IFRSの経験・知識があるとハイクラスな経理職に転職しやすい?

グローバル

経理の転職を考えた時にIFRSの知識・経験・スキルを持っていると転職する時にかなり有利だと言われています。ですが、どのように有利になるのでしょうか。

そこで、IFRSについて詳しく解説します。IFRSとは何なのか、なぜ転職する時に役立つのかを事前に知っておくことは、採用に関しても大きく関わることなので参考にしてください。

また、IFRS関連未経験だけど興味があるが転職が可能か?といった希望もそれなりに多いので、未経験から転職するケースも記載しておきたいと思います。

なお、本記事では公認会計士などの高度な専門職の方がIFRSを経験するために転職することを想定した内容となっておりませんのでご了承ください。
会計士の場合は、監査経験のみでも会計系コンサルなどへIFRS未経験でも転職は可能ですし、上場企業などへも転職した事例は数多いです。

IFRS:国際会計基準とは

始めにIFRSについて簡単に記載しておこうと思います。

IFRSとは国際会計基準のことをいいます。IFRSは世界共通の会計基準づくりを目指す為に、民間団体である国際会計基準審議会が認定する会計基準のことです。この会計基準は世界共通で次第にその知名度も上がってきています。既に世界では100カ国以上が取り入れています。

なぜ、ここまでIFRSが注目されるのかというと、大きな特徴としてIFRSが原則主義を採用しているからです。原則主義は解釈指針以外は解釈の規定などは示されていないので、各企業がそれぞれ判断し決めることが必要なのです。規則処理よりも自由度が高いので、IFRSを採用する国は増えており、日本国内においても採用する企業は増加傾向にあるので、経理として押さえておきたいポイントとなります。

IFRSと日本基準の違いについて

経理職の転職に有利なIFRSですが、日本基準との違いはどこにあるのでしょう。規定のルールがないIFRSの原則処理と、規定が多い日本の規定処理の違いはありますが、その他にもIFRSと日本基準には違いがあるのです。その違いは会計観です。IFRSが採用しているのは資産負債アプローチを採用していて、日本では収益費用アプローチを採用しています。

資産負債アプローチの場合は資産と負債の差額から企業の利益を計算します。収益費用アプローチというのは、費用と収益の差額から企業の純利益を計算する方法です。この2つの違いがIFRSと日本基準との差なのです。IFRSを学ぶにあたり日本基準との違いについても知る必要があるのです。

そもそもIFRSについて詳しく知りたい方は公認会計士協会のIFRSの基礎知識のページを見るとわかりやすいかと思いますのでご覧ください。

経理職の人がIFRSの経験や知識を取得するメリットについて

現在経理として勤務している方が新たにIFRS理解することでどんなメリットがあるのでしょうか。

ここではIFRSを知ることでどんなメリットがあるのか紹介します。

大手・外資系企業への転職が目指せる

IFRSに関する知見を身につけることで、大手・外資系企業への転職を目指すこともできます。なぜなら、これからますます経済はグローバル化していきます。その中で世界共通の会計基準への注目は世界中で高まっています。日本でも次第にIFRSを取り入れる企業も増えてきています。経理の転職を目指すなら、将来を見据えたIFRSのスキルを高めておくとかなり目立つ存在になるでしょう。

年収を大幅にあげることができる

まだまだIFRSに精通している人材が少ない中、IFRSの知識を持っていることでIFRS導入期の企業等から頼りにされる存在になります。その為、転職後には早い段階で給与がアップする可能性もあるのです。どのようなキャリアを歩んでいきたいかにもよりますが、年収をアップさせたいと考えているなら、他の経理の人との差別化を図る為にもIFRSについての知識を学び、自分にしかできない活躍をしましょう。

語学力を身に着けておくことで活動の幅は広がるかもしれない

経理と語学力というのは一見すると関係がないように見えますが、実は語学力のスキルがあるかないかで経理の転職はかなり左右されるのです。グローバル化が進む中、経理の種類も増えてきました。例えば、英語で書かれた会計を日本の基準に置き換える英文経理は語学力がないと行うことができません。語学力を身に着けるということは、経理の活動の幅を広げるということなのです。

