20代の会計士が転職の際に気をつけるべきことは?20代前半と後半の違いもチェック!

20代公認会計士の転職

20代の会計士で監査法人で仕事をしているけれど現在の仕事に不満・不安があり転職を考えているという方は多いです。
監査法人勤務の方の場合、入所して1年経過したころや修了考査前あたりから監査業務の単調さが肌に合わずに転職を考えだす方も多くいらっしゃいます。

ただ、『経験が少ない状態で転職しても上手くいかないだろう』と不安に思っている人や自信の無さから具体的に行動に出る方は意外と少ない傾向です。

転職を促すわけではありませんが、現実的には転職する場合は若い方が有利なケースも多々あるため、どのようなキャリアを目指すのかによって動き出しの時期を考えるべきでしょう。

コロナ禍ではありますが、監査法人では、最近は監査業務の複雑化等により手続き的な業務が煩雑になり人手が不足しがちな他、中小監査法人等では慢性的な人手不足であることから監査法人への転職という点では比較的難易度は低いです。

また、業種・業界によるところはありますが、株式上場を目指す上場準備会社ではCFO候補等で公認会計士を求めるケースもいまだ多く、その他M&A市場も活況であることから公認会計士を求めるフィールドは他の管理系職種に比べれば大きく、転職という視点では恵まれていると言えるでしょう。

転職市場において会計士は人気な人材です。

ただ、そうはいっても少し前までの超売り手市場のころと比べると状況は変わってきているので、昨今の市場状況も含めて20代の会計士の転職について様々な角度で見ていきたいと思います。

目次

20代の会計士が転職したい理由はキャリアアップのため?会計士登録できるようになるまで我慢した方が良い?

20代の会計士が転職を考える理由として、スキルアップしたい・キャリアアップしたい・クリエイティブな仕事がしたい(監査つまらない)など人によって様々です。

20代の会計士は20代前半で監査法人へ入所し、20歳代中盤前後で公認会計士登録する場合が多いかと思いますが、公認会計士登録は、公認会計士試験(論文)を合格した後2年間業務補助や実務補習をし、修了考査に合格しなければ登録できません。ですので、当初から転職を考えているケースであっても、公認会計士登録を済ませた後に転職する方が多い傾向にあります。

コロナ前までは会計士登録前(修了考査受験前)の方々も需要があり(人手不足だから囲っておきたい)、簡単に転職できましたが、現在は監査経験が活かせる転職先であっても一定の監査経験(勘定科目一巡しているかどうかやインチャージの有無等)が求められる傾向にあるため、まずは監査法人で3年程度(会計士登録まで)は勤務しておくことをおすすめします。

監査業務をやっていて単調で飽きるといった方や監査経験だけだとキャリアパスが狭まるから早くいろいろ経験したいとお考えになる方もいるのですが、監査もしっかり目的意識を持って取り組むことで身につくものも大きいですし評価もされるのでまずは焦らずに経験を積むことを基本的にはおすすめします。

その方が結果的に転職先の幅が広がり、キャリアアップにもつながるので、良い転職ができる可能性が高まると言えます。

冒頭に会計士の転職市況はそれなりに恵まれているといった記載をしましたが、それでも幅を広げるためには会計士登録できる状態までは頑張ることをおすすめします。

20代前半~中盤(25,6歳)の会計士はポテンシャルが重視される!?

転職する際に若すぎることを気にする方もいると思います。

しかし、大学卒業直後の社会人経験が少ない人はポテンシャルの高さが重視されます。

これは会計士に限った話ではなく、多くの職業に言えることです。ポテンシャルは若ければ若いほど高いとされるので、一般的には転職は若いほど有利なのです。

ポテンシャル以外には勤務態度・コミュニケーション能力・メンタルの強さなどが評価されます。

会社によっては勤務年数の短さが、マイナスになってしまうこともありますが、多くの会社はポテンシャルを重視します。

公認会計士の場合、監査法人含む会計業界から外に出て活躍していきたいとお考えのケースにおいては、公認会計士資格を取得後、過度に恐れず思い切って転職活動をしてみることをおすすめします。

監査法人から転職してしまうと多くのケースで一時的に年収が下がるので、多少のリスクはありますが、もっと先のキャリアまで考えると、むしろ監査法人での仕事経験しかない方の方がリスクは高い傾向もあり、ある程度外の世界を知っておく方が良いです。

特にベンチャーCFO等に興味がある場合は、20代のうちにコンサルに転職し経験を積んで、30代中盤頃までにベンチャーCFOといった流れが良いかと思います。
ベンチャーは比較的若い人を好む傾向にありますが、IPO準備企業においても最近は監査経験しかない会計士を敬遠する動きもあるので、コンサル等で経験を積むかもしくはCFOの下で学びながら経験できる事業会社ポジション等で修業し、経験を積んで再度転職というケース等を検討すると良いかと思います。

上記はあくまで一例となります。
どのような企業、キャリアを志向しているかにより変わってくる部分もあるので、会計士に強い転職エージェント等に相談してみることをおすすめします。

また、監査法人内でも最近はいろいろとチャレンジできる環境は整っていたりしますので、転職する前に積極的に手をあげて経験を積んでおくのも良いでしょう。

以下の記事にて監査法人にいるうちにやっておいた方が良いことに関する質問に回答しておりますので興味のある方はご覧ください。

20代後半の会計士は監査法人での業務経験しかないと今後は厳しくなっていく!?

