会計事務所の転職で繁忙期・閑散期で違いはあるのか?

会計事務所業界に限らずどの業界でも繁忙期明けの閑散期に求人が増えるから閑散期に転職活動するのがよい、というようなことを聞くことがあるかと思います。

確かに意外と繁忙期というのは退職者が出ない時期で、繁忙期が明けた閑散期に退職する人が多くなることから、そのあたりから求人が増えるのは事実です。

また、そもそも繁忙期は採用側も忙しくてなかなか採用活動が出来ないという事情もあります。

そのため、繁忙期よりも閑散期の方が求人数は多く、一見するとその時期に転職活動をした方が良いと考えがちですが、昨今の状況を考えると必ずしもそうとは言い切れません。

こうしたことも踏まえて会計事務所の繁忙期の転職などを考えていきたいと思います。

会計事務所の繁忙期は1月から5月末あたり

ちなみに会計事務所の繁忙期というと会計事務所に業界に限って言えば、個人の確定申告や法人決算等の都合から1月後半~5月中旬あたりまでが繁忙期にあたります。

場合によっては年末調整が始まる12月から繁忙期だという人もいるかもしれません。

そのため、これまでは6月あたりあるいは税理士試験結果発表のある8月から転職で動き出せるように、といったようなことを聞いたことがある人もいるかもしれません。

繁忙期はそもそも自分自身が忙しくてなかなか転職活動できないという事情もあるでしょうが、それでも一般的な繁忙期に転職活動を行い、繁忙期明けすぐから新しい会計事務所や転職先で働き始める税理士や会計事務所スタッフの方も多いのです。

会計事務所業界の転職市況は売り手有利で1年中良い人がいれば採用するというスタンスの会計事務所は多い

まず、近年の転職市況は過去の十数年とは明らかに違うということはご存知かと思います。

コロナ等に見舞われ一時求人が激減した時期もありましたが、基本的には売り手有利の状況が続いており、会計事務所のみならず多くの企業が通年で採用活動を行っており、一年中転職チャンスの機会があります。

確かに繁忙期明けは求人が増えるのですが、一方で退職者も同じくらい増えるためライバルも増えます。

また、求人は増えますが、あなたの希望する求人がその時期に出るかどうかはわかりません。

そのため、求人が増える時期に転職活動をした方が良いとは必ずしも言えません。

また、最近は良い人がいれば採用したい、というスタンスの会計事務所も多いため、転職エージェント等に良さそうな人から登録があったら提案してほしいとお願いしている会計事務所もあります。

こうしたケースだと繁忙期・閑散期等に関わらず採用が決まってしまうケースも多いので、あなたが転職エージェント等に登録したタイミング等によって、あなたにとって良い転職先があるかどうかが変わります。

特に繁忙期に差し掛かる1月末~5月は比較的転職活動を行う方が少なくなる傾向にあるため、ライバルも少なくなり、転職できる可能性が高まるケースもあります。

そのため、現在では多くの方が転職エージェントに登録し、希望条件を伝えたうえで、繁忙期・閑散期にとらわれず、情報をサーチしながら中・長期での転職を行う方も増えています。

自身で求人サーチをするのは大変ですので、転職エージェントに条件を伝えておくと、条件に合った求人等を変わって報告してくれます。

そうして準備だけ進めておき、タイミングよく良い転職先が出てきた段階ですぐに応募できるようにしておくことでスムーズに転職先が決まります。

また、採用側も採用業務を担当する人材の不足に悩んでおり、たくさん応募されると対応が難しくなるため、転職エージェント等に依頼する会計事務所が増えています。

古くから会計業界の転職支援を行っている税理士に精通した転職エージェント等に相談してみても良いかと思います。

あるいは忙しくてそもそも転職活動をすることができないという方もいらっしゃるかと思います。
そうしたケースでは、最近ではAIを活用して超効率的に転職ができるサービスがあるので、そのようなものを活用しても良いでしょう。

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会計事務所の繁忙期は取り扱うクライアントの種類や業務形態により異なる

また、上記に記載した繁忙期はあくまで一般的な会計事務所の繁忙期になりますので、例えばコンサルティング業務を中心に付加価値の高いサービスを提供しているような会計事務所や会計系コンサルティング会社ではこの限りではありません。

記帳代行等の単純業務や確定申告等の業務とは無縁の会計事務所も多数存在しており、レベルの高い業務にチャレンジしていきたいとお考えの方はそもそも繁忙期・閑散期など気にせずしっかり情報収集しながら転職活動を行ってください。

こうした転職先も求人媒体には求人を出さない傾向にあるため、転職エージェントに確認すると良いでしょう。

転職エージェントに関して知りたいという方は以下にも会計事務所の転職に詳しいエージェントについて記載していますのでご確認ください。

税理士の転職サイト・エージェントを紹介!

会計事務所の転職は繁忙期・閑散期にとらわれる必要は無い

結局のところ、確かに繁忙期・閑散期で求人の量に違いはありますが、今の転職市況であればそこは気にしなくても問題無いと言えます。

むしろ気にするべきなのは、あなたにマッチした求人がいつ出てくるのかという部分です。
1年中求人はたくさん出ていますが、あなたに合う求人先がいつ出てくるかは誰にもわかりません。

そのため、しっかり情報収集を行いながらの転職活動を行うことをお勧めします。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