IFRS適用企業が増加していく

IFRSというと大企業のイメージがあるかと思いますが、昨今は中小企業でも導入する動きがあり、IFRSの任意適用企業は増加傾向にあると言えます。

金融庁が公開する会計基準を巡る変遷と最近の状況のIFRSの適用企業数のページを見ても徐々に増えていることがわかります。

今後も増加傾向であることを考えると、IFRSについての知見があることは経理としてのキャリアに大きくプラスに作用すると言えるでしょう。

IFRS未経験でも転職は可能か?

IFRSに興味があり勉強はしているけど実務としては未経験という方は多いのですが、実務的に未経験であったとしても転職は可能です。

近年はIFRS経験者は少しずつ増えてきていますが、基本的に労働市場にIFRSの開示業務経験がある人材がほとんどいないので、企業側もそもそも採用できないといった問題があり、一定度以上の経理経験・知識があれば転職できるケースが多くあります。

どのような業界・規模の経理としてIFRSに携わるか次第ですが、基本的に大手企業であることが多いので連結決算の経験が求められ、上場企業での連結決算の経験があれば受け入れてくれる求人企業は多いです。
後は、当然ながら英語でのコミュニケーションに抵抗が無いといった条件が付されるかと思います。

いずれにせよ、未経験での転職例は多いので、IFRSに興味のある方はエージェントなどに相談してみると良いでしょう。

IFRSの知識・経験を取得する方法とコツについて

未経験でも転職できるとはいえ、事前の勉強はしておいた方が良いです。

実務で経験する以外でIFRSを勉強するにはどんな方法があるのでしょうか?

必ずしも資格が必要な仕事ではありませんが、資格・検定の勉強を行うことで一定のスキルを身につけることができます。

アビタスのIFRSコースで勉強ができる。

アビタスは、2008年に日本で初めて本格的にIFRSを学べるコースをスタートさせ、多くの人にIFRSについての基礎を教えてきました。アピタスはIFRSの検定試験に対応した問題集など、資格をとる為のカリキュラムが充実しています。IFRSについて詳しく学ぶことができます。初めてIFRSを学ぶ時には最適なコースなのではないでしょうか。

IFRS検定の概要について

IFRS検定試験では、世界中に普及しているIFRS(国際会計基準)についての知識と理解力についてを試験します。受験資格に制限はなく、試験の時間は2時間設けられています。試験は60問のマークシート形式で行われ、その正答率で合格は決まります。合格ラインは60%以上で、その合格率は平成29年度に行われた第30回IFRS検定では75%でしたが、近年は50%から70%程度で推移しているように見えます。
参考:IFRS検定試験結果

参考書を使って独学で勉強することもできる

やはりIFRSの知識を学ぶなら参考書を使って独学で勉強することも大切です。なぜなら経理という仕事は、あらゆる方向から詳しく知識を得ることが必要なのです。独学で学ぶことにより気づかされることもたくさんあるでしょう。経理の転職を成功させるには自分に合った参考書を選び、自分のペースで勉強することも時には必要なのです。

IFRSを勉強しても転職できるとは限らないことに注意

IFRSの知見はキャリアアップをしていく上で有用ですが、上記検定の勉強をすれば良い先へ必ず転職できるかというとそうとも限りません。

結局のところ転職においてはこれまでの実務経験が重要視されるからです。

未経験者の転職の項目で記載した通り、上場企業での連結決算の経験がある方であれば転職しやすいですが、それ以外の一般的な中小企業で日常経理をやっていたようなケースだと厳しい可能性が高いです。20代若手などであればポテンシャル採用枠も多いため、勉強で得た知識を活かしてIFRSに関連する業務経験が積める経理などへ転職することも可能かもしれませんが、この辺りは転職する企業規模・レベル・バランスとあなたの年齢などによるところもあるので一概に言えません。