年齢が上がっていくにつれて、「経験」「スキル」が重要視されるようになります。

20代後半になると社会人経験があるためポテンシャルではなく経験が重要となってきます。


監査法人に就業する前などの前職で経理・財務などにかかわる仕事をしていたり、コンサルティング業務に従事した経験があれば、そうした経験は評価されますが、監査法人での勤務経験しかない場合、今後年齢を重ねるにつれて、監査法人以外の勤務先での転職は厳しくなっていくと考えられています。

監査法人での経験が全く評価されないわけではありませんが、監査法人から外に出ていくことを考えている場合、5年程度の業務経験を積んでいれば十分評価されますので、ポテンシャルが評価される若いうちにコンサルティング会社や事業会社等への転職を目指してみるのも良いでしょう。

監査法人からの転職の場合、20代後半になっていると一時的に年収ダウンしてしまう可能性が高いのですが、長い目で見れば外での経験は大きなプラスになります。

いずれにせよ、20代後半であれば、コンサルティング会社や事業会社、金融機関(投資銀行除く)、ベンチャーキャピタル、ファンド等様々な転職先へと転身できる可能性がありますので、チャレンジをしたい方はできれば20代後半から30代前半までには転職しておきたいところです。


20代の会計士で実際に転職に成功した事例がこちら!

ここからは、実際に20代の会計士で転職に成功した人の事例を見ていきましょう。

27歳で監査法人からマザーズ上場の経理へ転職

監査法人で三年弱働き、一般事業会社へ転職を希望したKさんのケースを紹介します。

Kさんは大学卒業後に公認会計士試験に合格し、大手監査法人に就職しました。

仕事をしているうちに外部の立場ではなく内部の立場から仕事に関わりたいと思ったそうです。

監査法人では外部の人間としてクライアントと関わっていくことになりますが、内部で実際自身で数字を作り企業成長に直接貢献できる仕事をやりたいと思っていたKさんには監査法人での業務は徐々に合わなくなっていきました。

転職当時は26,27歳前後で、主査・インチャージといった仕事を経験していない状態で転職を決意しました。
会計士の転職市場では一般的に主査経験者の方が評価が高い傾向にあるということを聞いていたようなので少し迷ったようなのですが、時間がもったいないということで思い切って転職活動を始めました。

いくつか事業会社の経理・財務部門の面接を受けていく中で、会計士の方が多く在籍するベンチャーの財務・経理部門と出会い、会計士が事業会社でどのようなキャリアを描いていくのかイメージが掴めたこと、また、他の会計士がいることにより安心感があったことから転職を決めました。

大手上場企業の経理・財務では会計士が在籍していることも珍しくありませんが、ベンチャー等への転職のケースでは、あなたが最初の1人目ということが多いです。
会計士という資格を保持しているケースでは周囲の期待も大きくなりがちなので、あなた自身が裁量を持ってリードしていけるマインドを持っているかどうかなどもしっかり見つつ、どのようなバックボーンの方が在籍しているのか確認すると良いでしょう。

20代中盤でFA業務を経験した後事業会社の財務・経理へ転職したNさん

事業会社へ転職したいと考えていたものの、現在のスキルでは力不足な部分も多いと感じていたNさんは、財務・会計系のコンサル会社で経験とスキルを身につけてから事業会社へ転職することを検討しました。
CFOになりたいと考えていたこともあり、特にファイナンス部分の経験を積んでおきたいと考えたからです。

Nさんは大手監査法人に3年半勤務しておりましたが、ファイナンス部分を強化するにあたり、大手の財務コンサル会社だと業務が縦割りで、特定ジャンルの経験しか積めないと感じたことから、中小規模の少数精鋭のコンサルへと転職し、自身が中心となって一気通貫でプロジェクトに参加する経験を得た後、事業会社の財務・経理責任者候補として転職しました。

転職時は29歳と20代後半での転職となりましたが、監査法人での経験とコンサル会社でのFA(M&Aにおけるデューデリやバリュエーション、その他財務経理指導等)の経験が活き、現在も活躍中です。

監査法人から直接事業会社に転職する人は多いですが、先のキャリアを考えるとコンサルティングファームでの経験も大きくプラスになります。

多くの方がBig4fas等の大手コンサルを志向される傾向にありますが、先のことも考えると中小の良いクライアントを抱えたコンサルティングファームの方が経験値としては良い物が得られるケースが大半なので、大手コンサルに限らず、中小も検討すると良いかと思います。

転職事例をもとにした会計士の転職先やキャリアについて記載している記事もございますので以下もご参照ください。

公認会計士武石

20代の会計士に人気の転職先はこの3つ!

