公認会計士の転職失敗と後悔【事例で学ぶ】

公認会計士転職失敗事例

本記事では公認会計士が転職に失敗する例を見ていきたいと思います。

職種に関わらず転職することが当たり前の時代になりましたが、その一方で転職に失敗して後悔されるケースも多く見受けられます。

会計士も同じような傾向にあると感じます。

会計士の場合は他の職種と違って転職回数が多少増えても転職市場で大きく不利になるといったことはありませんが、それでも無駄に転職を繰り返すのはデメリットとなりますので注意すべきと言えるでしょう。

それでは会計士の転職失敗例や後悔するパターンなどを見ていきたいと思います。

会計士が転職で失敗する要因

まず初めに会計士が転職に失敗してしまう要因と失敗回避のためのアクションについて見ていきたいと思います。

知り合いに誘われて入社した失敗

転職を後悔する例の代表的なものに「知り合いに誘われて入社したんですが、、、」というものがあります。

会計士の場合IPO準備中のベンチャー企業への転職でこのケースをよく聞きます。

例えば知り合いのベンチャー企業の社長から手伝って欲しいという形で声をかけられ、しっかり吟味しないで転職を決めてしまったというケースや、既にCFOとして参画している先輩あるいは友人の会計士から誘われて入社するパターン等があります。

ビジネス上で「誘われる・声を掛けられる」という経験が少ない方が多いので、誘われたことの嬉しさが大きすぎてしっかりと吟味せずにジョインしてしまうことが多くあります。

大当たりの職場を引くことも稀にありますが、だいたいにおいて転職を後悔することが多い傾向にあり、信用できる人の誘いだからといって安易に決めない方が良いでしょう。

失敗の具体的な内容としては、ビジネスがうまくいかずに最後はゴタゴタになって後悔するケースがある他、人間関係が悪くなって居難くて後悔するパターンが多いかなと思います。

友人とプライベートで接する分には仲良くできていたが、仕事で接してみたら価値観が合わず、仲が悪くなって疎遠になるというケースも多くなっております。

また、先輩に誘われて入社したケースでは永遠にその先輩の直属の部下のような形で所属し続けることになったなど、意に沿わない状況になってしまって腑に落ちないといったケースもあります。いいように使われてしまっていると言った形でしょうか。

様々なケースがあるのですが、何かしら人間関係や所属するグループの関係性にヒビが入り面倒なことになったというケースがあります。

知り合いから声を掛けられること自体は悪いことではありませんが、落ち着いてじっくり検討するようにしてください。

知り合いだからといって与えられた情報を鵜呑みにするのではなくしっかりと情報収集をし、疑問に思うことがあれば話をつめて比較検討の上転職するか決めるようにしてください。

後は、会計士同士の知り合いでファームを立ち上るからジョインして欲しいということで誘われるケースもありますが、これももめることがあるのでしっかりと確認するようにしてください。

というのも、こういったケースでは友人関係あるいは先輩後輩といった関係性から金銭面を含む就労に関する諸条件ついてじっくり話をつめていくことができないという問題が発生し、いろいろ未確認のままジョインしてしまって後悔するケースが多くあります。特にお金の問題が絡むと本当に厄介でこじれるので注意が必要です。

後は、辞めたくなっても人間関係の悪化を恐れて辞め難いという問題が発生することもよくあります。悶々とした日々が続きます。

辞め難いという問題もやっかいです。

知り合い同士でやっている事柄において、そこから自分だけ抜けるということに罪悪感を感じる人は多い傾向にあるので知り合い経由というお話の際はくれぐれも慎重に対応するようにしてください。

なお、知り合いに誘われて転職するケースすべてがこのようになるわけではありません。通常の転職活動と同様に慎重に判断すればよかったと後悔するケースがあるため、注意として記載させていただきました。

参考として、IPOベンチャーに興味のある会計士はベンチャー企業でIPOを経験したい公認会計士の転職のページもご覧ください。人間関係も含めたIPOベンチャーへの転職での失敗ケースなども記載しています。

友人・先輩会計士の情報を鵜呑みにしてしまい失敗

同じ会計士として働く仲間の情報は有益ですので、友人・先輩から話を聞くこと自体は悪くありません。むしろ良いと思います。

具体的に希望する転職先企業があるケースではかなり有効で、当該法人に知り合いが所属しているのであれば生の情報をリアルタイムで聞くことができるので、貴重な情報と言えるでしょう。

