会計事務所の転職で後悔するよくあるパターン

会計事務所の転職で後悔

既に会計事務所で働いている人はもちろんのこと別の業界から会計事務所業界へ転職した方で会計事務所への転職を後悔している方も多くいらっしゃいます。

どういったケースで会計事務所への転職を後悔するのでしょうか?

あなたが転職する際に後悔しないように各種事例を知っておきましょう。

会計事務所の転職で後悔する事例

ここではよくある例として4つご案内したいと思います。

会計事務所の所長先生との相性が悪く後悔

会計事務所所長と相性最悪で転職して後悔

会計事務所の9割以上が中小零細規模であり、所長先生+数名といった個人事務所であることが大半です。

そのため、所長先生の存在感は大きく、所長の気分や性格などが事務所の雰囲気・空気を決定づけることが多いため、所長との相性が悪いと地獄を見ることになるケースも多々あります。

また、所長となる方は少し変わった方も多く、性格等の不一致で合わずに転職を後悔したというケースも多いです。

Big4や大手会計事務所以外は多くても所員数10名~数十名以内程度であることが多いのですが、この規模感でも所長の性格が色濃く反映されているところは多いですので、中小規模の会計事務所へ転職される際は可能であれば事前にどういった方が所長なのか確認(転職エージェント等に相談しても良いです)のうえ転職されると良いでしょう。

なお、面接時に必ず所長先生はどこかのタイミングで面接官になりますので、その時にちょっとこの先生と合わなさそうだなと思ったら要注意です。

わかりやすく横柄な態度を取る先生も未だに結構いらっしゃいますので面接時にしっかり見極めましょう。もっとも、逆にそこまでわかりやすければ注意するまでもないかもしれませんが。

参考として所長と合わないから別の会計事務所へ転職したいの記事にて所長先生と合わずに働くケースにおけるリスクなどを記載しているのでご参考ください。

思った以上に残業が多く税理士試験勉強や家庭の時間が取れず後悔

残業が多くて後悔

求人広告やハローワークなどの募集を見て会計事務所へ応募されるケースで多いのが、思った以上に残業が多くて転職後に後悔するケースです。

求人票には税理士試験受験生応援していますといったようなことが書かれていても実際入所してみたら残業が思っていたより多いなどといったことはよくある話です。

ただ、この場合において、悪意を持っているケースは論外として、所長先生としては応援しているつもり(配慮しているつもり)であるケースもあるので結構やっかいな問題なのです。
自分が若いころはもっと大変だったといったような意識を持っている先生も多く、実際に大変だったのは確かだと思うのですが、そこを基準にされても困るといったようなことも多々あるため、税理士試験受験生応援事務所と言いつつも具体的にどういった配慮をしてくれるのかそれとなく確認しておく方が良いです。

また、後から発生した要因(例えば急遽他の所員が辞めてしまい忙しくなってしまった等)によって忙しくなるケースもあります。

結婚や出産を機に働きやすい会計事務所へ転職したいといった方もいるのですが、男性中心の会計事務所へ転職すると悪意なく配慮してくれない(わからない)ということもあるので、この辺も注意が必要です。

面接を通じてある程度わかることも多いのですが、全てを見通すことは難しいため、転職エージェントなどから各会計事務所の内情などについて情報を仕入れて希望に合った事務所を紹介してもらうと良いでしょう。

なお、近年は労働環境整備が整ってきている(制度上も仕組上も)ので、多くの会計事務所が残業時間削減実現できており、この辺りの希望は昔に比べたら随分叶えやすくなっていると思います。

全く給料が上がらない会計事務所で後々後悔

会計事務所へ転職したが給与が上がらず後悔

小規模会計事務所への転職を希望される方の中で見落としがちなのが、所長先生自体が事務所の成長を望んでいない(現状維持でOK)ケースが多いということです。

自分の所属する会計事務所が成長しないということは、売上・利益は増えませんので当然あなたのお給料も上がりません。

なので、会計事務所を今後どうしていくおつもりなのか、どういった展開をお考えかということは面接時に確認しておく必要があります。

転職で後悔する要因で多いものの一つにお給料等の待遇面がありますのでご注意ください。

事業会社から転職して後悔

事業会社から会計事務所へ転職したが後悔

あまり数は多くないのですが、一般企業から会計事務所業界へ飛び込んで来る人もいらっしゃいます。

このケースでは様々なバックボーン・経緯があるので一概にこれが要因で後悔したとは言い表せない部分もあるのですが、例えば営業経験者が会計事務所業界へ転職した事例をもとにお話しすると、事務的な仕事がやりたいと思って会計事務所へ転職したのに営業経験があることを理由に営業的な仕事(対外業務)が多くなり、思っていた経験が積めなかったというケースもあります。

