国際税務に強みのある税理士の転職 おすすめの転職サイトも紹介

国際税務というと、Big4税理士法人での就業を思い浮かべる方も多いかと思いますが、
最近少しずつではありますが、Big4からの転職者(転職したい予備軍)が増えており、少数精鋭で国際業務をやっている会計事務所やコンサルティング会社はないか? 事業会社の税務室や国際部門で働ける求人はないか?というような相談を耳にするようになりました。
そこで、今回はそうした希望をお持ちの方向けの転職情報を記載したいと思います。

中小企業を対象とした国際税務業務が行える会計事務所やコンサルティング会社がひそかに人気の転職先に

国際取引や海外進出が当たり前になってきて久しいですが、
海外展開する企業は大企業だけではなく、中小企業にとっても大きな課題の一つになっています。

その理由として、移転価格を始めとする国際税務に対応できる税理士が不足している点と国際業務を取り扱っている会計事務所はBig4を始めとする大手が中心のため、依頼のためのフィーが高く、中小企業からするとハードルが高いという点があげられます。

そのような環境の中、Big4や大手の会計事務所、コンサルティング会社で国際税務の経験を積んできたスキルの高い方が独立し、中小企業向けの国際サービスを提供する会計事務所やコンサルティング会社を設立するケースが近年増えています。

こうした事務所では、Big4では経験できない業務経験を積むことができます。

Big4にいると、どうしても単純な書類のチェックや手続き的な業務が多くなりがちですが、中小企業が相手の場合、経営者が国際に関する知識をほとんど持っていないケースもあるため、しっかりと対面でコンサルティングしていく必要があるのです。
そのため、書類や手続き的な業務のみならず、クライアントの生の声を聞きながら業務を進めていく必要もあり、勉強になることも多いようです。

また、会社を一から作っていくという点において、こうした少数精鋭の事務所やコンサルティング会社で働くことで、早々に幹部として活躍することも可能になるため、経営視点での業務スキルも身につくことから、将来独立を考えているという方や純粋にスキルを伸ばしたいとお考えの方にも、ひそかに人気となっています。

年収に関しては、Big4の時よりも下がるケースが多いのですが、それでも遜色ない程度にもらえるところも多く、また活躍することで大きく伸ばせるのも魅力の一つとなっているようです。

こうした国際税務に強い少数精鋭の会計事務所にてキャリアを積みたいとお考えの税理士の方も増えており、特にBig4で現在国際税務を行っているような方が、もっとクライアントと接する立場で仕事がしたいということで、転職を検討する方も増えております。ただ、こうした会計事務所やコンサルティング会社はあえてHPを持っていないケースや、採用情報を表に出していないケースもあり、自力て転職するのは難しいこともあります。

そうした場合、転職エージェントに相談するのが良いのですが、こうした事務所への転職の場合、大手系の転職エージェントは弱いため、会計事務所や士業向けに転職サービスを展開しているところを利用するのが良いでしょう。

MS-Japan
税理士・会計事務所業界の転職に精通した東証プライム上場企業の転職エージェントのMS-Japan
事業会社の管理部門への転職のイメージが強い同社ですが、会計事務所の求人もかなり保有しています。

求人の数がとにかく豊富なので、マッチする転職先が見つかりやすく、国際に強い会計事務所への転職はもちろん、事業会社の税務室やグローバル企業への転職というところまで視野に入れるのであれば、こちらの転職エージェントは良いでしょう。

転職支援実績が豊富なので選考に関する役立つ情報が得られるだけでなく、事例も踏まえてキャリアに関するアドバイスもしっかりもらえるのは良いでしょう。

レックスアドバイザーズ
レックスアドバイザーズ

国際税務を取り扱う各税理士法人や税理士法人系コンサルティングファーム等の求人の取り扱いがしっかりあり、各事務所の特徴も押さえてくれているので非常に参考になる情報が手に入ります。
国際というと大手税理士法人のイメージですが昨今は少数精鋭の事務所で良質な国際税務案件を取り扱うところも増えているので、そうした事務所も押さえていることから良い転職が実現できる可能性の高いエージェントです。
※少数精鋭事務所はタイミングにより募集していないケースも多くあります。