そのため、転職の相談を友人あるいは先輩にすることが悪いわけではないという前置きを先にしておきます。

ただ、注意しなければならない部分もあります。

まず、あなたと先輩・友人とは価値観が違う可能性があるという点を理解する必要があり、何を良い・悪いと感じるかは人それぞれですので「価値観」に関わる情報を収集をするケースでは注意を払いましょう。

例えば、「雰囲気が良いかどうか」「ワークライフバランスがとれるかどうか」といった事項に関する情報を得たいと思った場合、何をもって雰囲気が良いと感じるかは人それぞれですし、ワークライフバランスといっても人によりその定義が大きく異なりますので注意が必要となります。

残業が月平均20時間以内であればワークライフバランスがとれているという人もいますし、残業が無くてフルリモートOKや子育て支援などを重視し柔軟な働き方に対応してくれることをワークライフバランスという人もいます。

なので、感覚的な部分の話が多くなるのであれば、ある程度言葉の定義を明確にしたうえで話をした方が良いでしょう。何をもって雰囲気が良いと定義するか、ワークライフバランスがとれるとはどういったことを指すのかこうしたことが曖昧のまま話を聞いて勘違いするケースも多々あります。

よく知っている友人だから相手の価値観もよく分かっているし大丈夫、と思う人もいるかもしれませんが、先程記載したように、仲の良い友人とビジネスを一緒に始めたけど一緒に働いてみたら価値観や方向性のズレからうまくいかなかったといったことは多くあります。

働くことの価値観も同様で、同じような感覚を持っていると思っていたら、実は違ったんだってことは結構あるので、その友人や先輩会計士からもらうアドバイスの内容いかんによっては注意しましょう。

後は、そもそも論として、その友人は転職市場に詳しいわけではないと思うので、広い視点で物事を見ることができていないケースもありますし、悩みに応じた的確な転職アドバイスができているかどうかわからない部分も多いことは理解した上で相談しましょう。

また、相談を受けた相手はそもそも自分のことではないので、そこまで本気で考えたり調べたりして情報提供しているわけではないことが大半です。

友人に相談すると「絶対転職した方が良いよ!」などと気軽にアドバイスしているケースもありますが、本気であなたのことを考えての回答ではないことが大半でしょうから、相談の内容によっては参考程度にとどめるのが良いかと思います。

実際に友人の勧めで転職をし、転職した先でうまくいかなったケースにおいて、その転職をすすめた友人に対して酷く怒っている方に出会ったことがあるのですが、こうした転職などの人生を左右するかもしれない事柄の意思決定を人に委ねるのは危ないですし、自分のことなので人のせいせず、後悔しないためにも自分で意思決定をするようにしてください。

転職ブログや転職お役立ち情報サイト、Youtubeなどを信用しすぎて失敗

このサイトも転職情報を配信するメディアであり、そうしたものの一つに該当しますので、慎重に閲覧していただきたいのですが、こうしたネット上の情報提供サイトは運営にあたっては皆様に有益な情報を届けたいと思っていたとしても、ポジショントーク的なものが発生する可能性はゼロではありません。

個人のブログサイトやメディアも同様です。

ブログにしてもメディアにしてもそこに何かしら利得が発生するからやっているという方が9割以上で、純粋に情報発信がしたいという意思でブログをやっているというケースはほぼ皆無です。そこに何かしらの意思が働いていることを理解した上で読むようにすると良いでしょう。

また、ブログなどのテキスト情報に限らず、最近はYoutubeなどの動画類も同様です。

そうしたことを理解した上で閲覧するようにしてください。

そのうえで、各種サイトの情報を参考していくにあたって、例えば「会計士がワークライフバランスを取りたかったらコンサルは激務だからやめておきましょう」といったことが書かれているケースがあったと仮定して、それは正しい面と正しくない面の両方があったりするケースがあるのですが、こうした書かれている情報も文面そのままに受け取るのはやめておいた方が良いでしょう。

記載内容は一般論としては正しいのですが、コンサルであっても会計系であれば昨今は在宅OK残業ほぼ無しの会計コンサルもありますし、場合によってはコンサルを経験しておくことで、数年後にワークライフバランスをとりながら働くための経験とスキル身につけることができるようになるので、ワークライフバランスを目指すケースでも人によってはコンサルに転職しておいた方がよいケースもあります。

上記はあくまで単なる一例ですが、こうしたケースのようにある事柄について書かれた情報が全ての人にとって有益(もしくは当てはまる)というわけではなく、ただ単に一般論として何となく記載されているケースが多いので、個別の事情に当てはめた際は最適ではないケースというのは結構多くあります。