実際に会計事務所の仕事はパソコンや電卓に向かって淡々と行う業務ばかりではなく、顧客への提案などコンサルティングが必要とされる場面は多くあります。

昨今の会計事務所では分業体制が敷かれているところも多いので、あなたが希望する業務が本当にできるのかどうか確認した上で転職しましょう。

営業要素の強い業務もやりつつ会計・税務スキルを高める業務が経験できるところもあり、会計事務所と一口にいっても様々なので、希望にあった事務所へ転職しましょう。

会計事務所への転職で後悔しないために必要なこと

残念ながら転職において100%成功する方法というのは存在しませんが、失敗リスクを減らし後悔する可能性を下げることは可能です。

面接時の見極めが重要

転職で後悔しないためには面接時の確認が重要

一番確かなのは、あなたが転職において重視する事項が実現できるかを面接時に口頭で確認をし、双方ミスマッチが無いか確認をすることが重要です。

例えば残業時間を減らしたいという希望があったと仮定して、求人票に「働き方改革等により残業時間削減しワークライフバランスが取りやすい環境を目指しています」「月平均残業時間10時間」といった形で記載してあり、この会計事務所は残業が少なくて働きやすそうだと思える職場の求人は多くあるのですが、本当にそうなのか実態を確認する必要があります。

残業時間であれば、具体的にどんな取り組みをして残業時間が減ったのか是非聞かせていただきたいといった形で、その事務所に興味を持っている風を装いつつも具体的な回答が得られるかなどを面接の場でチェックするのが良いです(質問の仕方は工夫してくださいね)。また、平均残業時間もその基準が記載されていないケースでは、どういった基準(例えば部門なのか全社なのか等)も確認しておくと良いでしょう。

逆を言えば、良さそうに見せかけようとしている事務所は入所後に思っていたのと違うということが多く見られる可能性があるので避けた方が良い可能性もあります。

一概に断定できないところではありますが、面接時にある程度あなたの希望が叶いそうか判断することが重要です。

また、所長先生との相性に関しても同様です。

事前に会計事務所内を見学させてもらったり職場体験させてもらう

会計事務所への転職においては職場見学を有効活用することで後悔を避ける確率を上げることが可能

所長先生との相性も含めた人間関係や会計事務所内の雰囲気の確認も非常に重要です。

最近は最終面接前後や内定時点目途に所内を見せてくれる事務所も増えていますので、最終フェーズ付近まできたら確認しましょう。

なお、最近の税理士向けの転職サービスミツカルというのがあるのですが、そちらの場合は転職後のミスマッチを減らすための仕組みとして事前の職場体験・見学・食事会等が行われるなどの要素も盛り込んでおり、転職後に後悔しないような仕組み作りをしてくれているのでこうしたサービスを頼るのも良いでしょう。

ただ、このサービスは税理士資格者や科目合格者向け(税理士試験勉強中)のようですので、簿記レベルの方は別途サービスを利用する必要があります。

転職エージェントから情報を仕入れる

会計事務所に詳しい転職エージェントを頼り後悔の無い転職を実現

会計事務所に詳しい転職エージェントに相談することで、各会計事務所の細かい情報を得たうえで転職先を決定していくことができるので転職後に後悔する確率を減らすことができます。

ただ、利用するにあたっては会計事務所業界に詳しい転職エージェントを利用する必要がありますが、税理士資格者や科目合格者ということであればレックスアドバイザーズを利用がおすすめであり、会計業界の知識が非常に豊富で情報提供力・キャリア相談に関するレベルが高めなので、後悔の無い転職をするのであれば利用しておきたいところです。

ただ、簿記2級レベルの方の転職支援(求人取り扱い)はそこまで多くないので、簿記レベルの方は最速転職HUPRO(ヒュープロ)の利用などを検討しておきましょう。簿記2級から税理士資格者まで対応しており、AIも活用したテクノロジーと人間の力をうまく活用して各会計事務所の情報提供を行ってくれ、ここ数年一気に利用者を拡大しているサービスとなります。

エージェントを利用したからと言って絶対的に後悔しないかと言われるとそのようなことはなく、エージェント経由だけど言っていたことと違うといった声も残念ながらあるのが実情です。

しかしながら情報源としては悪くないはずなので、材料を増やす意味でも利用をおすすめします。

エージェント利用に興味がある方は以下もご参考ください。

税理士の転職サイト・エージェントを紹介!