20代の会計士の転職先としては、大手事業会社・外資・ベンチャー・コンサルティングファームなどがあります。

スキルアップしてより上へ行きたい人、目先の給与よりも長い目でみて安定する職場に行きたい人など、人によって転職先に求めるものが違います。

ここではおすすめの転職先を3つ紹介しますが、自分が何を求めているのか熟考した上で、転職先を決めましょう。

ベンチャー企業

現状、大型資金調達を実現するベンチャー企業は多くあり、資金が潤沢にあるベンチャーは多くなっています。そのため給与の面でも割と悪くない金額が貰えるケースも多くなっています。

また、万一転職したベンチャー企業と相性が悪かったとしても、監査法人は人手不足のため、いつでも出戻りできるという安心感もあり(監査法人に出戻りたいという人はもちろん少ないのですが一定数いらっしゃいます)、また、その他財務会計コンサルへの転職も十分可能な状況であることから、ベンチャーへの転職にチャレンジする会計士は増えています。

しかし、これは現状の話です。いつまで潤沢な資金を保てるか不明ですし、監査法人等の会計業界の人手不足も一部では解消され、人が余っている法人もあるそうです。

ベンチャーにはリスクが付き物だということをしっかり覚えておきましょう。

ベンチャー企業への転職に興味のある方は、会計士のベンチャー企業への転職に関する記事と、ベンチャー企業でCFOとしてIPOを経験した会計士の転職の記事をしっかりご覧ください。

コンサルティングファーム

上昇志向が強い人にはコンサルティングファームがおすすめです。

以前はコンサルティングファームには即戦力になる人しか転職できませんでしたが、現在は人材確保を優先している場合が多いので転職しやすいです。

そのため、コンサルティング未経験の若い会計士でも転職の見込みがあります。

完全に未経験の場合は、学歴・英語が得意などアピールポイントがあると転職できる確率がグッと上がるでしょう。

また、CFOを目指したいという公認会計士の方は多いのですが、ファイナンスやビジネススキルが足りないという理由で不採用になるケースは非常に多いです。
そのような方の場合、コンサルティングファームにて業務経験を積むことで、経営・ビジネススキルを磨くことができるので、CFOや企業の経営企画等の要職としての転職も可能となります。

公認会計士のコンサルティングファームへの転職
公認会計士のFAS業界への転職

事業会社の経理

ワークライフバランスや安定を重視する公認会計士の方は非常に多くなっており、そうした方が事業会社の経理を志望することもあり、人気の転職先の一つとなっています。

事業会社の経理への転職に興味のある方は以下の記事もご参考ください。

会計士の事業会社の経理への転職

20代の会計士の需要は高い!思い切って転職してみよう

20代の会計士で転職を成功させている人は今では珍しくありません。

監査法人から転職して活躍している若手の会計士は本当に近年増えています。

転職に少しでも興味があるなら、転職活動を始めてみるといいでしょう。

転職は若ければ若いほど多くの選択肢・可能性があるので、若いからと言ってためらわずにチャレンジしてみると思いがけないキャリアと出会えたりするものです。

それに今後はいかに多くの経験・体験をしているかということが重要な要素となってきますので、様々なチャレンジを行っていくと良いかと思います。

転職ありきではなく、まずは自身にどのような可能性があるのか知る意味でも転職活動をやってみても良いでしょう。

なお、20代公認会計士の転職ではマイナビ会計士を活用して転職を実現される方が非常に多くなっています。

また、監査法人での勤務経験や起業経験のあるコンサルタントが運営しているエルキャリでは、自身の経験を活かした転職アドバイスや独自の人脈を活かした求人先を多数保有しており、若い会計士の方が転職を考える上で利用するのにとても良いと考えられます。

先々転職を検討しているという方はキャリア事例等の情報も参考になるかと思いますので、情報収集も兼ねて相談してみると良いでしょう。

その他転職においては、成功体験のみならず失敗体験等も参考になりますので以下の記事なんかもご覧ください。

また、ワークライフバランスに優れた20代会計士におすすめの求人も合わせてご覧ください。

会計士が転職でワークライフバランスを実現するポイント
公認会計士の転職エージェント・転職サイトを紹介!

20代公認会計士におすすめの転職・求人情報

20代の会計士にマッチしそうな求人をいくつかピックアップいたしますので興味のある方は是非ご覧ください。

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【経理財務】マザーズ上場企業で決算・開示・監査法人対応等を行う経理部門の求人 監査法人経験のある会計士歓迎

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なお、20代の会計士の場合、監査法人勤務で初めての転職という方が大半かと思いますので、以下も参考にしてください。

監査法人から転職したい会計士が活躍できる転職先は?

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株式会社インテグラルベース 士業Job運営事務局編集部
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