そのため、断片的な情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、様々な角度でその事柄についての情報を収集し、否定的あるいは不都合な情報も目に入れながら総合的に情報を集めていく必要があります。

特に最近のWebツール(Google、Twitter(X)、Youtube等)はあなたが気に入りそうな情報を自動的にAIがピックして提示してくれるようになっているので注意が必要です。

何かを検索した際に表示される情報もカスタマイズされることが増えてきました。あなたが気に入りそうな都合の良い情報ばかり目に入ってくる状況は増えているので多少注意して閲覧するのがよいのかなと思います。

なお、言うまでもなく、口コミサイト(Googleの口コミ含)も上記と同様に注意して閲覧した方が良い他、「正式なサービスサイト(例えば転職サイト内のコンテンツ等)」でも同様の注意が必要です。

転職サービスを提供するエージェントも、コンテンツを外注しており、外部のライターが書いていることも少なくありません。そこを踏まえると見えてくるものがあるかと思います。

サービスを提供する企業側も、得意なゾーン・不得意なゾーンが必ずあります。

そして、自社で売上を上げるためには、得意なゾーンを良さげに見せていく必要があるので、一面的に見るのではなく、複数の面から検討するようにしましょう。

もっとも、このことは転職に限らず何でもそうで、皆さんが勤務する企業でも同じですし、普段の買い物なんかでも同様のことが言えるでしょう。

こうしたネット上での情報に翻弄されて転職失敗するケースも多少あります。

SNSに影響されて失敗

上記と関連する事項なので続けて記載させていただきますが、昨今はTwitter(X)等のSNSを利用して情報収集される方も多いかと思います。ご存じの通りTwitter(X)などのSNSはポジショントーク・自己都合の巣窟なので、情報の取得には注意が必要です。

信頼に値すると判断可能な発信者もいらっしゃるかと思いますが、様々な発信者がいるので、上記のWebブログ・メディアなどの項目で述べたような部分を注意するようにしてください。

なお、誤解しないで頂きたいのがTwitterにしてもメディアサイトにしてもそれらの情報配信が全て悪だから見ない方が良いといったようなことではなく、注意をもってコンテンツを見る必要があるという意味合いになりますので、こういった情報収集をすること自体が間違っているというわけではありませんのでご注意ください。

転職エージェント任せになっている

レックスアドバイザーズなどの老舗の会計士向けの専門転職エージェントから新興系の新しいエージェント、ヘッドハンティングサービスなど、広く転職サービスを利用される会計士の方は非常に多いのですが、情報収集から意思決定まで転職エージェント任せになってしまっている人も多くいらっしゃいます。エージェント任せになりすぎるとミスマッチによる転職失敗が発生するケースが多いのでご注意頂きたいですが、詳細は別の記事中に全く同じ内容のコンテンツを載せているのでそちらをご確認頂ければと思います。

>>会計士が転職に失敗しないためにはエージェントに頼るだけではダメの項目へ

なお、言うまでもなく、求人を送り付けてくるだけといった質の悪いエージェントを利用して転職に失敗しましたというのは論外ですので、登録したエージェントがダメそうだなと思ったら切るようにしましょう。

後は、会計士に特化しているエージェントであったとしても、会計系コンサルの求人はあるけど事業会社の求人はあまり持っていない、事業会社の求人はたくさんあるけど会計業界(事務所含)には全然詳しくないなど、エージェントごとに得手不得手がありますので、その辺りも加味して選ぶようにしましょう。

エージェント情報が気になるケースでは以下の記事もご参考ください。

会計士向け転職エージェントを転職先や悩み別に比較して紹介

この他にも要因はいくつかありますが、概ね情報収集といったところに要因があると言えるかなと思います。

公認会計士が転職失敗で後悔するよくあるケース

続いては転職して後悔するケースについて見ていきましょう。

事業会社へ転職して後悔する会計士は多い

最近は減ってきましたが事業会社への転職が盛んだった時期が数年前にあり、そのころは会計業界への出戻り転職も多かったです。

事業会社の風土に合わない会計士が多いという問題もあるのですが、それ以外にもワークライフバランスや福利厚生といった部分でやらかすケースも多く、思い込みや単なる情報収集不足での転職失敗が結構ありました。