HUPRO(ヒュープロ)

会計事務所を始めとする士業系の転職に強く、大学との共同研究による独自開発の「AI」を用いた転職診断が行えます。

10,000件以上のデータに基づいた解析を行っており、
有給消化率や残業時間、休日日数等のデータも踏まえているので、年収を上げたい税理士やハイレベルな業務をやりたい「キャリア志向」の方だけではなく、「仕事と家庭を両立しつつキャリアアップをしたい」とお考えの方などそれぞれの希望にピッタリマッチした求人が見つかります。
会計事務所はもちろん事業会社やコンサル系の求人も豊富なため、国際に係わる転職先を幅広い選択肢の中からスピーディーに見つけることができます。

AIを活用することで、転職活動そのものを効率化するとともに、人の思い込みによるミスマッチを補完してくれるので、マッチする求人が見つかりやすいでしょう。
転職エージェントに登録したものの見当違いの求人がたくさん送られてきてウンザリしているという利用者も増えています。

AIによる転職診断だけではなく、
多くの税理士や会計事務所スタッフの転職支援実績のある専門のエージェントにLINEやメール、電話で24時間相談ができるので、転職相談を重視したい方にもおすすめです。

手軽に利用できるだけでなく、人に相談することもできるのは良いでしょう。

たった5分のAI転職診断であなたにぴったりの転職先を見つけることができるので、この機会に転職診断をしてみてはいかがでしょうか。

ジャスネットキャリア
税理士・税務会計スタッフの転職に強く転職相談に評判のあるエージェントのジャスネットキャリア
これまで2万人を超える転職希望者(公認会計士、税理士など)のサポートを行っており、会計事務所の求人も多数保有しています。
国際税務に強い会計事務所の求人のみならず、一般企業の経理への転職に強いため、企業の国際関係の求人の紹介も受けられるでしょう。

会計業界に限らず、企業・会計事務所と幅広い視点で国際関係のキャリアを模索していきたいとお考えの方におすすめです。

商社やグローバル企業の税務室等に転職したい税理士

こうした希望を持つ税理士は意外にも少ないのですが、事業会社の税務室に転職したい場合、コンフィデンシャル案件のケースが多いので、ヘッドハンティング会社等に登録して転職されることをお勧めします。

ただ、注意しなければならない点として、事業会社の場合、Big4税理士法人よりも年収が下がってしまうケースも多々あります。
年収を気にされるのであれば、慎重に転職先を選ぶようにしてください。なお、見た目の年収は下がることも多いのですが、福利厚生まで含めたトータルで計算すると、事業会社の税務室の方が手厚いことも多いので、トータルで見るようにしましょう。
商社やグローバル企業、海外子会社コントローラーなどへの転職をお考えであれば事業会社の専門家向け求人数が多いMS-Japanはとりあえず利用しておきましょう。

なお、Big4の国際部等に転職したいという相談もよく受けますが、Big4への転職であれば、上記に記載した転職エージェント含め、どこに登録しても求人は保有しており、Big4に関する情報というのは比較的とりやすいので、どこの転職サイトに登録しても、得られる情報に大差はないことから、気になるところに登録して求人を紹介してもらえば問題ないと考えます。
もちろん、自身で自己応募するという形でも問題ないでしょう。

グローバル

国際税務に限らず、税理士としてどのようなフィールドへと転職できるのか興味がある方は以下もご参考ください。

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最速転職HUPROでは求人数が多いのはもちろんのこと、各事務所の情報をしっかりと提供。また、スキル要件に基づく高精度なマッチングが可能なことから、自分にマッチした求人先をお探しの方におすすめ!税理士資格者はもちろんのこと、会計事務所スタッフ(科目合格者や簿記2級等)の方が税理士試験勉強に適した事務所を希望するケースでも良いでしょう。
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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