現在のご年齢と今後のキャリアを照らし合わせた上で、勉強をするのか転職をするのかなど検討すると良いでしょう。

判断がつかないケースでは、現時点で転職の可能性があるのかエージェントなどから情報収集するのがよろしいかと思います。

転職エージェント活用であなたのスキル・IFTSスキルを最大限活かせる場所へ転職

経理の転職を考えているなら様々なアドバイスをしてくれる経理に強い転職エージェントを活用しましょう。IFRSの知識を持っていることを伝えておくことで、スキルを最大限に活かすことができる職場、キャリアアップが可能となる求人先への転職も可能となります。

また、IFRS未経験で今後チャレンジしていきたいといった考えをお持ちのケースでも、現時点で転職が叶うのかどうか、どういったステップを踏んでキャリアを積んでおくべきかなど確認しておくと良いでしょう。

参考までにIFRSに興味がある方が利用すると良いエージェントの一例を記載しておきます。

MS-Japan

経理のスキルを活かした転職を考えている時には、MS-Japanを活用するのも良いのではないでしょうか。管理部門に特化したエージェントでその品質はとても高く信頼性もあります。担当者のサポートも充実しているので、自分の希望する企業への転職に大いに力になってくれます。

公認会計士の転職支援も行っているので、IFRS導入関連の求人も含めて選択肢はかなり多いです。

経理が転職することを考えた際は基本的に登録しておきたいエージェントと言えます。

JACリクルートメント

特定のスキルに特化しているJACリクルートメントを活用することも経理の転職にはとても役立ちます。特に語学力に関してのスキルがあると利用しやすく、外資系の企業やグローバル企業に強いのが特徴的です。語学力を必要とするIFRSだからこそ向いている転職サイトともいえます。

ロバート・ウォルターズ

外資系に特化した転職エージェントといえばロバート・ウォルターズはどうでしょうか。外資系企業や日系グローバル企業への転職で年収アップしたい人には、外資系の求人が豊富な転職エージェントが最適です。また、コンサルタントによる企業への対策が充実しているので、選考通過率がとても高いのが特徴的です。転職への不安を抱えていても安心して任せることができます。

ジャスネットキャリア

経理の転職にとても強い転職エージェントです。
創業者が公認会計士ということもあり、会計・経理・財務に関する転職事情に精通しているため、経理職としてレベルアップするための転職を実現するのであれば転職相談しておくべきでしょう。

ジャスネットでは、IFRS・USGAAP支援サービス等を企業に対して行っており、IFRSを活かしたレベルアップのための転職をお考えであれば一度転職相談してみましょう。

可能であればBATIC~国際会計検定も狙ってみよう

もしも可能であればBATIC~国際会計検定も狙ってみてはいかがでしょうか。この検定試験は英語による会計取引と国際会計理論への理解力を求めるもので、持っていると国内外で活躍することができます。そして、IFRSの基準を元に出題されているので、IFRSの勉強をしていればかなり有利です。IFRSと合わせて持つことで更に転職への強みになります。他者との差別化を狙うのなら、BATIC~国際会計検定の資格も考えてみてはいかがでしょう。

世界の経理知識を身に着けることで外資系企業に強くなる

経理の転職を考えているのなら、IFRSなど世界の経理知識を身に着けることは大切なことです。世界の経理知識を学ぶことで外資系企業に強くなることができます。グローバル化が進む社会で外資系企業を意識することは、転職の時に選択肢を広げることにも繋がります。大切なのは経理の将来性を意識した資格を取るということです。

IFRSを経験しておくことで需要が高い経理になれる

今後の動向も踏まえると、IFRSの経験を積んでおくことはメリットが高いと言えます。

また、基本的には大手企業であることが多いので、転職することで年収も含めた待遇面のUPが期待できます。

キャリアアップと待遇アップを実現しつつ働きやすい環境も手に入れることができる可能性が高まりますので、仮にIFRS未経験であったとしても興味がある方は転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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株式会社インテグラルベース士業Job運営事務局編集部(管理部門領域)
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