この辺は公認会計士の事業会社の経理への転職|転職失敗する人が多い?のページで解説しているので興味のある方はご覧ください。

また、ワークライフバランスについては会計士がワークライフバランスを意識した転職をする上で知っておきたい事で解説しているのでご覧ください。

事業会社といっても様々な会社があります。

見かけは良くても内情は、、、という会社も多いですし、待遇面は監査法人とは大きく異なります。監査法人と事業会社の違いや当該求人先企業の特徴など様々な視点でしっかりと情報収集してください。

また、仕事内容の面でも監査以上に単調でつまらないといった状況に嫌気がさして辞めるケースもあります。

大手上場企業だから大丈夫だろうといった形で安易に入社して後悔するケースも多いので気を付けましょう。

残業減らすための転職のはずが増えてしまって後悔。面接で情報を引き出そう

上記にも関連する事項ですが、残業時間を減らしたいということで監査法人等から転職を検討されるケースも多いのですが、転職したらかえって残業時間が増えたというケースは多いです。

監査法人は確かに繁忙期は残業が多くなりますが、それ以外は休みが取りやすかったりしますし、繁忙期明けなどは長期休暇もとれます。一方で、事業会社だと長期休暇がとり難かったりして休める日数まで考慮すると労働時間が結果的に増えたというケースも多くあります。

また、月間平均残業時間の開示などが求人票などでもされていますが、この辺りの表記マジックに引っかかってしまう人も多くいます。表記されているのは会社全体の残業時間の平均であることが多いので、あなたの所属する部門の残業時間がどうなのかをしっかり確認するようにしましょう。また、会計士の場合、特殊なポジションでの就業になるケースもあるので、求人票記載の残業目安が当てになるものなのかどうか、慎重に判断するようにしてください。

その他注意事項としては、残業時間削減をアピールする企業もありますが、こうした取り組みを必死にアピールする会社は逆に残業体質であるケースもあるので、実態を把握する必要があります。

面接時に逆質問のコーナーがあるので、うまく話を引き出してチェックするようにしましょう。

残業時間以外にも面接の場で確認したい事項はあるかと思いますが、質問の仕方を間違えると悪印象を与えますので、質問の仕方が重要となりますが、この辺りの欲しい情報の引き出し方は別ページになりますが、会計士向け転職エージェントの紹介ページ内の>>情報を引き出すにはどうすればいい?の項目で残業時間も含めた面接時における各種情報の引き出し方のポイントについて解説しています。
当該項目のちょっと下の方になります。
参考になるとは思いますのでご覧いただければと思います。

税務を経験したいということで会計事務所へ転職して後悔するケース

会計士が将来独立を考えた際に税務を経験しておきたいと考える人も多いかと思いますが、その際にどの会計事務所へ転職するかというのは非常に重要です。

このケースでよくある失敗が、思ったような税務業務の経験ができないという問題の他、待遇が悪すぎるという問題を抱えるケースが多々あります。

税務を経験したい公認会計士の会計事務所・税理士法人への転職の注意点で詳しく記載しておりますが、税務未経験の会計士を受け入れてくれる会計事務所はあるにはありますが、年収が大きく下がるなどの問題が発生するケースが多くありますのでどの事務所へ転職するかという事務所選びは非常に重要です。

ただ、会計士の方は意外と会計事務所業界に疎く、どういった事務所が良いのかわからないというケースが多くあり、見極めができない人が多いです。

また、転職エージェントを利用するにしても、「会計士に強い転職エージェント」と言っているにも関わらず、会計業界(事務所)に全く詳しくないというエージェントも多くあります。

なので、情報がうまく取得できず失敗するケースが多いです。

会計事務所の内情を詳しく知るのは正直至難の業なので、会計事務所業界と会計士のキャリアに精通したエージェントを頼るのが得策なので、そうしたサービスを利用することも考えてみてください。

ベンチャー企業への転職で後悔するケース

近年の若手会計士に人気の転職先の一つとしてベンチャー企業がありますが、転職失敗が最も多い領域の一つと言えるでしょう。

ベンチャーへの転職に際しては、ビジネスモデル、組織、経営者(経営陣)に関する事項等チェックすべき項目は多くあり、見極めが難しいのが特徴です。

また、状況の変化も激しいので、そもそもあなた自身がそういったベンチャーの環境に適した人物像なのかというところから確認していく必要があります。

IPOを目指すケースでは、今現在どのフェーズにあるのか?社内の管理部門体制はどうなっているのか?など入社前にいろいろしっかり確認しておくべきでしょう。

永遠のN-2期を繰り返し、どうにもならない状況のベンチャーも結構あります。

そういったことも含めて対応策としてはベンチャー企業に転職する公認会計士が増えているのはなぜ?のページの中で詳しく解説しておりますので、ベンチャー領域での転職失敗を避けたいといった方はご覧ください。

