるため、年齢によってはこのあたりの経験もしっかり積んでおく必要があります。

管理職の能力・経験を積んでから狙おう

一般的に30代以降になると、先ほど記載した通り管理職のポストを任されることも多くなります。そのため、中途採用ではマネジメント能力を求められることもあります。

前職で管理職やマネジメントの経験があれば、転職時に有利に働く可能性が高いです。部署内のスタッフを管理する役職に就いていた、別部署と協力して業務を成し遂げたなど、管理能力をアピールできるような経験を積んでおきましょう。

20代のうちに転職しておく方が楽

30代以降になってくると、相応のスキル・経験が求められます。

採用する側も妥協しないので書類選考の時点からかなりハードルが高くなることから、できればスキルに粗があっても採用してくれる20代のうちに入社してしまうことが重要です。

採用側も年齢で区切っているわけではないのですが、やはり本音は20代が欲しいと思っており、若い人材が不足していて求めていることから、現時点で足りない物があったとしても熱意でカバーできる部分もあります。

もし大手企業の経理を目指すなら早めに動き出した方が良いでしょう。

ただ、もし今いる企業で経験できることがあるのであれば、それらをこなしてからでも遅くありません。

例えば、マネジメント経験などは大企業よりも中堅企業の方が早く積めたりしますし、決算業務などは年単位での取り組みが重要となる業務となる他、中堅企業の方が経理業務全体を経験しやすいため、ケースによっては少し待つのも有りです。

この辺りの転職のタイミングは転職エージェントなどに相談しながら動くのも良いでしょう。

大手の経理業務に就職・転職したい人に知ってほしいこと

ここでは、大手企業の経理職に就職・転職する際に役立つ経理以外のスキルも含めてご紹介します。

幅広い経理業務を経験しておこう

経理業務の実務経験があることだけでは、アピール材料としては不十分です。ベースとなる業務スキルは、どの企業にも共通するものだからです。

交渉力やコミュニケーションスキルなど、金融機関との折衝に活かせる能力があると採用選考で有利に働くでしょう。また、幹部にキャリアアップできる可能性があるのも経理職の特徴です。将来のキャリアを見据えて、幅広い経理業務に携わりましょう。

語学力に力をいれておこう

大手企業には、海外企業と取引したり、海外に進出していたりする企業も少なくありません。そのような企業では、語学力が高く評価される傾向にあります。

特に日本人は英語に苦手意識を持っているため、ビジネスレベルの英語をマスターしている人は重宝されやすいのです。語学力を証明するためにも、TOEICのハイスコアを目指しましょう。

また、国際的な経理資格も注目されています。なかでも、BATICという国際会計検定がおすすめです。

大手企業の経理業務へ転職するメリット・デメリット

大手企業の経理職にはメリットもあればデメリットもあります。転職する前に把握しておきましょう。

高いお給料を安定してもらう事ができる

給料には個人差があるため一概には言えませんが、一般的な傾向としては大手企業の経理職は給料が高めです。

目安としては、30歳で450万円~600万円前後、40歳で700~1,000万円前後とされています。年齢・役職に応じて給料は上がっていくため、安定的な年収アップも見込めます。

また、福利厚生が良い傾向にあり、額面の年収以上に待遇が良くなるケースもあります。

やりがいのあるいろんな経理業務に携われる

グループ企業や株式上場に関する経理業務に携わるチャンスがあることも、大手企業の経理職の特徴です。具体的には、海外子会社の経理や連結決算、開示資料の作成といった業務があげられます。

難易度の高い経理業務に携わることで、自身の成長とやりがいを感じられることでしょう。

経理業務を専門的に学ぶことができる

大手企業の経理部には所属している社員数が多く、業務を分業するのが基本です。担当する業務は狭い範囲になるのですが、突き詰めていくことで深い知識を身につけることができます。つまり、特定の専門分野のエキスパートになれるのです。

会社の経営事情などを把握できる

経理とは、その会社の経営事情を知る重要な職種でもあります。上場企業の場合は、決算時に会計士監査を受けることもあり、財務諸表や会計資料を用意します。通常は幹部のみが知り得る情報を、経理職なら把握できるのです。

幅広い経理業務を学ぶには不向き

大手企業の経理部では分業制が採用されているため、幅広い経理業務に携わる機会には恵まれていません。毎日の業務がルーティン化されていることが多く、自分の範囲外の業務を幅広く学ぶには時間がかかってしまいます。

大手企業の経理への転職におすすめな転職エージェント

大手企業の経理に転職するなら、転職エージェントを活用するのも有効な方法です。以下に、おすすめの転職エージェントを3つご紹介します。

MS-Japan

MS-Japanは、経理・財務・会計士・税理士などを専門とする転職サポートサービスです。第2新卒などの若年層から、30代、40代まで幅広い層に対応しています。

公認会計士の転職にも強いことからわかるように、大手企業やハイクラスの転職も扱っているため、キャリアアップを目指す人にもおすすめです。最新の市場動向を把握し、企業風土や職場環境などの詳しい情報も提供しています。

応募書類の書き方から面接日程の調整、さらには内定後の条件交渉まで、最後までしっかりサポートしてくれます。

企業の管理部門、特に経理の転職実績はトップクラスであり、既に利用されている方も多いかもしれませんが、経理の方が転職を考えるのであれば必ず利用したい転職エージェントの一つです。

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリアは、経理・会計・税務・財務分野などに特化した求人情報サイトです。

創業者が公認会計士ということもあり、経理・会計に関する転職知識は豊富で、転職相談するにはとても良いでしょう。

転職ノウハウを学べるキャリアップセミナーや、採用担当者と話せる採用セミナーなどを実施しており、実務で役立つ動画講座も提供しています。各分野に精通したエージェントが在籍しており、専門的かつ親身なサポートをしています。面接対策なども行ってくれるので安心して転職活動を行うことが出来ます。

一般的な経理職の転職から公認会計士等のプロフェッショナル向けの転職まで対応しており、経理の転職実績は非常に豊富でおすすめの転職エージェントです。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、総合型の転職エージェントで、転職成功実績トップクラスを誇る転職エージェントです。

非公開求人が20万件以上あり、業界トップクラスの求人数です。全国各地の求人を扱っており、地方都市の求人も豊富にあります。

年収などの交渉や面接対策に強く、転職に関するサポートも充実しています。
ただ、経理の転職に特別詳しいわけではありませんので、キャリアの相談等も行いたい場合は経理の転職に強いエージェントを活用した方が良いでしょう。

とにかく求人数が豊富なので、自分でたくさんの求人の中から選んで応募したいという場合にはとても良いです。

やる気と資格の強みを活かして大手への転職を狙ってみよう

大手企業の経理には、大手ならではのメリットがあります。特定分野の経理業務を専門的に学ぶことができ、やりがいのある業務に携わるチャンスにも恵まれます。

安定して高い給料をもらいながら、キャリアアップを目指すことも可能です。経理への情熱と、語学力や国際的な経理資格を武器に、大手企業の転職に挑戦してみましょう。

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