転職後早々後悔しているがすぐに転職しても問題無いか?

会計事務所に転職したばかりだが早々に後悔しています

会計事務所へ転職して数カ月しか経っていないけどもう転職したい、、、という方は意外と多くいらっしゃいます。

1年経っていないけど転職しても大丈夫だろうか?といったような悩みです。

職歴が荒れてしまうことを心配するケースの他、事務所に迷惑がかからないかなどを心配されるケースが多いのですが、結論から行くと基本的には転職してしまって問題無いと考えます。

職歴が荒れてしまう問題ですが、何度も短期離職を繰り返してしまっては問題になりますが、1度ぐらいであればしっかり正当な理由をつけて説明ができればその先の転職活動において大きな問題にはなりません。また、会計業界そのものが比較的転職が多い業界ということも理由としてあげられます。

事務所に迷惑が掛かってしまわないかという事項に関してですが、これは基本的に迷惑はかかります。

ただ、転職後早々に後悔している人がパフォーマンスの良い仕事をするのは稀ですので、どちらにせよ迷惑かける可能性が高いので、しっかり引継ぎなどをしたうえで綺麗に転職すれば問題無いです。
それよりも後悔したまま働き続ける時間が非常に勿体ないと言えます。

短期での離職が気になる方は会計事務所に入所して1年たたずに転職しても大丈夫?の記事もご参考ください。

後悔せず満足している方もたくさんいる

会計事務所へ転職して後悔している人ばかりではない

後悔事例ばかり記載しましたが、転職して良かったと思っている方もたくさんいらっしゃいます。

例えば法人税務プラスアルファで専門スキルを身に着けたいと考え特化型会計事務所へ転職し、所長先生との相性も良く給料も上がり、やりがいも有って専門スキルも身について良かったと思っている方もいらっしゃいます。

子育てとキャリアの両立を考えた結果転職を選択し、うまく働ける環境にフィットできて良かったと感じている方もいらっしゃいます。

税理士試験勉強中の方においても勉強時間だけでなく一緒に切磋琢磨する仲間が出来て良かったとする方もいます。

つまりはあなたの希望に当てはまる事務所なのかどうかをしっかり見極めてそこへの入所に全力を尽くすことが重要であり、何度も記載している通り、情報収集が重要となります。

また、良い事務所は結構レベルの高い人も応募してくるのでそうした人たちとの競争になることを考えると選考対策等も重要となるでしょう。

会計事務所の転職で後悔しないためにも情報収集をしっかり行おう

会計事務所の転職で後悔するパターンに関して一般的によくある事項をベースに解説してきました。

後悔する各パターンで共通するのが情報収集が不足しているということです。

職場の雰囲気や所長先生との相性などは事前に事務所内を見学させてもらうだけでも失敗はかなり避けられますし、当該事務所に詳しいエージェントから話を聞いておくことで選択肢から除外するといったことはできますので、可能な範囲でしっかりと情報を得てから求人応募・入社承諾を行っていくとよろしいかと思います。

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ABOUT US
樋口 智大株式会社インテグラルベース 代表取締役
2014年4月から公認会計士・税理士の人材紹介を行う株式会社レックスアドバイザーズに勤務し会計士の職業紹介事業や会計専門メディアの立ち上げに携わる。2018年5月に独立し、株式会社インテグラルベースを創業、現在は採用人事に係わるコンサルティングなどを行っています。 士業JOBでは、公認会計士や税理士の人材紹介事業で培った経験や人脈なども活用し、転職に際して役立つ情報の配信を行っている他、多くの人材紹介会社とも協業し、最新の情報をブラッシュアップしながら配信を行っています。