転職に失敗して後悔したくないなら使えるものは全部使って情報を得ると良い

冒頭で記載したように転職にあたって情報を仕入れる方法はたくさんありますので、それらを使って情報を組み合わせて利用して判断していくのがよろしいのではないかと思います。

途中で転職エージェントやSNSの印象を悪くしそうな記述もいくつか記載しましたが、情報量の多さという観点からエージェントもSNSも利用した方が良いと言えます。

特に転職エージェントの利用メリットは情報の部分だけでなく、会計士の場合転職活動どころか就職活動も実質的にまともにやっていない(特殊な業界である監査法人のみ)という方が大半なので、一般的な転職活動における情報を取得する意味でも登録して話を聞いておいた方が良いかと思います。

また、会計士向けの求人は一般に公開せず募集するケースも多いので、転職先の選択肢を増やすという意味でもその方が良いかとは思います。

どの転職エージェントを利用すべきかというのは希望される転職先などにもよるため、こうした情報を深堀したいケースでは公認会計士の転職エージェントを転職先や悩み別に比較して紹介!のページをご覧いただければと思います。

基本的にはどのエージェントも情報提供力に優れているので、転職失敗の大きな要因になりえる情報不足などの問題が解消しやすい傾向にあります。

その上で、昨今は例えばベンチャー企業などはSNS上で直接ポジションを募ったりするケースも多いですし、企業によっては詳細に情報開示をしてくれているところも増えているので、様々なツールを活用して情報を得ていく方がよろしいかと思います。

ビジネス系のSNSだとlinkedinなどに登録している会計士も多いかと思いますが、こうしたSNS経由から優良ベンチャーへ転職したり、VCなどに勤務する方から声がかかったりなどもあるので、とにかくいろいろ駆使することをおすすめします。

その上で、本ページに記載したように、情報は鵜吞みにせず、総合的に比較して判断すると良いでしょう。

何か一つからの情報源しか無いと視野が狭くなりがちなので注意して頂ければと思います。

会計士が転職失敗を避けたいのであれば情報収集を多面的に行う

会計士が転職で後悔するケースとしては、しっかりと自分で情報収集をせずに安易にキャリア選択をしてしまったケースがありますが、現在は昔と違ってSNSなど様々な情報取得ツールが発達している時代です。

ある程度の情報は自分で取ってこようと思えばとれる時代なので各種ツールを有効活用してミスマッチを回避し、後悔の無い選択をしていただきたいところです。

その他の視点としては、情報収集はしっかり行っているけれど面接現場などのリアルでの接点が持てる場面でしっかりと入社判断に必要な情報をゲットしてこないといった問題もあげられます。

後は、転職エージェントを利用されているケースにおいては転職エージェントのコンサルタントが親身で良い人だからといった理由で簡単に信用してしまい、彼らが言っていることを鵜呑みにして転職失敗ケースもあります(騙されているということではありません)。

様々なツールを活用した方が良いのですが、それぞれを上手に使いこなしていくことが重要となります。

ミスマッチ、入社後のギャップなど転職失敗を避けるためにはあらゆる角度で情報を集めることが重要です。

Twitter(X)やYoutubeなど便利なツールが増えた一方で、情報精度も荒くなっていますので、何が本当なのか、間違っているのか、有益なのか、有害なのか、確認と判断を行っていきましょう。

ご自身でうまく情報収集ができないケースやそもそも判断するための知識が欠けているといったケースではプロである会計士に強い転職エージェントの活用も検討してみましょう。

情報収集や相談重視であればレックスアドバイザーズマイナビ会計士あたりがしっかりやってくれるので良いかと思います。ご参考いただければと思います。

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樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
公認会計士・税理士・経理などの士業・管理部門の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズで勤務し、転職エージェントや会計専門メディアの事業の立ち上げを経験。その後、株式会社インテグラルベース(厚生労働省特定募集情報等提供事業者51-募-000806)を創業。現在は転職・採用・人事に係わるコンサルティングや求人サイトの運営を行っています。 士業JOBでは、これまで培った人脈と10年弱に及ぶ転職や採用に関する業務経験・実績を活かして転職に役立つ情報の配信を行っている他、多数の人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。また、行政書士として事務所を開設しており、自身も士業として活動しております。 執筆者・監修者・編集者情報へ